AI:ソムニウム ファイル ニルヴァーナイニシアチブ ネタバレ感想

クリア日:20220808

何にも配慮してません。正直にこのキャラは好きじゃないとかそういうことも書いてあります。個人の感想です。
もちろんこれからプレイする人は絶対読まない方がいいです。

前作の感想書く前にAINIをクリアしてしまった…。

NIの感想の前にちょろっと前作についてしゃべると…。
前作はアイボゥと伊達のコンビが最高に好きでした。アイボゥの自爆のトリガーが、嘘をつくことだと教えられたとき、当然その嘘は‘’おまえなんか大嫌いだ‘’でなきゃいけないとは思ってましたけど、実際にそのシーンが来た時には号泣ものだったなあ。アイボゥ復活してよかった。
Zのゲームだったから、そんなにグロいんかとビビってたけど、わたしにとってはそこまでじゃなかったです。しいて言うなら壺に入った世島のバラバラ遺体が一番嫌でしたね。臓器はやっぱいただけないです。こんなこと言うと夢もフィクションもあったもんじゃあないですけど、肝臓とかそういうのは空気の含有率から考えてもその形がX線で見えるとは思えないんですよね。(単純エックス線画像においては空気とのコントラストが重要なので)CT技術のように多断面再構成までできるというならすごいけども。でも、AIBALLは宇宙線に含まれるX線の利用によりX線モードを投影しているそうなので、その線量では到底無理でしょう。ウジャトは最強なので可能と言われればまあそれまでだけどね。とにかく臓器は嫌だ。逆にラストの頭パアンは大丈夫でした。サイトの顔面すごい好きだったので、めちゃくちゃ悲しくはあったが。
シンクという作品特有の技術が眼球摘出と人格トレードにつながってくるのはほんとうスキでしたね。うまい、すごいの感動がでかかった。その分殺された人たちがその人でなきゃいけなかった理由はちょっと納得しかねる部分が多くてモヤポイントだったが。
あとイリスのオカルトルートはついていけなくてしんどくもあった。アイボゥがかわいそうでならないので余計にね。それにどうしてもわたしはイリスは愛せないんですよね、なんていうか、女にきらわれる女の典型な気がする。まあ、応太ほど不快ではなかったけど。応太は申し訳ないけどだめ人間の典型なんじゃないかな。
前作はトリックは好きだし推せるキャラもいたけど、納得いかない部分もあれば、受け付けないキャラもいたというかんじ。でもやっぱりゲームとして楽しかったのでNIへの期待はいっぱいありましたね。

というわけでNI。

・伊達
伊達~~~~ッ!なんかもうサイトの顔面と声が好きだったので、その姿でありがとうすぎた。やっぱみんなサイトの顔面好きなんじゃない?
瞳と仲良くしてて安心しました。瞳が最近会ってなくて的なことを言ったときには伊達何やってんだ伊達!となりましたが、トリックがわかれば、しょうがなかったね伊達!となりました。よかった。
アイボゥがピンチの伊達をみかねて眼窩に戻ってくるシーンは感動がすごかったです。実家はいいなあ(だっけ?)最高だなあ。

・みずきとネエネ
ネエネかわいすぎか。
みずきが沖浦と硝子の実子じゃないのはもや要素でした。これにはみずきも言及してるけど、じゃあ‘’生まなきゃよかった‘’っていう硝子の言葉はどういうことなのか。次作でわかるんですかね。ともかく沖浦たちは既に亡くなっていて、伊達の養子となっているみずきにそこまでのものを背負わせる必要性はちょっとわかんないです。ネエネを過去と現在の交差トリックを生み出すための舞台装置として考えるなら、みずきがそういう設定なのは必要なんだろうけど釈然としません。
さておき、わたしはみずきの喋り方と、知識量から(なんかみずきじゃないという)違和感は感じてて、時系列の破綻についてはほぼ確信してたけど、‘’仮面の女=ネエネ=お姉さま‘’というのは割になるまで気づかなかったです。まあ、伊達が‘’ここまでそっくりだとは‘’みたいなこと言うまでにはなんとかぼんやりと気づけましたが。
序盤でネエネの仮面が逆だと指摘すると、‘’体が逆なのよ‘’みたいなこと言うと思うんですけど、つまり実は男ってこと?ってめちゃくちゃ疑ってました。(男ってことはこいつが染月閏???と疑ったことすらありました。)どういうことだったんですか。
ともあれみずきは前作から引き続き黒沢ともよの声帯が優勝していて最高でした。

