Junko Maruoka

母はアルコール依存症、父は家庭放棄、5才年下の弟と、命懸けのサバイバル生活を30年間以…

Junko Maruoka

母はアルコール依存症、父は家庭放棄、5才年下の弟と、命懸けのサバイバル生活を30年間以上過ごしました。腎臓病で毎年入院10年、癌手術3回を体験。常に命の内側から湧き上がる「満たされ感」はどこから来るのかを伝えるタロット占術師、心理カウンセラー丸岡淳子の体験サンプルストーリーです。

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  • 母は手負いの虎だった

    残酷で過酷ながらも、人生から目をそらさず、命懸けで自分と向き合う幼い姉弟。そこで体験した「気づき」と「魂の覚醒」 リーディングカウンセラー丸岡淳子のノンフィクションストーリーです。

最近の記事

この時代の中で、消えてしまいたい人へ。

世界中で病が流行り、経済的に大きな変動が起きて。 「みんな大変だよ」って言葉にうんざりし、「自己責任」が一人歩きをする民意と国政に心を閉ざし、現実的な対処法をひねり出すことにも疲れ果て、高みの見物な人ほどかざすズレた正義に傷つき。 もう。 全てシャットアウトして、誰とも関わらず、静かに消えたいというせつなさ。 消えたい。 消えたい、と、死にたいは、ちょっと違っていて。 でも、どちらも「死」と表裏一体である「生」に向いている。 消えたい思いは、思考で疲れ果てている「生」

    • 母は手負いの虎だった10 「いのちの居場所はどこにあるのか」

      絶望の末に高飛びした東南アジアで、流れでストリート青年の里帰りをサポートすることになり、故郷の村に着いたら「おしん!」と呼ばれたところからでの続きです。 まず、座る間も無く小学校へお招きされました。 まー!かわいいかわいい!! テンション上がる! 波止場で見た子ども達を思い出すと胸が詰まるほどの、満面の笑顔と好奇心でわたしを取り囲む子ども達。 ちびっこたちが「おしーん!!」って騒ぎながら、わたしの周りを埋め尽くし世界的大スター並みの構図で写真撮影ですww 今の日本

      • 母は手負いの虎だった9 「絶望放浪する日本人が、東南アジアでストリート青年の里帰りに同行」

        母との生活に絶望し、父に呆れ果て。 死出の旅として東南アジアへ高飛びしたら、ある青年の里帰りに同行することになり。ジャングルの奥地へ向かうところからの話です。 波止場での絶望的な子ども達を見つめた後。 フェリーの中はスリだらけだから、親しげに話しかけてくる人とは会話しないようにと警告され、甲板へ上がった私です。 ベンチに座って風景を眺めれば。 遠くに見える島と、真っ青な海と空。 波止場の光景とのコントラストが残酷なほどの美しさ。 地上で人間が苦しみの中にいても、

        • 母は手負いの虎だった8 「純粋な絶望・子ども達の命の目撃者になる」

          もう消えたい。 そんな心境の19才が訪れた異国の地で。 なぜか、ある青年の里帰りをスポンサーし、同行することになった所からの続きです。 ジャングルの奥地にある、青年の故郷まではフェリーに乗り、山を越える必要がありました。 まずは車ごとフェリーに乗るため波止場へ。 近くまで行くと、さっきまで音楽かけてご機嫌だった青年が、路肩に車を寄せて停車。 真面目な、ちょっと沈んだ表情で。 「何があっても絶対窓は開けないで。外の人たちと目を合わせないで。」 と言う。 了解し

        この時代の中で、消えてしまいたい人へ。

        • 母は手負いの虎だった10 「いのちの居場所はどこにあるのか」

        • 母は手負いの虎だった9 「絶望放浪する日本人が、東南アジアでストリート青年の里帰りに同行」

        • 母は手負いの虎だった8 「純粋な絶望・子ども達の命の目撃者になる」

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        • 母は手負いの虎だった
          10本

        記事

          母は手負いの虎だった7 「お母さんに会いたい人とジャングルを超えていく旅」

          母の暴力暴言、猟奇的行動に疲れ果て。 父の無鉄砲な突き放しと逃避っぷりに呆れ果てた私が、死出の旅として東南アジアへたどり着き。 なぜか、ジゴロ青年達のカウンセラーになって、日々、ボディガードが付いてくれる様になった所からの続きです。 現地語と日本語ごちゃまぜの、変な言語でトークをしている私は。 現地の人並みに黒く日焼けしていて。 髪型はスパイラルパーマ(昔の電話のコードみたいなの) 服はその辺のすごい安いペラペラTシャツやワンピース。 周りにはいつもジゴロ君達。

