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自分軸を持とうー行動を加速させる情報収集の方法

インターネットの発達とスマホの普及によって、私たちが一日に受け取る情報量は膨大なものになりました。

先の見えない混迷を極める世の中(VUCAの時代)にあっては、有象無象の大量の情報にさらされている中での選別や判断は至難の業です。

そんな中でも経営者や組織のリーダーは的確に情報をキャッチし、連続して判断を下していく必要があります。では、どのようにすれば実現できるのでしょうか。

なぜ情報収集が大事なのか?

情報収集のハウツーの前になぜそもそも情報収集することが大事なのかということを確認しておきたいと思います。

私は全国の地域課題に対して、多様な人材と協力しながら、ビジネスの手法で解決することを仕事にしています。地域の現場では、ビジネス、特に時間に対する価値観の違いから、じっくりゆっくり進むことを是とするケースが多くあります。

しかしながら、これだけ急速に変化する社会にあっては、時間をかけて事を進めてはせっかくの好機を逸することにつながりかねません。地域住民との関係構築にじっくり時間をかけるケースはあるとしても、全体の判断と実行はスピードが命です。

リーダーは素早い決断が大切

主体的に進められる商品開発やデザインであれば真っ先に試作品を顧客に提案し、顧客の声を拾うスピード感が大切です。地域には「やれるのにまだできていないこと」が多く転がっています。誰よりも早くそれを形にすることは、それだけで大きな価値につながります

私は、あらゆる決断においてスピード感をもって実行してきました。実行できた理由は、正しい良質な情報収集をしてきたからなのです。

大切にしたい自分軸

膨大な情報から良質なものをスピーディーに選択し、実行に移すことは、難しいことに思えるかもしれません。

決断するときに大切なのは、自分自身の価値観、倫理観です

私は大学院で、論語を勉強したのですが、論語は古代中国の書物で、日本人の道徳観や規範に最も影響を与えたことでも知られています。人を思いやる気持ちを現した「仁」という概念は、個人的にも日本人の根幹をなす考え方ではないかと感じています。

およそ2500年前の問答をまとめたものが、2019年の現在にいたるまで世界中の人から評価されているという事実には、私は大きな意味を感じます。

それだけ長い時間を経ても色あせない、人間の道徳観、規範といった本質が含まれていると思うからです。

リーダーとしての言葉の重み

私はそうした意味で、論語は究極のものだと思いました。論語に魅了された私は、そこに収められていた道徳観、規範、物事の本質的なありようを学びました。

私の場合は、論語との出会いが自分自身の確かな自分軸をつくりあげるきっかけになったと思います。自分軸(道徳観、倫理観と置き換えてもよいでしょう)があれば、有象無象の情報にさらされても、振り回されません。

私は松下幸之助氏が設立した、未来のリーダーを育成する学びの場「松下政経塾」で学んだ時期があるのですが、そこでは「言葉に重みを持ちなさい」ということを徹底して教えられました。

自分軸が確立されていれば、振り回されることはなくなり、決断もできます。

その実行の繰り返しが屈強な筋肉となり、発する言葉にも重みが生まれます。

やがて不要な情報は無意識のうちにフィルタリングされ、確かな自分軸のもと、判断から実行、そしてまた次の判断といったアクションがスピーディーに実現できるようになります。

高速で良質な情報を収集する方法

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よく「一日24時間はみなに平等なのに、どうしてそんなに的確に情報をキャッチできるのですか?」という質問をされます。

その答えは先述の通り、確かな自分の自分軸を築くことです。無意識のうちにフィルタリングできるので、判断も早いですし、的も絞れます。

情報のソースについても聞かれることが多いのですが、何か特別なソースから情報を得ているのではありません。新聞、ネットニュース、SNSなど、皆さんと同じソースからほとんどの情報を得ています。

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