・龍木
フレイヤーわたし、プレイ時間の半分くらいこの龍木くんと捜査してたはずなのに彼、つかめなさすぎんか。
とりあえず文字化けは、違う時系列でも再生されてる動画を見てしまうとおこるもの(?)であり、つまりこの場合の動画はバグであり綻びということ…?
メンタルの不調と、パージに感染してたうんぬんがわたしのなかで大いに消化不良です。理解力の至らなさは往々にしてあるので、なんともですが。
とりあえず次回作で弟やら両親やら出てくるのでしょうか。まさか沖浦の実子とかではないと思うけど(沖浦の年齢的にも)。何にしろすごい設定がついてくるんだろうな…。
結局なんで伊達を尊敬してるのかって、ちゃんとはわかってなかったよね?あと、エリート思考の根幹とか、さっきも言ったけどメンタルのこととか。全部次作でおしえてくれ~~~!
あとタマとの絆が育まれる描写、もっと欲しかったですね。じゃないとタマを守るためにネエネを撃ったところがおおいにモヤってしまう。しかし声帯は好きでしたね。
タマは最高

・厳ちゃん
骨格をX線モードで見た時の衝撃たるや……。法螺鳥しんだほうがいいな(しんでいるが)。法螺鳥のせいで厳はああなったわけで、そうすると厳はそれなりには若いってこと?でも亜麻芽を娘扱いしてもいい程度には歳とってるんですかね?
そういえば…厳がアイボゥ達の会話をキャッチできたところから、中に伊達が入ってることに気づいたときの楽しさ、さいこうだったな。
厳・亜麻芽ENDが一番泣きましたね。亜麻芽を庇っての死の間際に、愛を告げないことを選んだ厳のモノローグが切ない。
ちょっとちゃんとわかんなかったのは、ふうせん割りのとこかな。亜麻芽が閏を殺したとわかっていたから、事実発覚を妨害する目的でふうせんのことを秘匿したってことでいいです?
あと、彼は謎に作曲の才能があったよね。彼の作った曲を亜麻芽はいつもきいている。なんだか虹の矢~を作曲した沖浦との関連を疑いたくなるけど関係ないよね?

・亜麻芽
前作から続投のキャラが殺人犯たあ何事なの?ってなりました。絆との扱いの差が大きすぎるように感じてしまう。(なんだかアイソムは女の敵のような女が生き残る傾向強めな気がします。亜麻芽のような、リアルを見てる女の子は生き残れない気がするんだ。偏見でしかないが。)結構亜麻芽は怪しい行動とってたんですけど、でも前作から出てて、いい骨盤してるらしいし(伊達いわく)、犯人ではないっしょ、と最後まで信じてたんですよね強い。そういうミスリードの誘い方だったんです?
まず米治の実子って嘘だろ………。DNAどうなってんだ……。亜麻芽こそデザインされたと疑いたくもなりますね。いや逆かな、なんで頭四角いんだ米治…おまえこそデザイナーズなんちゃらか?
亜麻芽はよく悩んでしまう子だったけれど、でも決して弱くない女の子でしたね。謝っても償ってもすまないことをした、ごめんなさいと言ったし、私は私のために一番いい選択をした、誰が私を責めても、私は後悔なんてしないとも言った。この‘’私のために選択した‘’というところ、亜麻芽の強いところだと思う。エゴをエゴとわかっている。他の誰にも責任を求めない。こんな女の子を守るっていうのはある大変かもね。ね、厳ちゃん?
しかし閏は亜麻芽が米治の娘だと知ってたのかなというのが疑問に残る。ママの愛する息子だと知った上で迅を殺害した閏という人間を思えば、別に好きな子の父親を殺したけどへっちゃらですという態度だったところで何ら矛盾はしないが。明言されてないので気になってしまう。
さて厳との今後だけど、ある意味厳にとってはあのグランドフィナーレでよかったのかもと思いましたね。厳には自身が醜いという負い目がありますが、亜麻芽が前科者になったことで、厳としては前よりか二人の間にあった隔たりを小さく感じられるようになるんじゃないかなと。
まあ、亜麻芽は自分の責任は自分でとる人間なので、‘’前科者でも受け入れてくれる優しい厳ちゃん‘’という存在が魅力的かといわれたらそうじゃないんですけど。いつの日か亜麻芽が厳を受け入れるとして、そのときは、厳ちゃんが厳ちゃんでいてくれたらそれでいいんだよ、なんて言ったりするんじゃないですかね。知らんけど。

