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ゲストハウスを、福島白河に作りたい。

コミュニティ・カフェ EMANONを運営する(一社)未来の準備室代表の青砥です。今年2019年、白河駅前のビルを改装して、「ゲストハウス」をつくろうと考えています。その改築資金を、様々な方々からの寄付・出資(クラウドファウンディング、3月29日から、5月29日まで)によって集めたいと思っています。

https://hello-renovation.jp/renovations/4136

どうして、カフェを運営する私たちが宿泊施設をつくろうとしているのか? 

この記事は、小さな地方都市白河市で、高校生のためのカフェを運営する私が、ゲストハウスに込める想いをしたためた記事です。

◼️はじめに:ゲストハウスってなんだろう?

ゲストハウスとは、グランドホテルのように多くのサービスは提供しない代わりに、気軽に、清潔に、宿泊できる施設のこと。(Google 検索 「ゲストハウス」) 安価に泊まれる二段ベッドのドミトリールームが中心で、若い世代や、外国人旅行客に注目されている宿泊施設です。
はっきりした定義はないのですが、私が考えている大まかな特徴は3つです。
①清潔で現代的✨
誰でも快適に宿泊できるように、まずなによりも清潔さを基本の価値に置いています。そして、感度の高い客層向けの設備やデザインされた内装が特徴です。

②気軽に泊まれるほど、安価💴
シンプルなサービス、シンプルな構造。ドミトリーゆえに、若い世代や旅行者に優しい価格設定です。旅に対する心理的なハードルを下げてくれます。地方都市なら、運転代行の代わりに使えるような値段だと思ってください。

③コミュニケーション👩‍👩‍👧‍👦
談話室・ラウンジなどの共有スペースがあり、希望すれば、他の宿泊者や、地域の方との交流が図ることができます。偶発的な出会い、旅先での出会いも魅力のひとつ。

白河市の中心市街地は、昔ながらの街並みや商店街が残っています。老舗の菓子店や、名物おかみのいる居酒屋など、「白河らしさ」をたくさん味わえるエリア。その一方で若い世代が普段利用するショッピングモールや、全国どこでもあるビジネスホテルはほとんどありません。

その街らしさ、ローカリティの残る中心市街地に、若者が気軽に訪れることができるイマドキの宿泊施設が白河駅前にあればいいなという構想は、長いこと温めて来ました。

◼️でもどうして:未来の準備室でゲストハウスをつくりたい?

しかし、私たちはホテル業を営んでいる訳ではありません。それでも、ゲストハウスをつくりたい理由があります。

白河には、大学がありません。進学する高校生にとって、高校生活は18年間過ごした地域に住む最後の3年間です。

高校生たちが、進学した後にも、地域の中に戻ってくる拠点があるようにー進学した後にも、地域の中にその成長を見守って喜ぶ人がいるようにー

そう願って、高校生にとっての地域の居場所として『コミュニティ・カフェ EMANON』をつくりました。作業をはじめたのは、2015年の秋でした。
当時、一緒にカフェをつくった彼らが、いまは大学生になって、カフェや商店街に立ち寄ってくれています。

大学生になった彼らが、大学のない街を大学生として歩いているーそれだけで、とても嬉しい景色です。街の大人が(自分の子供以外の)大学生と話すことのできる環境。高校生が気軽に大学生に話しかけられる環境。これまで、そんな場所はこの街にありませんでした。そんな未来を目指して働いて、いまこうして大学生が立ち寄る場所がある、とても嬉しい事実です。何者にも代え難いと言ってもいいです。

でもまだ、私は自信がないのです。
それでも、白河を信じたい。 

なぜなら私は、「ここに帰って来るべきだ」とか「白河は世界のどこよりも素晴らしい」と、大学生にも、高校生にも、まだ断言できません。ここはあまりに小さな地方都市で、「郷土愛」だとか「地方創生」だとか、目の前の甘い言葉を単純には信じられない。それほどに、若い世代こそ真剣に自分の人生を考えています。失われた20年に育って、ポスト平成の時代を生きねばならない若い世代こそ、どこに住むのか、どこで自分を成長させるのか、真剣に考えています。

しかし、そんな地方都市でも、私は次の世代に、白河には帰ってくる価値があると伝えたい。自分たちのバックグラウンドのひとつを、自信を持って肯定しようと、伝えたいのです。私にとっての白河は、カフェをつくった時そうであったように、若い人の挑戦を応援してくれる人がたくさんいる街です。

