どうやって島で食っているか?

こんにちは。余島です。

島に移住してから、食っていけるのか?という質問をいただく機会が多くなりました。それはすなわち、仕事があるのか?という質問でもあるのか、仕事に興味を持つ方と多くいらっしゃると感じます。

今日は、どんなふうに食っていっているのか?ということを紹介したいと思います。

地域おこし協力隊=約月18万×12ヶ月

2017年から僕は、新卒で移住しました。地域おこし協力隊制度を活用して、だいたい年200万ほど。

雇用:ミッション型の採用でした。

仕事は、教育委員会ではぐくみ寮という学生寮の立ちあげと、小さな小中学校での先生アシスタント。

具体的には、【学生寮の仕組みやお金のやりくりづくりを、こどもと一緒につくっていくプロジェクトを回す・作っていく仕事】と、中学校5教科(英語・数学・理科・社会・国語)の指導です。

全国から集まる6人のこどもを3人の大人と地域のおばちゃま調理員さんと一緒に見守り、育てていく仕事をしていました。

今回は、「食っていけるかという中の、仕事はあるか」というテーマですので、内容などは割愛します。(具体的な内容はこちら)

小さな仕事×たくさん=月1〜5万×時期(四季折々)×2〜3個を併用

教育委員会で、教育支援員として働きつつ、余白の時間を使って、様々な地域活動を行っていました。島という環境では、【若もんだからできること】というよりも、【若もんでもできること】もたくさんありました。

いま、目の前の人に注力して、その人の課題を解決することを心がけました。

また、地域の課題というのは、連鎖しているチェーンのようなもので、【人手が不足している】【場所がなくて困っている】【そこまでお金がない】というリソースがない状態。

しかしながら、移住して来たばかりのぼくにとっては、【ありあまる富】と言わんばかりの【宝の島】。【代々、継承されて来た独自に発展した技術】がたくさんあるからです。

離島中山間地には、おじいちゃま・おばあちゃまが培ってきた伝統が放置されているような場所とも言えます。だれも手をつけないまま、そこに置いてある有望な技術や考え方が、そっと隠されていました。ぼくは、その技術と困っている人の課題を繋げることで、【少しばかり稼げるような小さなナリワイ】をたくさんつくりました。

仕事その1:有機農園のコミュニティづくり

簡単な例をあげるとするならば、例えば、上記4番。これは、島留学という制度で、全国から集まる中学生の中で、「農業高校に進学したい」という目標を持つ子がいました。ぼくは、その支援をすることになったのですが、農業大学を卒業したわけでもなく、とにかく、ぼくには、知識も技術もありませんでした。

そこで、とにかく、その地域の農業を営む方々に、かたっぱしから、お願いし、畑作業を手伝いながら、見学してみたりして、農法を学んだりしました。

地域の方々にとっても、人手が不足している中で、水やりや堆肥づくり(肥料)などは、若手は重要な人材でした。中学生とわたし2人が手伝うことで、できるようになった重い土運びは、大変喜んでいただけたと思います。

そんなこんなで、10の畑から、土作りや、野菜の育て方、畑の整え方を学ぶことができました。

いますでにある畑から、情報を収集して、整理して、有機農法について学ぶことができたあと、そうしたノウハウを、役場の方向けに教えることになり、それがきっかけとなって、役場が保有している耕作放棄地を耕し、野菜づくりグループを運営してほしい。という要望をいただき、時給計算にはなりますが、お仕事をいただくこととなりました。

その耕作放棄地ですら、持ち主の方々が利用できずに困っていることを知りましたので、【耕作放棄地を耕して、畑が可能な場所に変える】といったこともそのときやりながら作っていきました。

育てた野菜は、学校給食に寄付したり、老人ホームにお届けしたりして、おいしくて、安心・安全な農作物を提供することができるようになりました。

仕事その2:中古車カーシェアリング

また、中古車のカーシェアリングは、ほぼ何もしていなくても、観光客や移住希望でくる方々、ちょっとした滞在をしたい方にとって、安く簡単に利用できるため、重宝されました。

ちょっとしたメンテナンスと保険の加入でできるナリワイでもあるので、おすすめです。

車を揃えるの無理!って思われる方がいらっしゃると思います。しかし、離島中山間地は、中古車市場がそこまで発達しておりません。また、お年寄りの方が多く運転する機会も減って(年齢的に)話を聞いてみると「実は手放したい」という方も多くいらっしゃいます。

そうしたときに、「処分したいけど、めんどくさい」という理由で、車を放置されてる方も多く、そうした方の車から車をいただくことが多かった。

なんでもらえたかというと、多分、めんどくさかったんでしょうねwぼくも車を処理するとき、手続きとか、書類とか地味に多くて、大変でした。

もちろん、車の修理屋さんに持っていき、合法的に、名義変更することで、持ち主を変更することができます。3〜4台いただくことができれば、カーシェアリングはできますね。いろんな種類があったため、利用者さんもおもしろがってもらえてよかった。

