見出し画像

ポルトガル仲介人取引一覧2019批評

毎年4月頃になると各国サッカー協会から仲介人に関しての資料がHPから挙がってくる。その中で今回は日本人が多く加入したポルトガルについて語っていきたい。

https://www.fpf.pt/pt/Institucional/Intermediarios
※細かい調べ方は下の記事を参考に!!

2018年~2019にポルトガルへやって来た、または他国へ移籍した日本人は
この数名

・安西海斗(SCブラガ)
・亀倉龍希(ポルティモネンセSC)
・小久保玲央ブライアン(SLベンフィカ)
・権田修一(ポルティモネンセSC)
・長島滉大(ポルティモネンセSC)
・深堀隼平(ヴィトーリアSC)
・中島翔哉(ポルティモネンセSC⇒アル・ドゥハイルSC)
・荒木大輔(東京V⇒マリティモU19?)
等等

この中で移籍に関与した仲介人は誰なのかを報告していく。
結論から説明するとベンフィカに加入した「小久保玲央ブライアン」についてしか明記されていなかった。ハッキリとした理由を語ることが出来ないが可能性あるとすればFPF仲介人リストに登録していないことが挙げられる。JFAの「仲介人に関する規則」にも載っているが
有償又は無償の如何にかかわらず、クラブとの選手契約の締結を目的として選手若しくはクラブのために交渉する、又は、移籍合意を目的としてクラブのために交渉する自然人であり、第3条に基づき本協会に仲介人として登録された者をいう。」とある。
ただポルトガルも原文のまま適応しているのか?

仲介人取引一覧2019

ブライアンについて説明する前に今年のポルトガル仲介人取引一覧がこちら

去年より取引数が数倍増えたように感じる。やはり世界的にみても仲介人の数が年々増えている傾向があることも影響があるかもしれない。

ざっと見ていくとデコがCEOを務める「D20 SPORTS」、ジョルジュ・メンデスの「Gestifute」ともに数件取引があったことが確認できる。

選手名を調べる時は検索で調べることが可能。
この方法で日本人プレイヤーを英語で打ってみるとブライアンしかヒットしなかったというわけだ。

ではブライアンをベンフィカへ移籍に関与した人物は誰なのか?

小久保玲央ブライアンの場合

画像を確認すると「Maurízio Morana」がブライアンのベンフィカ移籍に関わったことが分かる。彼はかつて中田英寿のイタリア時代でマネージャーとして勤めていた過去を持ち本田の代理人だった頃もあった。近年は久保 裕也のゲンク移籍にも務め、多くの日本人クライアント選手を多く受け持っている。
https://www.transfermarkt.com/maurizio-morana-and-jun-yamazaki/beraterfirma/berater/3955

ここで疑問が一つ。同じクライアント選手でブライアンとほぼ同時期にブラガに加入した「安西 海斗」の名前が載っていなかった。普通ならMaurízioが担当しているはずなのだが謎である。第三者ではなくクラブ間で移籍したのか?移籍ルートは仲介人(代理人)以外にも存在するのだろうか?要調査。
もう少しMaurízioについて調べてみると彼はレバノンに拠点を構える
CFFA Global」という事務所のスタッフとしても活動しているようだ。

http://cffaglobal.com/uae

CFFAは選手マネジメントではなくサッカー代理人を養成するという事業を展開していており登録者も多く参加している。Maurízio自身も教官として教壇に立って指導しているかもしれない。

結局なぜ他の日本人が載っていないの?

繰り返すようだが取引一覧にはブライアンしか載っていなく他日本人の移籍についての詳細が不明な状態である。深堀に関して言えば「D20 Sports
デコとの2ショット写真がネット上で流れていたのは記憶に新しい。今シーズン、Jリーグ名古屋に加入した「ジョアン・シュミット」。元々クライアント先はデコでありWin-Winな関係で深堀のポルトガル移籍をサポートするのが自然の流れと思う(因みに深堀の代理人は稲川朝弘でシュミットを連れてきたのも彼)。これらの具体的な資料が見つからないとなるとこれ以上掘り下げる事は難しい。動きがあればツイッター等で報告していきたい。

総評

今年のポルトガルに関して言えば去年と比べて取引の数が大分増えており資料としても申し分ないくらい一級品と言える。日本人に関して言えば不明点があったり勿体無いと感じるがポルトガル代表選手等を調べる際には是非とも使用して欲しい。「Transfermarkt」と併用していくとまた違った事が見つけられるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?