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ことばにのせて

私は「ことば」を書く。

でもこれは誰の「ことば」なのだろうか?

たしかに、私から出た「ことば」ではある。

だが、私に息づくものは、すべて、今まで私を育ててくれた愛ゆえに生まれたものである。

母が、父が、家族が、友が、自然が、天が、私に与えてくれたものばかりである。

ゆえに、これは、私の「ことば」であって、私の「ことば」でない。

しかし、生かされたいのちの責務として、ただただ、大切な人へ、目に見えぬ何かへ、未来へ、「ことば」を贈りたい。

その時、その時の、ことばを。


2022年4月11日の自由詩#4より

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