見出し画像

新潟のライブ遠征が楽しかった話

私は基本、ライブもフェスも一人で行く。
なので遠征ライブも一人。
これまで東京、千葉、埼玉、香川、広島、福岡などなど、日帰り・宿泊さまざま、ライブが目的なのでほぼ観光はせず。というか時間がない(笑)。

6月から始まったマンウィズのライブツアー、チケット先行販売で唯一取れたのが新潟。(後に一般販売で奇跡的に近場の会場も取れた)
新潟県は1999年のフジロック以来で(昔すぎるw)、新潟市は初めて。

たぶん信濃川

木曜日のお昼。
飛行機とリムジンバスを乗り継いで新潟駅に到着。
着いてすぐに駅内にあるお目当てのヨーグルト屋さんに行った。
ボーカルのタナパイがツイートしていたお店。

平日の15:00頃ということもあり、こぢんまりしたお店の中にお客さんはいなかった。まずは趣味のひとつである生乳ソフトクリームを購入して食べる。駆けつけソフトクリーム、激うま。

余談ではあるが、ソフトクリームはファーストバイトが泣くほどうまい。ビールの最初の一口目がうまい!というのと同じ原理(と思っている)。このファーストバイトのバイブスを私はとても大事にしている。ガツンとくる牛乳感、そして舌触り。一概に、濃厚なのがいいとか、滑らかなのがいい、というわけではない。さっぱりもいいし、ざらっと感のあるソフトクリームも好き。みんな違ってみんないい。
こちらのソフトクリームは、牛乳感★★★★☆ 濃厚さ★★★★★ 滑らかさ★★★☆☆ 白さ★★★★☆ バイブス★★★★☆ かなりの高得点(個人の感想)。ワッフルコーンではなく昔ながらのニッセイのレギュラーコーンならほぼパーフェクトだった。コーンについて語り出すと2〜3時間いけるので、ソフトクリーム論はこのへんで。(2〜3時間は言い過ぎ)

ソフトクリームはワッフルコーンより断然レギュラーコーン

至福のソフトクリームタイムを終えて、お店に再び入ると🐺のツアーTシャツを着た人がお買い物をしていた。私も🐺ロゴの入ったトートバッグを持っていたから、きっとお互い「あ…」と思った。とくに声をかけるでもなく黙々と買い物をする。
たくさん買いたかったけど要冷蔵モノなので、吟味して今日の分と朝ごはん用のヨーグルト、実家のお土産に焼き菓子を買った。

うますぎわろた

私と入れ替わるように、またバンTを着た2人組がお店に入ってきた。やっぱツイートの影響力はすごいな、と思った。

新潟駅から歩いてすぐのホテルにチェックイン。
エレベーターから降りてきた人がまたもやバンTを着てて「お、あなたもですか」と心の中で思う。

部屋に入って荷物を置いて、さっそく飲むヨーグルトをグビっと……できるようなサラッとしたものではなく、かなりとろみがあって濃厚。ズォォっと飲む。うまい。
そして、ツアーTシャツに着替えて、私もいざ、会場へ。

新潟駅から路線バスに乗って会場到着。開場時間の1時間前。まずはグッズを見に行くも欲しいものは予想通りソールドアウト(泣)。
人気のグッズが売り切れたこともあって、売り場の混雑もなくサクッと見終わり、DJのサンちゃんが前日ツイートしていた同じ場所で写真を撮って、会場周辺を軽く散策。

まだまだ時間があったから会場前の芝生広場のオブジェを撮ったり、ベンチに座ってしばし休憩。2人組、3人組くらいの人が代わる代わるオブジェの前で🐺のマフラータオルを掲げて記念写真を撮り合ったり、待ち合わせの人たちが会えましたね〜、なんてやりとりを、ぼけーっと眺める。

待ってる時間、ファンの人たちの装いを見るのが好きだ。
やっぱりツアーTの人が多いな、とか、それは懐かしいTシャツ!とか、そのレアアイテムゲットできたんですね〜とか。

騒がしいということはまったくなくて、開場までの時間を思い思いにのんびり過ごしている雰囲気がよかった。
会場の中は冷房が効いていてそっちの方が人は多かったけど、それでもうるさいとは感じなかった。

爪を切らねば

開場になって席につくと、両隣もそのまた隣もおひとり参戦。だいたいいつも、おひとり様の周囲はおひとり様がかたまるイメージ。開演までの時間は、ファンクラブ会員限定のラジオ番組(ジャンケンちゃんとスタッフが馬鹿話 たわいもない話をしてるだけ)を聞きながら待つ。

いよいよホール内のBGMが大きくなり、フェードアウト、そして暗転。一斉に立ち上がって拍手。いつもの登場曲、Bad Religion「Man With A Mission」が流れて涙目(毎度のこと)。
私は通路から数えて3つ目の席。通路横の人が通路寄りに位置取ったようで、隣の人も合わせて少し横に移動。おかげでだいぶゆとりを持って楽しめた。通路にはみ出過ぎると怒られるだろうけど、そのギリギリを狙う感じ、わ、わかってるぅ!と思った。
ぎゅうぎゅうだと腕当たっちゃうもんね。まぁそれもライブの醍醐味。コロナ前は腕が当たるどころの騒ぎではなかったわけで。