・祥磨
だからDNA~~~~~!デザインされたのは成長速度だけですか???顔も、してますよね?と言いたくもなります。米治、ほんとにお前の子か?頭丸いぞ、おい。
売れない芸人の息子、絶対こういう思いしてそうだよねとリアルに感じる描写がつらい。
なんだろ、アイソムの血縁の外見描写の基準どうなってんのかな。前作だと、硝子とみずきの髪色一緒だったけど今作で血縁じゃないとか言われるし、真津下まゆみもみずきと髪色一緒なのはなんかの伏線かと当時疑ったけどなんでもないっぽいし……。亜麻芽と祥磨は母親のDNAが優勝したの?
というか、父親は死に、姉は逮捕され、彼の今後が心配だよ。
なにはともあれ祥磨くんはとてもよいこだと思います。

・米治
なんでしかくいんだ米治~~~!この親父がこれで世の中歩けるなら厳の頭の形なんて序の序の口さ♪(白蘭のテンション)なんじゃなかろうか。あの米治を見て育ったあまめだから厳の頭見ても何も驚かないのかなんて思っちゃうじゃない。
しかしなんで迅の死体でテアラァを脅せると思ったのか。ドバイタで生放送中に死体を見せびらかすようなやつに通用する脅しなんて早々ありませんわ。酔ってたから、なんですかね?というか死体を持ち帰るという発想がわからないですわ。これも酔ってたから??ドバイタの迅の死体の一件で、死体を見せることに意味があるというのは誰にだってわかることなんだから、それに手をだしてその結果殺されても自業自得じゃないんだろうか。(無論殺しは犯罪だが)(まあ死体隠蔽もだめだが)まあ米治は連帯保証人になったり、闇金に金借りたりとやらかしすぎちゃってるので、いくら心根がよくてもなにも擁護できない。かえって邪魔された閏があわれに思えるほどですね…。
さておき、タマが米治のお笑いはすきなのに、米治と観覧車は嫌なの草。

・迅
こいつに%の痣がなきゃ完全に閏の顔を手に入れてイケメンイージーモード!ってかんじだったんですかね?()いや誰も言葉にしてないけどさあ、みんな思ったでしょ。閏イケメンだったのにかわいそう…って。しかし母親の時雨のDNAが1ミリも役に立ってない顔してる…。法螺鳥の遺伝子つよすぎじゃん。
閏の日記で迅から謝られたってあったけど、なんで謝ったんだろ。どういう心境の変化ですかね。迅は生きた姿がまったく描かれてないのでこのへんめちゃくちゃ気になる木なわけです。
いやそもそも%の痣って何???

・閏
イケメンなのにもったいない……。コ●ンの犯人とのハーフ顔にはビビりました。ていうか臓器いっぱい盗られて、きみの身体はだいじょうぶなのかね?
閏が殺されても計画が続く、その流れはすごく好きでしたね。動画撮っておく周到なかんじもいいです。
気になるのは亜麻芽に抱いたのは恋だったのかというところ。運命の人と記した真意がわからないです。亜麻芽に殺されたのは間抜けすぎるのではないかという疑問点だけど、ママ(時雨)のいうことは絶対なわけで、そのママが言うことには‘’その気になれば、死んでもいつでもよみがえれる‘’そうなので、間抜けだったというよりも、別に殺されてもよかったのではないかな。あと、ネエネ・伊達コンビと邂逅したときには、伊達に仮面割られてるし、自分で戦ったりしてないし、あんだけ臓器提供繰り返してるんだから身体能力高いと思えないんですよね(まあなんでか体格はそれなりにいいのが謎だが)。だからまあ、亜麻芽に殺されても間抜けではないのかもしれない。
でももし、好きな子に自分のとっておきの話を聞かせているというシチュエーションに、いつになくはしゃいでしまった結果生まれた隙に殺されたのだとしたら、なんだかそれはちょっとかわいいんじゃないでしょうか。
というか、日記をみるに、閏というのは子供っぽい性格なのがうかがえる気がしますね。ママは優しい、ママはすき、ママの役に立ちたい、あいつら(法螺鳥と迅)がきらい、にくい、ころしたい。閏にあるのは素直で単純な心のはずなんだよね。不幸で奇妙な運命が彼をあんなふうにしちゃっただけで。みずきのモノローグで、閏も被害者の側面があるんだって描写があったと思うけど、ほんとそう。

