#112 当たるも八卦、当たっても閉店

新たな料理本との偶然の出会いを楽しむ、金曜日のcookbookランキング。

3月第4週のランキングをお伝えします。

なんだかあっという間に1週間が過ぎていきますね。

今週は印象に残る映画が2本（どちらもNetflixですが）ありました。

まずは配信になったばかりの『メッセージ』。

原作のテッド・チャン『あなたの人生の物語』はすでに読んでいたのですが、映画版は中国が出てくるくだりがだいぶ原作と違っていましたね。

主演のエイミー・アダムスのことばに頼らない演技は素晴らしく、中国系のテッドならではの線形表意文字というアイディア、そしてサピア＝ウォーフの仮説を宇宙規模に拡大した場合の時間概念の変化など、単なるSFにとどまらない哲学的な内容がきちんと映像化されていて、かなり好感の持てる作品でした。

そしてもうひとつが『ドニー・ダーコ』。

「タイトルは知っててもリアルタイムで見逃した映画」のひとつだったのですが、よくぞこのタイミングで『メッセージ』の直後に観ることができたなと、その偶然性に自分でもびっくりです。

奇しくも、ポール・オースター『ルル・オン・ザ・ブリッジ』の文庫版を読了したところでしたし。

時間とか、可能世界とか、そんなことばかりを考える一週間でした。

それでは、今週もランキングを見ていきましょう！

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