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ヨーロッパの非日常的ホテル~④ホテル ドゥ ラ クロンヌ(フランス・アルザス州リクヴィール)

私が泊まってみてよかった、ヨーロッパの非日常を感じさせてくれるホテルをシリーズでお伝えしています。

そのホテルの条件とは、次の通り。

  1. 大都会の喧騒から離れたロケーション

  2. ヨーロッパらしい歴史やムードが感じられる

  3. 料金が高すぎず、一人1万円以内で泊まれる(一部例外あり)

第4弾は、フランス・アルザスの小さな村、リクヴィールです。



拠点はコルマール

ドイツに隣接するフランス・アルザス州。
州都はストラスブールで、ストラスブールから南に列車で30分程下ったところにはコルマールがあります。
「ハウルの動く城」のモデルになったと言われる街です。

こじんまりした街ながら、かわいらしく、古き良き情緒を感じられる街並みで、多くの観光客が訪れます。

コルマール

さらに、アルザスに点在する中世の村には、コルマールを拠点にバスで行き来することができます。

幻想的な中世の村リクヴィール

私はコルマールから14キロ離れた、リクヴィールという村に宿を取りました。
ブドウ畑の広がる丘陵地帯の、城壁に囲まれた小さな村です。

城門をくぐり、目抜き通りを歩くと20分程度で突き抜けてしまうくらいの規模ですが、カラフルな木組みの家が並んだ、とてもかわいい町並みです。

リクヴィール

リクヴィールの村を歩き回れば、そのかわいらしさに悶絶すると同時に、ファンタジーの世界に迷い込んだかような錯覚に陥ってしまうことでしょう。

中世の監視塔Dolder


中世建築の名残が感じられる通路
アルザス地方に木組みの家が多いのは、お隣ドイツの影響


中世の村で歴史あるホテルに泊まろう


宿泊した宿は、15世紀のワイン酒造を改装して造られた「ホテル ドゥ ラ クロンヌ」です。

Hôtel de la Couronne
5 Rue de la Couronne, 68340 Riquewihr, フランス

村のほぼ中央、目抜き通りから脇道の一つに入っていったところに位置しています。
かわいらしい看板を掲げているので、すぐにわかります。

ホテル ドゥ ラ クロンヌの客室

客室はシンプルながら、天井の木の梁や柱からは、年季と歴史の重圧が感じられました。
15世紀から村の暮らしを見守ってきた家は、今旅人を温かく迎えてくれています。


夜、ライトアップされたホテルのエントランス
ホテルのバー
朝食ダイニングにも中世ムードが溢れていた

どこをとっても、なんと雰囲気のいいホテルなんでしょう。

ちなみに、ホテルの朝食で提供されるバゲットやクロワッサンが、とてもおいしかったです。

ホテルの朝食
食器までかわいい

さすがフランスですね。

都会から隔絶された中世の香り漂う小さな村で、15世紀の面影を残すホテルに泊まる……。
なんと非日常的な体験でしょう!

アルザスには魅力的な中世の村がいっぱい

なお、アルザス州にはリクヴィール以外にも、小さな中世の村が多数存在しています。
リボーヴィレ、エギスハイム、カイゼルベルク、テュルクハイムなど……。

これらの村をまんべんなく周りたいということなら、拠点となるコルマールに宿をとることをおすすめします。

ただ、小さな村の方が都会のにぎやかさ、便利さから隔たりがある分、より非日常感が強く感じられることと思います。
どの村にも数軒は、ホテル ドゥ ラ クロンヌのようなかわいらしい歴史的ホテルがあるはずです。

アルザスに、自分ならではの「隠れ家」を見つけてみませんか?


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