令和を「文化の時代」として生きたい

私は無学なものだから、最初はご多分に洩れず、令和の「令」の字から「法令」「号令」「命令」あたりを連想した。

そして昭和生まれなので、「和」の再来が思ったより早いことに驚き喜びつつ、「和を以て貴しと為す」なんてフレーズを久々に思い出したりもした。

そんなとりとめのないイメージは、安倍首相の談話によって、的外れだと思い知った。

「一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる」という言葉には、今後より一層、多様性を推進する意図が込められているように感じられた。

それ以上に印象に残ったのは、「文化」への着目だった。何よりも象徴的だったのは、やはり万葉集が初めて元号の由来となったことである。それに加えて、談話の中では「文化を育む」「文化が生まれ育つ」などの言葉が何度も繰り返されていた。

そっか、文化の時代になるのか。と、どこか感慨深い思いを抱いた。

さらに付け加えるならば、発表の際に引用された

初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す

という文言は、素人が聞いても随分と麗しくて、色香すら漂ってきそうな気配がした。鏡前の粉、蘭、薫す、などの言葉の印象だろうか。文化のみならず「美しさ」というものが改めて注目されたようにも思えた。「れいわ」という音の響きにも美を感じられる。

そんな美しい文化の時代に、何をしたいか。

月並みではあるけれど、始めたばかりのnoteをマイペースに更新することで、自分が書きたいことを探っていきたい。今はまだ、何が書きたいのか自分自身にも見えていないから。どうしても頭だけで考え込んでフリーズしがちな人間なので、手を動かして形にしながら、何を、どんな文章を書きたいのかを、考えていきたい。

そうすることで、自分の在りたい姿を見つけられるようにも思う。

また、拙くても何かの書き手となることで、そして読み手や観客となることで、非常にささやかながらも文化の発展に寄与できるのではないかと思っている。(無意識に「文化の発展に寄与」などと著作権法の第一条みたいなことを書いてしまったので、冒頭の「令」の伏線を回収したことにしておく。)

文化の根底には、常に何者でもない人たちの存在がある。だから私は名もなき国民の一人として、これからの日本に美しい文化が紡がれるよう、小さな貢献を重ねてみたいと思う。

参考URL: 首相官邸  平成31年4月1日 安倍内閣総理大臣記者会見

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