「白河は、日本一若者が活躍できる街。」
「だから、ここにはいつ何度でも、帰ってくる価値がある。」

私は、次の世代にそう自信を持って伝えます。
大企業や最先端の研究機関はなくとも、どんな若者も、チャレンジできて、応援してくれる大人がいる。日本中で若者が少数派で、出る釘を打たれるような時代であっても、この街は挑戦の背中を押してくれる街。

気軽に滞在でき、地域の魅力が詰まったゲストハウス(宿泊施設)を通じて、白河の素敵な大人や会社と、日本中の若者を繋げたい。

私たちが目指したい「日本一若者が活躍できる街」のために、次の一歩が、このゲストハウスプロジェクトです。

白河出身の若者が、外の地域で出会った若者を連れ立って、白河に帰ってくるかもしれません。白河出身の若者が、研究成果の実験に、街でゼミの合宿をしてくれるかもしれません。白河出身の若者が、同僚を連れて、新しいサービスの立ち上げの場所に白河を選ぶかもしれません。

白河を、次の世代が信じられる街にしたい。若い人がこの街に集まるきっかけとして、このゲストハウスをつくりたいです。
https://hello-renovation.jp/renovations/4136

◼️どんな:ゲストハウスをつくりたい?


いくつか、こんな人に泊まってほしい!こんな風に泊まってほしい!人がいます。


①白河出身の大学生や、若手社会人、その仲間
白河には大学がないので、日本・世界中の進学先に、白河出身の大学生が散らばっています。彼ら・彼女たちが「うちの地元には素敵な宿があるから」と言って、仲間を連れ立って来てくれたら嬉しいなと思っています。

②遠距離通学の高校生や、課外活動に取り組む高校生

白河市内3つの高校には、バスや自家用車で遠距離通学している高校生がいます。彼らは、部活動や学習の中で、遠距離通学がネックになってしまう場面に直面しています。安く、安心して利用できる宿泊施設が街中にあれば、高校生と保護者の方が、より充実した白河での高校生活を過ごせるのではないかと考えています。これは、2018年夏に、未来の準備室にインターンした高田が、遠距離通学の実態をレポートにまとめた結果からわかったことです。(レポートはこちらからどうぞ。)

③地域での「関係案内」を求めている移住・複業希望者

白河は東京まで90分。移住・二拠点居住の選択肢として、ハードルの低い地方です。しかし、観光案内所はあっても「この仕事をするならあの企業を尋ねればいい」「そんな挑戦をしたいなら、あの人を尋ねればいい」地域のキーパーソンやチームを紹介してくれる「関係案内所」は限られているのが実情です。ゲストハウスでのひとときが、地域の人とのつながりになってほしいと考えています。

④海外から福島を目指してくれくれるguest&friends

白河にも、外国人の方がいます。カフェ EMANONで、毎週コミュニケーションをとっています。
ベトナムから来て、白河の近くの工場で働いているファンくんは、英語のコミュニティが白河になくて、カフェに遊びに来てくれました。「福島」「東北」をめざして来てくれる海外のゲスト・友達に、楽しい福島と東北を案内する玄関のような場所でありたいです。

⑤白河・福島を舞台に表現してくださるアーティストの方

白河には、美術館もありません。しかし、白河を100年、1000年先に伝えるには、あるいは、世界に白河を伝えていくには、その風土や人と向き合って、表現活動をしてくれるアーティストの方との出会いが大事だと思っています。そして、そんな人と、白河の高校生とが出会ってほしいと思っています。
幸い、白河には、白河の文化を残そうとする白河市立図書館と、白河文化交流館コミネスとがあって、そこを訪ねてくれるアーティストや表現者の方がいます。そんな方に、白河を楽しむ拠点にしてほしいです。

◼️クラファン:よろしくお願いします

まずは、クラウドファンディングサイト「ハロー!リノベーション」にて、資金を集めます。クラウドファウンディングの期間は、3月29日から5月29日まで。


もし、クレジットカードでの決済に抵抗がある、という方は、コミュニティ・カフェ EMANON店頭でも寄付を受け付けます。

もし、お金がないけど応援したい!という方は、このページや、クラウドファウンディングのページをシェアしてくれたら嬉しいです。

どうぞ、私たちの挑戦を、よろしくお願いします。

青砥 和希

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