・時雨
美魔女……。
迅が殺されたときの心境をおしえてください。ほんと、閏の日記だけじゃ足りんよ。だって、閏は迅のために用意した存在で、その閏が迅を殺害ってさ、本末転倒もいいところじゃないかなあ。このへんの気持ちと、自殺の理由。地下に放置された時雨の半身、儀式台に隠された閏の半身、競技場に置かれた閏の半身にどんな意味があったのか、ほんとうおしえていただきたい。我々フレイヤーによってバグを作り出し解脱を目指すその一環の舞台装置ということですか?わかんないよママ……。
彼女のいうことは難しかったけど、正直HB事件よりも面白かった。この世はすべてシミュレーション…。忘れられないフレーズになっちゃた…。
前作におけるナイクスの件はイリスの語り口のせいが大きいけど、うんざりだったんですね。でも、今作のナイクスはよかったです。ただなぜ解脱したいのかは知りたいですね。別にシミュレーション世界じゃいけない理由もないと思うが。…本物(真の世界)を求めるということなのかね。
しかし彼女はナイクスで唯一(?)本懐をとげた。龍木を通してわたしたちからニルナンバーを受け取った彼女が、わたしたちが情報を龍木と共有しなかった世界線において自殺を選んだとしたとき、なんだかまだ納得できるかもしれない。わたしたちが龍木をとおして生じさせた綻びに身をおとす手段としての自殺(=解脱)だというのならまあまあわかるかもしれない。……でも解脱に死はいらないとかそんな記述もあったような…?忘れた。わからん。

・法螺鳥
法螺鳥は%教団なわけですよね。ということはシミュレーションにとどまりたいはず。なのにホラケンではパージを生み出している。パージはニルヴァーナ構想には不可欠なものなわけで。わからん。なんでだ。おでこが広いことしかわからん。
というかわりと初期に法螺鳥にシンクするけれど、そこでもう法螺鳥のクネクネ二重らせんの舞いによって時系列交差の可能性は示唆されてるわけだよね。二重らせんをみせたのはサブリミナルの一環なのかな…??まあ、考えると、みずきと龍木が赤青に色分けされていて(フローチャート)、その二色(赤と青)のふうせんから取り出した暗号は交差させて解読するものってところは、完全に時系列交差を暗示してるけど。

・世島
まじでこいつの子はろくなことしないな。サイトと閏は腹違いの兄弟ってわけですね。

・ボス
あいかわらずわたしはこの人が苦手でした。なんか愛情があるのかないのか、くえない人ですね、ほんと。
ただ、前作のサイトがのっとったときのボスはめちゃめちゃすきでした。

・ピュータ
ビーガンなのイメージ通りすぎる。ピュータを復帰させたのボスだっていうけど、わたしは一度やらかしたやつは基本ダメと思っているので(法螺鳥も似たこと言っててなんかいやだが)そこはなんとも言えないですけど、よかったね。
そろそろ沖浦のことはふっきれたんかな…。

その他
・古い方のシンク装置、眼球摘出しないとダメなんじゃなかった?という疑問が残る。前作においてこれは割と重要なポイントだったので、これに言及がないのはつらい。
・またX線の記述に対してで申し訳ないけど、タングステンは透過しないからうんぬんとか書く割にはX線モードの描写がてきとうで気になります。
・絆パパ、監視カメラつけないのはあえてなのかな?なんか探ってみたらいろいろ出そうなおっさんですよね?
・龍木の胡蝶の夢は、ハッピーエンドなはずなのに薄暗い感じですごいなと思いましたね。これによって時雨はフレイヤーを完全に認識することになったし、すごい。(これしか言えない)やっぱり、グランドフィナーレにいたるまでに、あのあまめの言葉(後悔しないうんぬん)をきいてるから、あれをなかったことにはされたくないってわたしたちはみんな思うんじゃないかな。
・カガミさんのネタと熱海エンドのネタすきなのでテンションあがりました。
・タクシー運転手また出てきたのは草。
・タイトル、ニルヴァーナ(解脱)イニシアチブ(先導)は、つまり解脱を導くってことでいいですか。

いろいろ書いたけど……
たくさん騙されて楽しかったです!次もある、よね?楽しみだなあ。

最後にわたしのなかのベストセリフランキング第一位の亜麻芽のセリフでしめましょう。

「でもやったの!!私は私のために一番いい選択をしたの!!」
「誰が私を責めても、私は後悔しない!!後悔なんて、しない!!」

AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ
みずき編5章M1「Nightmare Irrecncilable」

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