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地域経済再生の鍵は「食」一択!一粒1000円のライチを食らえ!宮崎開催に向けて公開会議


▼目次
POTLUCK FES in 宮崎
東京では出会えない人と出会える地域
FESの空気感を作り出す“場所”と“食”
“場所”と“食”、そして重要なのは“人との関わり”
POTLUCK in 〇〇の広がる可能性
イノベーションの種になる地方の隠れた魅力
地域経済の鍵は「食」一択!

三井不動産×NewsPicks Re:gionの地域経済共創プロジェクト「POTLUCK YAESU」。 2023年3月17日開催の、これからの地域経済をつくるための祭典「POTLUCK FES in Sprring」にて「POTLUCK FES in MIYAZAKI 2023」開催に向けて公開生会議をした様子がわかる記事です。

会場には地域経済創出コミュニティ『地方創生DAO』メンバーも多数参加。 ーイノベーションは混ぜ合わせから起こる
持ち寄り、つながり、生み出す。
POTLUCK からどんなイノベーションが生まれていくのか、ぜひご覧ください。


(以下、略称)
山本:始まりました!今日は東京ミッドタウン八重洲で、地域経済創発を目指す“POTLUCK FES”として、さまざまな方に来ていただくイベントを行っています。
このPOTLUCK FES、今回は八重洲で行っていますが、地方にも出張してさまざまなサービスや取り組みを行っていこうと考えています。
そこでこの時間は、こゆ財団の齋藤さん、POTLUCKを一緒に立ち上げた三井不動産の上垣さん、ニューズピックスの山本の3人で、地方でPOTLUCK FESを開催するならどういうことをやると良いのか、公開で企画会議をしてしまおう!という時間です。
齋藤さん、上垣さん、宜しくお願いします。

齋藤:みなさん、こんにちは!こゆ財団代表の齋藤です。
今日ここに来てくださったみなさんが、自分の地域でPOTLUCK FESを開催するとしたらどんなことができるか、考える時間になれば良いなと思っています。

上垣:三井不動産の上垣です。宜しくお願いします。
私はニューズピックスの山本さんと一緒に、このPOTLUCK FES八重洲の立ち上げを進めてきました。
POTLUCKは「持ち寄る」という意味があります。今日のイベントも、自分が行っている取り組みやその想いなど、ちょっとしたものをここに持ち寄って、みんなのアイデアを混ぜることで新しいものが生まれてくるような、ひらかれたプロジェクトにしたいと思っています。
また、一方的なカンファレンスやセッションというよりも個々の参加者同士の交流に重きを置きたいと思い、FESと付けました。
今日はあくまでこけら落としのイベントです。今後も継続して、八重洲だけではなく、全国でたくさんイベントをやりたいと思っています。そのためにどうすれば良いか、齋藤さん含めみなさんで考えていきたいです。


POTLUCK FES in 宮崎

山本:今日、八重洲で行っているPOTLUCK FESは700人くらいの方が事前登録してくださって、全国から来ていただいています。
このFESを宮崎で開催する場合、今日の内容をそのまま持って行くのではなくて、宮崎ならではの体験をどんな風に組み込めるか考えたいのですが、齋藤さん、何かアイデアはありますか?

齋藤:そうですね、今日のFESの後半で全国各地からのゲストがPOTLUCK FES in 宮崎の卓越したアイデアを出してくれるらしいので、その辺は期待しておいて。(笑)
僕は地方創生DAOというオンラインサロンをやっているのですが、今日は、その仲間が全国から来てくれています。

イノベーションが起きる時は「混ぜる」というのがひとつのキーワードになります。いろいろな地域から集まって話をする、このPOTLUCKという概念が面白いですよね。

宮崎だったらマンゴーやライチを食べながらやると、東京とは違ったものができるかもしれません。北海道だったら雪があることで、また違うアイデアが生まれるかもしれない。

POTLUCK FESには地域経済を創発させていくという重要なテーマがあります。その地域でしかできない会話をすることでどんな創発が生まれるのか、どんなイノベーションが生まれるのかということを考えていくのが良いのではないでしょうか。

山本:POTLUCK FES in 宮崎を開催する場合、どういったものが宮崎にPOTLUCKされると、齋藤さんたちの活動がさらに創発されていくと思いますか?

