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1オタクが懐古する古の萌文化 イベントレポート「ススメ★萌でんぱ少年!! 大復活祭 2020!! ~過ぎさりし萌をもとめて~」

Junです。

2021年2月18日、KT Zepp Yokohamaにおいて、「ススメ★萌でんぱ少年!! 大復活祭 2020!! ~過ぎさりし萌をもとめて~」が開催されました。本noteはそのイベントレポートです。

開催まで

当初は2020年3月19日に開催される予定であり、2度の延期を乗り越えた開催となった為、今回のライブを待ちに待った方々が多かったのではないかと思います。当初出演予定であったでんぱ組.incはスケジュールの都合で出演されていませんでしたが、秋葉原の「萌」文化の黎明期を支えたUNDER17、Little Non、ULTRA-PRISMという面々が出演することが発表された2020年の年始は、本当に今2020年なのかと若干タイムスリップした気持ちになったのを覚えています。

かくいう私は2004~2005年頃に桃井はるこさんを知るようになりました。その時代から遡ってUNDER17自体の曲を聴き始めたので、その頃には既にUNDER17は解散しており、いつかライブで聴けたらいいなぁと思っていたので、この日をずっと楽しみに待っていました(チケット購入の約1年後になるとは当時思いもしませんでしたが)。

UNDER17の復活に関しては、こちらのアニメ!アニメ!さんの記事が詳しいので、ぜひご覧ください。

セットリスト

出演メンバーから分かる通り、「あの時代」を飾った曲ばかりでした。以下の通りです。

・Little Non
01.ハナマル☆センセイション
02.bloooomin
03.Juicy Extacy
04.Glossy:MMM / 橋本みゆき、Little Non
05.Cheer Up! / 橋本みゆき、Little Non
06.サクラサク
07.冒険記録
08.あきらめないで

・ULTRA-PRISM
09.るーるぶっくを忘れちゃえ
10.みらくる☆ちゃんす
11.happy now! ウマドンナ
12.オススメ☆♂♀☆でぃすとぴあ
13.ULTRA-DATE!
14.侵略ノススメ☆

・UNDER17
15.恋のミルキーウェイ
16.マウス Chu マウス
17.ぽぽたん畑でつかまえて
18.OS NO YES
19.くじびきアンバランス
20.SHE・KNOW・BE~恋の秘密~ (with月宮うさぎ)
21.いっちゃえ!ぽぽたん(with月宮うさぎ、NOZOMI)
22.こたえ
23.いちごGO!GO!
24.天罰!エンジェルラビィ

特に印象に残った曲

私はUNDER17目的で行ったのですが、それ以外のユニットも懐かしさでジーンときてしまうセトリでした。私はUNDER17が現役だったころの現場には行ったことが無いのですが、一応全て知っている曲だったので、有名どころを選曲されたのかなと。

新型コロナウィルス感染拡大対策の為、発声は禁止されており、着席したままクラップのみが許されていたので、高まったら多動するオタク(自分)には非常に厳しかったです。ただ、私以上にもっと動きたかった方や、叫びたかった方がたくさんいたのではないかと思いますが、皆さん「心の声」を上げられていたのが印象的でした。

UNDER17楽曲のみとはなりますが、特に印象に残った曲は以下の通り。

18.OS NO YES
サビで腕を前後に動かすフリ(観客もフリコピ)が印象的。Youtubeにアップされている2003年当時のOS NO YESのライブ動画を見ると、観客が桃井さんと同じフリをしているんですが、今回の現場では観客側が逆になっており、本当に綱引きみたいになっていました。この曲が綱引きをテーマにした曲なので、このフリにより、18年の時を経て出演者-観客の関係性が深まったことに加えて、観客側の一体感が増しました。18年越しにあの時のオタクたちと並べた気がして少し泣いてしまいました。

19.くじびきアンバランス
これは単純に、私が中学高校時代に狂ったように聴いていた曲なので、生で聴けて深く印象に残っています。曲を聴いているときにくじアンのOP映像が思い浮かぶし、2番Bメロの「落書きの横顔は私に似てないの!」の歌い方が記憶のままでした。ちなみにこの曲の間、ずっと泣いてました。

20.SHE・KNOW・BE~恋の秘密~ (with月宮うさぎ)
サビ終わりの「窓をまたいで靴ぬいで」の歌詞のところで、周りの人が唐突に自分の靴を脱いで掲げてたの、まさに「過ぎ去りし古」が復活した感じで良かったです。これ当時のライブでもやってたのかなぁと。また、一部のファンの方々がこの曲を見越していたのか扇子を持参していたのも、愛があっていいなと思いました。

22.こたえ
静謐な会場で桃井さんが高らかに歌い上げる、心に染みる名曲。生で聴けて本当に良かった。「『萌えソング自体なかなか語られる機会がなく、このままでは時代に埋もれてしまう』という危機感から企画されている」今回のイベントで、「受け継がれること」をテーマにしたこの曲は、イベント意図に対するセルフ・アンサーソングだったんじゃないかなぁと勝手に解釈しました。

感想

おそらく何かのネットの記事で見たのですが、人間、14歳くらいのときに聴いた音楽が大人になっても記憶に残っているそうです。その意味では、私が14歳のときに共にあったのはUNDER17の楽曲でした。上記のくじびきアンバランスの寸評と重複しますが、本当に狂ったように聴いていたので、その曲を生で聴けるというのは感慨深いものがありました。

上記のインタビュー記事でも触れられていましたが、当時は今ほど美少女ゲーム、ひいてはオタク文化が世間一般に受け入れられておらず、そのような時代背景で「萌文化」や「電波ソング」のアイコンの1つであったUNDER17に対する風当たりは強かったのだろうと想像します。その当時の、ある意味、アングラな雰囲気を再現し、また別の意味では、オタクたち(この文脈では、いつまでも「自分」でありたいと願う人たち)の故郷を復活させたことに、今回のイベントの意義があったと感じました。

また、ちょうど私の前に座っていた方がLittle Nonさん目当てで来ていた方だったのですが、話していくうちになんと17歳だということが分かりました(1人で来ていた私に話しかけて下さった)。その方とライブ終わりに話しながら横浜駅まで歩いたのですが、非常にオタク文化を勉強している方で知識に舌を巻いたのと同時に、その方が「UNDER17とっても良いですね」と言っていたので、こうやって少しずつ下の世代にも受け継がれていったらいいなぁと思った次第です。

ちなみに私はこのライブ中、全編クラップのし過ぎでひび割れしてしました。家にあった大きすぎるガーゼと包帯により、ぱっと見大怪我になってしまいましたが、勲章ということにしておきましょう。

最後に桃井さんがライブ後に更新されたWebサイトから言葉を引用して締めたいと思います。以下『モモイズム宣言!』2021/02/19からの引用です。

ステージで歌いながら、声なき歓声に包まれていると、
ひとつのキーワードがわたしの頭に浮かびました。

「萌えソング」は、ゆるし。
(赦し、恕し、聴し……)

そう、まだ、結論が出てないんだけど、
今考えてることね。

「萌え」とは、
「君はそれでいいんだよ」という
「ゆるし」であり、
最大級の"肯定"である。

と今のわたしは感じています。

私も「自分が自分でいること」をゆるされたくて、電波ソングを聞いているのかも知れません。

この感想が次の世代に伝わっていけば幸いです。

それではみなさまごきげんよう。

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