(サイノスのようなセダンタイプは、懐かしみもあり、40〜50代の方に人気)

仕事その3:ゲストハウスよしまんち

民泊新法が、できて手続きがややこしくなりましたが、簡易宿泊(旅館業法)は法の規制が緩和されました。水場やトイレの基準がゆるくなっていたため、使えなくなった古民家も改修することができれば、そこそこの収益には、なってます。


なんで、ゲストハウス始めたかというと、3つ。

・住みたい古民家を借りることができたから

・一人暮らしがさみしかったから

・将来、ここを拠点に使いたい!と思ったから

大きくは、この3つです。移住してすぐ、古民家を探しまくりました。見つけてからは、2週間に1度のペースで、周辺の掃除をさせていただき、周りの状況をくまなくチェック。

大家さんを紹介いただき、資金を調達して、改修工事を行うことができ、無事、ゲストハウス開業となりました。

あ、家賃も格安です。

ゲストハウスの開業は、難易度も高くなりますが、島外の人が訪れ、新しい情報を掴むことができたり、ブツブツ交換の拠点として活用できたりして、できてしまうと、本当に嬉しいこと盛りだくさんでした。

ぼくの場合は、一年目から収益は出せませんでしたが、いまはこちらを拠点に教育事業を立ち上げるための準備を行っております。

公務員でも副業は可能

「え、公務員って副業だめじゃないの?」って思ってました。

当時、調べてみると、

地方公務員法第38条(営利企業等の従事制限)
職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。

など、公務員にも兼業についてはきちんと、法律があります。

任命権者の許可を受けなければ

というところが注目です。任命権者というのは、基本、村長・市長のような方々です。ぼくの自治体の場合は、所属している課の主事→課長→村長という順で許可申請をいただきました。

様式は、規約の中にあります。インターネット上で、「〇〇役場 規約」と調べていただけると、出てくるはずです。

そのときの取り扱い基準も明記されているところもあります。

許可申請を受けた際の事務取扱い基準
(1) 兼業のため時間を割くことによつて、職務の遂行に支障をきたすおそれがあると認めるとき。
(2) 兼業による心身の疲労のため、職務の遂行上その能率に悪影響を与えると認めるとき。
(3) 兼業しようとする団体等との間に、免許、認可、許可、検査、税の賦課、補助金の交付、工事の請負、物品の購入等について関係があるとき。

こうした基準も、自治体ごとには異なりますが、きちんと存在しております。ご確認ください。ちなみに、うちの自治体は、自治体ホームページに規約が掲載されていました。

こちらは、必ず遵守するようにしてくださいね。また、詳しくは、自治体の総務系担当者に伺ってください。

これからは注意が必要です。

地域おこし協力隊は来年度(令和2年)から、一般職地方公務員、【会計年度任用職員】として任用される予定です。現在副業が認められている自治体も兼業禁止になる可能性があるので注意が必要かもしれません。

→非常勤職員の整理と分類について

結論:ベストは雇用されないタイプの地域おこし協力隊がいい

地域おこし協力隊として雇用されず、委託契約によって、地域活動や仕事を行うことができる自治体に行くというのは、ベストかもしれません。

起業型の地域おこし協力隊制度、ベーシックインカム型の地域おこし協力隊制度もあります。委託型隊員制度もあります。

その場合は、自分で事業を営みながら働く、複業も可能かも。

これからは、こうした働き方も増えていくでしょう。

終わりに

自分がなぜこのようなチャレンジができたのかなーと思うと、

・【固定費が安い】ということに依存しているのかもしれない。

・【若者はいろいろな経験をしたほうがいい】にあやかっていた。

・【1〜3年の任期後が本番】だと思っていた。

というところに、可能性があるのかもしれないと思うようになってきました。

もちろん、目の前の人が喜んでくださるのは、嬉しいし、その一方で、なんでよそもんが!なんて言われて凹むことだってあると思います。地域に入るということは、その地域にも文脈がありますし、勝手にやっていいことといけないことがあるんだなということも学びました。日々これ学び。

地域の方からの視線・アドバイスをいただくことができれば、味方も増え行きますし、その反対にしがらみが〜、とか思うことだってあるかもしれません。

でも、その中で、自分が大切にしたいなと思っていていることは、「将来」です。家を借りることができたのも、畑をすることができたのも、その人が、預けたいと思ったから。自分は、その相手の恩恵を受けて生きてきました。

「信頼という言葉が、重いぜ!」っていうのは、わかります。

なので、ぼくは、「長いおつきあいをしたい」と思える人が、少しずつ増えていくイメージです。未来の自分が、未来の地域にいるひとと、一緒にいるイメージを、大切にしたいと思います。

この土地が、100年先も残りますようにって考えると、人ごとになってしまうんですよね。でも、目の前の人と、長ーーーいおつきあいをしたい。

そう思うと、ちょっと頑張ることもできます。


島の朝は、今日も鳥が鳴いていて、漁師さんたちが小魚を岸に置いては、鳥にやっています。

野菜を収穫して、魚と交換してもらいに行ってきます♪

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