          母は手負いの虎だった7 「お母さんに会いたい人とジャングルを超えていく旅」

          母は手負いの虎だった6 「偏見は無知なり・人が本来見るべきところ」

          手負いの虎シリーズ。全部はとても書けないボリュームなので。メインイベント的なことを書き綴っています。 壊滅的に何か壊れた気がした19才の私。 なんかもう、とにかく、ぜんぶ、 ぜーんぶどーでもよくなっちゃったんですよね。 この世なんかどうせ自分とは関係ないし。 国の相談所も全然、具体的には力かしてくれなかったし。 身内はみんな他人事扱いだし。 異性にモテても全然現実味ないし。 唯一、弟だけは気にかかる幸せになってほしい人でした。 けど! もうそれさえ、当時の

          母は手負いの虎だった6 「偏見は無知なり・人が本来見るべきところ」

          母は手負いの虎だった5 「現代人は選択肢があるから迷うのか?選べるということ」

          「選択肢」について話したいと思います。 わたしが小学校1年生の頃だったか。 夜、寝ている時に「いたっ!」と感じて起きたら。 泥酔した母が泣きながら。 私の手首に、ぐにゃぐにゃと包丁を切りつけていましてね。 私が目を覚ますと、今後は自分の胸をめがけて包丁をゆるっと突き立てました。 ぐでんぐでんなので手に力が入っておらず、いずれも軽傷。 わたしは自分の手首を見て 「自転車でひどく転んだ時の怪我より軽傷だな。」 と思って、ひとまず安心し。 母もデニム生地のダンガ

          母は手負いの虎だった5 「現代人は選択肢があるから迷うのか?選べるということ」

          母は手負いの虎だった4 「群集心理の出どころを知る・薄ら笑いの野次馬」

          ディープに綴るサバイバルサンプル。手負いの虎シリーズ4話目です。 【閲覧注意】今回の内容はユーモア適応外の事件が含まれます。 母は毎日泥酔しておりました。 足元はよろよろですし。 呂律は回らないし。 支離滅裂なことを叫んでは気絶したり。 わたしも弟も 「うちだけ戦場」 みたいな、生死に直面する毎日に疲れ果てていて。 10代にして、精神は。 死ねない人生を3ターンくらい生きた感じがして。くたびれ果てた老人のような心境。 わたしが16才の時。 うちには、レトロな

          母は手負いの虎だった4 「群集心理の出どころを知る・薄ら笑いの野次馬」

          母は手負いの虎だった3 「人の闇は滑稽でユーモアは最強」(ただし例外あり)

          わたしが「手負いの虎」だった母について綴るのは。 こんな破天荒な状況で30年くらい過ごしても。 結構、笑いの沸点低く、ヘラヘラと楽しく生きているわたしの例もあるから。 環境や人間関係で。人生の過酷さやショックから立ち直れずに、今も窒息悶絶している人がいるなら。 どうかこまめにゆるんでね! 人生にはどこかしら滑稽さがあるから、そこ、自分への取材してね! という願いからです。 日本は「笑う」ってちょっと不謹慎だ!!みたいになるシーン多いじゃないですか。 でも、わた

          母は手負いの虎だった3 「人の闇は滑稽でユーモアは最強」(ただし例外あり)

          母は手負いの虎だった2 「これじゃないってものを差し出されても人は受け取らない」

          幼い頃のわたしに、母から浴びせかけられる 「わたしの子どもとは思えない」 「本当に嘘つきで嫌な人間」 「あなたは冷たくて薄情」 「売女みたいに男に媚び売って」 などの言葉を聞くたびに。 幼心なりに 『うちの親、おかしいな』 と感じました。 相当おかしい。 わたしの真実とも事実とも違うことを言われている。 そうわかってはいても。 思ってはいても。 毎日、昼夜問わず、夜中に叩き起こされてまで、そう言われ続けていると。 ふと 『わたしが受け入れれば終わ

          母は手負いの虎だった2 「これじゃないってものを差し出されても人は受け取らない」

          母は手負いの虎だった1 「母の悲しみ」

          スズメは20gの体で、懸命にヒナを育てようとします。 野生の生き物は自然の育みを誰に教わらずとも、子を敵から守り、自立に必要な知恵を授け、その時が来たら突き放すかのように親は自ら離れていく。 そんな自然の育む姿は、なぜか人間ではエラーを起こしてしまうようで。 感情と知恵が複雑なほどに成熟した生き物ならではなのかな、と思います。 わたしの母はアルコール依存症でした。 とても美人で成績優秀な母は16歳の時に、荒ぶる性格を持つ父に見初められ、人身御供のように嫁にやられた人

          母は手負いの虎だった1 「母の悲しみ」

          丸岡淳子 プロフィール

          はじめまして!訪問してくださいましたご縁に嬉しく感謝です。 東京都品川区にて、1995年より心理カウンセラーをしております、丸岡淳子です。1970年生まれ。 カウンセリングでは、タロット、リーディング(プロファイリング)、人脈紹介などの方法を使って、地に足のついた具体的なお話をさせていただいております。 https://www.haloami.com/ アルコール依存症の母、荒くれ者の父、の元へ生まれ、5才年下の弟と共に過酷なサバイバル生活を30年すごしました。 繰

          丸岡淳子 プロフィール