齋藤:今日のFESでこゆ財団のブースを見て、行ってみようと思ってくれた人が来てくれるのは面白いと思います。POTLUCK FESで出会った人たちが、また違う地方でPOTLUCK FESをしているというような、オルタナティブに移動しながら生きる時代を実現していくと良いのではないかと思いますね。


東京では出会えない人と会える地域

上垣:今日このPOTLUCK FESを開催して、日本の広さと属性の広さを感じました。全国各地でいろいろなお仕事をされている方がいて、単なる交流の場としてとても面白いのですが、地方で開催するにあたっては、より実践的なフィールドがすぐ近くにあります。例えば一次産業であれば農園がすぐ近くにあって、よりコミットメントの深い人に会えて、すぐに新しいプロジェクトやビジネスに繋がる。地方でのPOTLUCK FESを、そういった場にできたらいいと思います。

山本:僕もこのPOTLUCKのプロジェクトで地方に行かせてもらうのですが、その地域でしか会えない怪物みたいな人っていますよね。(笑)東京では出会えないような人。そういう人と話すだけでちょっと違った視点がもらえます。
経済規模としては東京の方が大きいかもしれませんが、実は地方にはとても大きなビジョンを持って、仕事と遊びを両立される方もいると思います。
そういう方と会うのも、すごく刺激になるのではないでしょうか。

齋藤:それは良いと思います。町長や市長のようないわゆる民意の総合みたいな方々や、議員さんの話を聞くのも面白いですね。POTLUCK FESを、そういった方々との対話の場にするというのも良いかもしれないです。

山本:東京だとそういった職種の方々にはなかなか会えないですよね。POTLUCK FESを宮崎で開催する場合も、今日のセッションをそのまま持って行くというよりは、“宮崎でしか会えない人”に合わせたテーマでセッションするともっと面白くなるかもしれないですね。

齋藤:後半のゲストはそのテーマについてすごいアイデアを出してきてくれると思うので、めちゃくちゃ期待しています。すごく楽しみです。(笑)


FESの空気感を作り出す“場所”と“食”

齋藤:僕は、地方はやっぱり“食”だなと、改めて思っています。これまでもずっと言われていましたが、食に紐づくストーリーは最強です。
“宿”も大事ですが、ハードコンテンツですよね。食はソフトコンテンツなので、地方の食を開拓する、みたいなことは、その地域だからこそできるのではないかと思います。

山本:上垣さんはどうですか。地方でこんな体験をしてみたいとかありますか。

上垣:少し話はそれるかもしれませんが、地方でPOTLUCK FESを開催する場合の、会場は気になります。いわゆるカンファレンスルームというよりは、すぐ近くに自然が見えるような場所になるのでしょうか。
以前聞いた話なのですが、同じスタートアップのピッチを今日のような東京のカンファレンスルームでやると、審査員からは「スケーラビリティーはどうなのか」「実現可能性はあるのか」と聞かれるけれど、地方に行って自然の中でやると質問がよりソーシャルになるそうです。
中身は同じでも、開催する場所や関係性で全然違うものになるのは面白いと思います。

山本:齋藤さん的に、開催したら面白そうな場所はありますか?

齋藤:野外は良いと思います。宮崎に廃校をリノベーションした場所があって、サウナがあったり、バーベキューができたりするので、POTLUCK FES in 宮崎は、そこでやろうと今思いつきました。6月に開催しようと思っているので、ライチや宮崎牛を食べながらディスカッションをして、その地域の経済を創発するというのは面白いと思いますね。
我々が作っている“1粒1000円ライチ”も、今日ここに来てくださったみなさん、全員にごちそうしたいと思っています。

山本:大盤振る舞いですね。(笑)


“場所”と“食”、そして重要なのは“人との関わり”

山本:このPOTLUCK FESは、名前の通りお祭りです。お祭りは、終わってからも人が繋がっていく。地方でも、大きくなくて良いので繋がりがずっと見えるような、関係や関わりしろが続いていくようなお祭りにしたいと思っています。

齋藤:いいですね。地元の人たちとの関わりしろを増やすというのは大事なテーマですよね。

上垣:先ほどの食の話で言うと、こういったカンファレンスに参加すると、“話を聞くパート”と、そのあとの“パーティーで食事を食べるパート”が分断されていて、別コンテンツになっている感じがありますよね。前半の話を聞くパートが強くて、食事も美味しいけれど、これはどういった思いで作られたんだろうというところに考えが至らない。
地方でのPOTLUCK FESは、屋外で、その2つのパートが混ざり合うような感じでできると良いと思います。

齋藤:これからの時代、講師と聴講者を分けるのもダサいという感じになってきているので、まさにみんなが混ぜこぜになってイノベーションを生み出していきたいですね。
地方で開催するPOTLUCK FESは、その土地しかできない場・食・人をテーマにやっていくと良いんじゃないかなと思いますね。


POTLUCK in 〇〇の広がる可能性

山本:ほかにも、労働力が足りなくて名産物の収穫量が落ちているという地域があったとして、みんなでそこへ行って、収穫を手伝いながらカンファレンスをやる、課題解決にもなる集まりもできそうだと思いました。

