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キャップレスはいいぞ。

どうも純一です。
万年筆が好きな方なら、いずれ辿り着くキャップのない万年筆への興味。
キャップがない万年筆の代表はパイロットのキャップレス、ラミーのダイアログ、プラチナ万年筆のキュリダスの3種類。
(キュリダスのみ鉄ペン)

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この3種のうちダイアログはお勧めしない。
やはり海外製なのでインクが乾きやすく、日本製の二社と比べると品質は及ばない上に、キャップレスや、キュリダスよりも3倍以上の価格差がある。

万年筆は完全に趣味だから、いくらでもお金をつぎ込むんじゃい!という方以外は買わない方がいい。
むしろキャップがない万年筆に対してネガティブな印象を持ってしまうかもしれない。
それはとても勿体ない。

何故かというと安い万年筆で万年筆の良さに魅了された当時の僕は、セーラーや、モンブランの高価な万年筆を収集し始めていた。

当時を振り返ると究極の書き味や、自分に合う最高の一本に出会いたいという探求心があったのかもしれない。
男は究極の1本というモノにロマンを感じてしまう生き物なのだ。

でも、キャップレス万年筆を使い始めてから、僕は新しい万年筆を求めなくなっていた。『コレ、いいな』が『これがいい』になり、今では相棒になっている。
僕が持っているのは木軸なので使っているうちに磨かれて艶が出てくる。
お店で新品のキャップレスをガラスケース越しに見ることがあるが、あれは魂が入っていない。
干からびた状態だと僕は感じる。
まるで素焼きのアーモンドのようだ。

この万年筆は持ち主が筆記していく中で、木が主人の手の油を吸い、少しずつ研磨され美しい艶が生まれて初めて完成する。色も濃くなり赤茶に輝いてくる。
誰もショーケースの中のキャップレスを見ても、コイツの魅力に気づけるはずがないのも無理はない。


 使い初めて1年程でここまで艶が出ます。



書き味もいい。キャップレスにはいくつか種類があり、鍮製製の通常サイズの物や、デシモという一回り小ぶりな物がある。
木軸はサイズは通常サイズで素材が木製なので真鍮製よりも、かなり軽い。
軽いので長時間筆記も可能だ。

書き味は小さいペン先からは想像も出来ないくらい柔らかく、スラスラと書ける。またキャップがないのですぐに書き始められる。
また、普通の万年筆はキャップを外した際に床に落としてしまうといったアクシデントは、どんなに大切に扱っていても起きてしまうことがある。
その証拠に中古の万年筆の中にはキャップが割れていたり、ひびが入っていたりするものもある。
特に樹脂製の物は思わぬアクシデントの際に、想像以上に弱い。

そんな樹脂製の軽いけど、耐久性が弱いところ、真鍮製の重いけど、耐久性は抜群という両者の良いとこ取りが木軸の万年筆なのだ。

ぜひ、手に取ってキャップレスの木軸を育ててみて欲しい。
ちなみに何故か、木軸のディープレッドは、アダルトに分類されているようで年齢確認をされるようです。

僕はこれを手にしてから他の万年筆を欲しくなくなったので、木軸のキャップレス万年筆のことを『終点の万年筆』と呼んでいる。
もしかしたら、色んな万年筆を手にしてきたあなたも、コレが最後の一本になるかもしれない。
ではまた!



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