ライブは最高に楽しかった。楽しすぎて一瞬で終わってしまった。新潟まで来てよかった。いや、どこで見ても最高なんだろうけど、新潟でしか見られないライブは今日だけなのだ。
例のお騒がせポンコツ狼も元気そうでよかった。あの曲であのしぐさを見て安心した。おとなしめのパフォーマンスではあったけど、それが気持ち伝わってきたよ。アンコールも終わり、最後に客席に向かって深々と頭を下げてステージから去るのを見て「もういいんやでボイさん」と小さく言った。

規制退場から外へ出て、臨時バス乗り場に並ぶ。あとちょっとで乗れそう?いやこれは無理だな、次のバスだな。ってところで、1席だけ空いてるのでおひとりの方いませんかーと。ハイ!と手をあげて、ギリギリ乗れた。ラッキー。

帰りのバスの中も静かで(きっと皆さん疲れてただけw)ライブの余韻に浸りながらまったりバスに揺られて帰る。晩ご飯はどうしようかなぁとお店を探すも良さげなお店はだいたい21:30ラストオーダーだったので、あきらめてコンビニでビールとおつまみを買ってホテルで過ごす。これもまた良き。

ひとり打ち上げ最高

翌日は6:30起床予定なので、はやめにベッドに入るもライブの興奮と早起きのプレッシャーでなかなか寝付けず、あまり眠れないままアラームが鳴る。
シャワーして出発の準備。最後にゆっくりヨーグルトを味わう。やっぱりむちゃうま。これはお取り寄せ決定。

金曜日の朝。
新潟駅は通勤通学の人たち。すこーし小雨がパラパラ。空港行きのリムジンバスに乗り込む。車窓から町の風景を見ながら、自分が住んでる街や地元の雰囲気とはなんとなく空気が違うなぁと思ったり。

していたその時……!

信号のない道路を普通に走行しているバスの真横に自転車に乗った中学生ボーイが飛び出してきた!!
目撃したこっちサイドの人たち、あぶなーい!!と声をあげ、バスも急ハンドルで間一髪避ける!!!
思わず後ろの席の人と、あ、あぶなかったですねー(汗)と言い合う。運転手さんは赤信号になってからこちらに向かって「急ハンドルすみませんでした、お怪我はないですか」と丁寧に声をかけてくれた。
いえいえ大丈夫です。あれはゼロヒャクで中学生ボーイが悪い。あんな猛スピードの自転車でバスに突っ込んでくるのは馬鹿野郎だ。今思えば下りの坂道から曲がりきれずに車道に飛び出してしまったんだろう。遅刻しかけてたのか?腕のいい運転手さんのおかげで命拾いしたよ中学生ボーイ。

そんなこんなで空港到着。リムジンバスを降りて空港内に入ったら、突然声をかけられる。さっきバスの中で喋った人。

「新潟、行ってたんですか?私も1日目行ってたんですよ〜」

なんとマンウィズファンだった。
その人はきちっとした服装をしていたから分からなかったよ。

「えー、なんで分かったんですか?あ、コレ(トートバッグ)かー(笑)」

「私は2日目だけだったんです」「昨日サンちゃんがモノマネしたって聞いたんですけどなんのモノマネだったんですか?」「このあとのツアーどこか行きます?」ほんの2〜3分立ち話をして、「あ、どうぞチェックインしてくださいね」と促され、ではでは〜と、その方とはその場でさよなら。

新潟の最後にとてもいい思い出ができた。
一人でライブに行って、たまーにあるこういう出会いってすごくいい。お互い暗黙の了解で声をかけ合わないのもいいし、声をかけられても「楽しかったですね〜」でさらりと終わる刹那的な関係。好きなものが同じで、お揃いのTシャツを着てるだけで、楽しかったあの時間を共有できたという仲間意識が芽生える。

搭乗口に着いて飛行機を待っている間も2〜3人くらい🐺のTシャツやグッズを身につけた人を見かけて「あなたもですか」「楽しいライブでしたね」とまた心の中で声をかけた。

おもちゃみたい

ただいま。ギチギチの街。
お昼には会社に着いて、普通にお仕事開始。案の定眠気にやられる(笑)。

一人の遠征は楽しいものです。自分のペースで自由に行動できるし、偶然の出会いもおもしろい。無理に時間作って観光したり入りにくいお店に入って美味しいものを食べることもしない。缶ビールでじゅうぶんうまい。目的は、なによりステージの上。今はまだまだ制約やルールがある中で、同じ目的を持った人たちが集まっている、それだけでいい。行って帰ってくるだけ、それだけでいいんですよね。
これからも一人であちこち行って楽しみたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?