齋藤:フィールドワークをしてみるのも良いかもしれないですね。ライチ狩りとか、それが地域の経済に繋がるのも良いですよね。

山本:POTLUCK FESを開催することで、東京と地方が繋がるというよりは、地方と地方が繋がってほしいと思っています。今日ここで集まった人が地方に移動して、その地域ならではの体験をしてほしいです。そういったPOTLUCKを体現していくFESを、齋藤さんたちと考えて開催していきたいと思います。

齋藤:これから僕は、POTLUCK FES in 四国もやりたいですし、奈良や京都といった関西でもやりたい。そこでのテーマはやはり、食だと思っています。
宮崎は、実はウナギの養殖が盛んです。オフィスのすぐ近くにうなぎ屋さんがあって、まぁまぁ美味しいくらいに思っていたのですが、実は、結構著名な方々がお忍びで食べにくるようなうなぎや屋さんだったんです。
こゆ財団を経由すると、うなぎが何層にもなっているミルフィーユのような特別メニューが食べられます。(笑)
食は一番大事なポイントだと思うので、四国や関西で開催する時にも、食を強いテーマにしてやっていきたいですね。


イノベーションの種になる地方の隠れた魅力

山本:その地域が繋がりたい人に出演者として出てもらって、みんなで話を聞きながら新しいイノベーションを生み出すというのもありますね。
地方で開催する場合は、今日のようなセッションというよりは、何かを“生み出すこと”をテーマにやっていきたいと改めて思いました。

上垣:僕は、北海道の幕別町、十勝と言われるエリアの出身なのですが、いま十勝がアツいと言われ始めている一方で、僕の家族や地元の人は「最近盛り上がってるの?そうなんだ」くらいの感じです。やっぱり、外から言われて内側の人がようやく気付いていくところはありますよね。地域全体で熱を高めていくためには、外から来た人に「ここ、すごい!」と発信してもらうのは大事なんじゃないかと思っています。
そんな風にどんどん発信してくれるような人がたくさん集まって、一緒に盛り上げていくと良いのかなと思いました。

齋藤:外から言われるという点で、POTLUCK FESを地方で開催する場合に、やっぱり食は面白いテーマだと思います。食は人類共通のテーマですし、“POTLUCK FES in 宮崎〜1粒1000円ライチを食らえ!~”みたいなテーマでやっていくのも面白いかもしれないですね。

山本:最近、よく福井に連れて行ってもらうのですが、やっぱりその地域の人が知っている食はめちゃくちゃ美味しいですよね。食べログ見なくなる。(笑)

上垣:うんちくを聞きながら食べるのも美味しい。人に紹介したくなりますね。


地域経済の鍵は「食」一択!

山本:地方でのPOTLUCK FESは食を中心に、どう混ぜていくかをテーマに考えていきましょうか。

齋藤:このあとのゲストが、食べログではわからない、そして普通の人には絶対教えない至極の究極レストランを教えてくれます。みなさん、他のセッションに行かずに引き続き聞いてください。(笑)

山本:このあと出てくださる方の顔がすごく引きつっています。(笑)
セッションはここで終わりにしたいのですが、6月くらいにPOTLUCK FES in 宮崎を開催したいと思っています。

齋藤:今日ここにいる人たち、みなさん来てほしいですよね。

山本:ぜひ!

齋藤:うなぎとライチが食べられますので、ぜひ来てください!

山本:セッションだけではなくて、おいしいものをみんなで食べて地域経済を考えるFESにしたいと思っています。齋藤さん、上垣さん、ありがとうございました。


▼上垣和氏 プロフィール
三井不動産株式会社 八重洲街づくり推進室 事業グループ 主任
1994年、北海道生まれ。2017年、三井不動産株式会社入社。同年、三井不動産投資顧問株式会社へ出向し、不動産ファンドの資金調達、アセットマネジメントに従事。現在は、日本橋・八重洲エリアにおけるエリアマネジメント事業、東京ミッドタウン八重洲「イノベーションフィールド八重洲」の企画・運営を担当。

▼山本雄生氏 プロフィール
株式会社ニューズピックス NextCulture Studio 事業責任者
新卒で広告会社へ入社し、営業、プランニングを経験。 2016 年 3 月より NewsPicks に参画。 BrandDesign Team の立ち上げに従事。 2019年、企業文化を問うカンファレンス「NextCultureSummit」を企画責任者として実施。2020 年 7 月より組織カルチャーを変革するNextCulture Studioを立ち上げ 、事業責任者として組織カルチャーを企業競争力とする施策、実装を行う。組織カルチャーを変える企業内カンファレンスや事業づくりの伴走など、NewsPicksが持つ企画力を企業に実装するプロジェクトを多数実施。三井アウトレットパーク横浜ベイサイド”の環境保全イベント「 エコWEEK」内において、シゴトをテーマに環境を学ぶ子ども向け特別授業「ミライのシゴト」をプロデュース。


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