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トマス・ハリス著 「ハンニバル」

まだ小説「鎗ヶ崎の交差点」は続きますが、気分転換にnoteのお題に投稿してみることにしました。お題は推薦図書です。僕の推薦はトマス・ハリス著「ハンニバル」です。言わずと知れた名作映画「羊たちの沈黙」の原作続編です。

なぜこの本を推薦するかと言うと、とにかく映画の出来が恐ろしく悪かったからです。「羊たちの沈黙」は素晴らしかったと思います。しかし映画「ハンニバル」はあまりにはしょり過ぎていて駄作としか言いようがなく・・・。僕はこの作品が好きで、世間の評価が映画の失敗に紐付かれているのが納得いかず、この機会にぜひ皆さんにも読んでいただき、イメージを変えていただきたいなと思いこの作品を選んだわけです。

小説の「ハンニバル」は「羊たちの沈黙」の後のレクター博士とスカリーの姿が描かれています。レクター博士の病的なまでの食やアート。物へのこだわりが緻密に描写されています。そして悲しい過去も明らかにすることで、その人物像に映画では表現できなかった人間らしさを感じることができます。さらにそんなレクター博士へに惹かれてしまうスカリーの葛藤、反抗、悲哀、陥落・・・そして珠玉のラストシーン。映画と本はラストシーンが違います。映画では中途半端に終わりましたが、小説の最後はとても洒落ていて素晴らしいです。そこを1番みなさんに知っていただきたい!そして、実はこの作品は猟奇的な作品ではなく、レクター博士とスカリーのラブストーリーだと言うところも!・・・・熱くなり過ぎました。皆様、長い小説ですのでお時間ある時にぜひお読みください。文庫で出てますよー

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僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。