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ブラジル仲介人取引一覧2019批評

目次  1.仲介人取引数「1499」
         2.  カイケの場合
         3.  過去Jリーグを経験したブラジル人の場合
         4.  最後に

1.仲介人取引数「1499」

5/12にJFAとCFBの仲介人規則を見比べるツイートとして、どういった違いがあるのかを簡単に説明してみた。

このツイート後、久しぶりにCBFホームページ内を探索してみると
NEW欄に仲介人取引一覧のPDFが配布されていたのですぐにダウンロード。
内容はビックリ。取引数が他国と桁違いだったのだ。「計1499数」

2.  カイケの場合

試しにJリーグ経験者で検索していみることにした。
最初に思いついたのが元横浜Fマリノス「カイケ」。彼は日本に来日した際はJFA仲介人「橋本幸一」がFマリノス側の窓口として仲介し入団させた経緯がある。

日本を離れた後、橋本と「Demetrios montanini」のペアでサントスへ移籍。現在は4月にブラジル「ゴイアス」に入団している。今回の資料で、どのくらいまで掲載しているか見てみる。

資料は3/29までなのでフルミネンセ移籍時しか載っていなかった。名前は愛称ではなく「本名」。右側が仲介した
「法人名Xinef Eventos Ltda」という聞いたことない会社。googleで検索してみるとリオ・デ・ジャネイロに住所があるようだが気になったのは
Sócios da empresa(会社のパートナー)」が
「Rodrigo Correa Da Rocha** Pitta」。確か彼は代理人であり事務所
「Rp4 Promoções e Eventos」もリオに住所があったはずなので調べなおすとどうやら
XinefとRp4は同じ会社のようだ。

Av Das Americas, 4200, Bloco09 Sala 307BBarra Da Tijuca, Rio De Janeiro, RJ, CEP 22640102, Brasil

Pittaは橋本ともパートナーのようでサントス移籍をサポートした事が推測できる。ブラジル系企業はこういった住所が一緒である事が少なからず存在している。

3.  過去Jリーグを経験したブラジル人の場合

こういった具合に他選手も試してみよう。
注意して欲しいのが「2018年4月~2019年3月」までに発生した移籍、
契約更新が掲載される。

・399「Felipe Garcia Goncalves(元名古屋グランパス」ヴィトーリア⇒Raiany Cristina Vitor Nassrala da Silva - ME (Conquista Sports)」
・467「Gabriel Santana Pinto(現 柏レイソル)」フラメンゴ
⇒「SC & PB Consultoria e Assessoria Esportiva Ltda」
・872/873「Lucas Fernandes(現 北海道コンサドーレ札幌)」
ヴィトーリア/フラメンゴ⇒「Brazil Soccer Sports Management」
・959「Marcelo Aparecido Toscano(元大宮アルディージャ)」
アメリカMG⇒「Raiany Cristina Vitor Nassrala da Silva - ME(Conquista Sports)
・1075「Matheus Sousa de Jesus(元ガンバ大阪)」サントス
⇒「Elenko Sports Ltda.」
・1135「Nilton Ferreira Junior(元ヴィッセル神戸)」バイーア
⇒「Link Assessoria Esportiva e Propaganda Ltda」
・1256「Renato Augusto Santos Junior(現清水エスパルス)」パルメイラス
⇒「Squadra Assessoria e Negocios Ltda」
・1372.「Thiago Galhardo do Nascimento Rocha(元アルビレックス新潟)」
⇒「Forza Carreira Esportiva Ltda - ME」

まず399959。仲介した企業が同じ「Conquista Sports
公式HPは消滅しているがインスタのアドレスは存在。

トスカーノ大宮時代、誰が窓口を担当したのかはJFAには載っていなかったので経緯を説明は出来ないが代理人は入団時来日していたらしいので契約に絡んでいた可能性はある。フェリペはtransfermarktによると特定の代理人をつけておらず「Relatives(親類)」とある。ただ今回の移籍は事務所にお願いした形だ。もしかすると契約を結んでいるかもしれないがインスタでは確認は取れなかった。

467のガブリエル「Sc & Pb Consultoria E Assessoria Esportiva Ltda
googleで調べてると現地HPに四季報みたいに簡単な情報が載っていた。

メールアドレスを見てみると「 pboaz@carlosleite.com.br」とあり
これはカイケの件と同じように「Carlos Leite Sports」と判明。

Fマリノスのマルコス・ジュニオールが在籍している事務所でG大阪へ移籍する噂が一時あったピカチューもここと契約している。
ガブリエル柏移籍に関してインスタに載っていなく、日本窓口も不明。
そこらへんは5月末にアップされると言われている「2018仲介人取引一覧」に期待したい。

872/873Brazil Soccer Sports Management」はJリーグでもお馴染み    「稲川朝弘」がよく絡んでいる事務所。

このペアは毎年移籍ニュースに絡んでいるので知っていても損はない。

1075はC大阪ソウザも在籍している「Elenko Sports Ltda」。

他にもJリーグを経験している選手が意外に多い。
JFA仲介人取引一覧によると元徳島でプレイした
Parmigiani Junior Irineu(ジュニーニョ)」がソウザ移籍の際、窓口として担当したとあるのでマテウスG大阪移籍も彼が絡んでいるかもしれない。
5月末にJFAからPDFでアップされる2018年度仲介人取引一覧に期待しよう。


1135Link Assessoria Esportiva e Propaganda LTDA.」を調べると


Andre Cury」という名前が浮上した。「バルセロナ」でアドバイザーとして勤務しているらしく(この時点で違反になるんじゃないか?)過去の記事によるとニウトンのバイーアの契約更新がなかなか進行せず行き詰っていた経緯がある。

またネイマールとも親交があり2018年ロンドンで行われたブラジル対カメルーン戦を父親と観戦していた報道もある。


ニウトンの神戸時代は「Inovem Comunicação」という事務所に所属していたがブラジルに帰国してから代理人をAndoreに変更したと思われる。



1256「Squadra Assessoria e Negocios Ltda」の住所を以下と同じように調べてみると「Squadra Unique Sports」にたどり着いた。

新潟に在籍しているサミュエル・サントスも所属している。
因みにサミュエルの日本移籍をサポートしたのは
呂比須義弟「Alexandre Aki」とインスタでコメントしている。
もし興味があればリンク先にあるので探してみるといい。


最後は1372「Forza Carreira Esportiva Ltda - ME」
これも調べで「FORZA! Carreira Esportiva」と判明。

チアゴが新潟に移籍した時代からお世話になっている事務所。
Jリーグからはチアゴしか送り込めていない。今んところJクラブが接触している動きはないが将来ひょんな事から現れるかも知れない。

最後に

ここまでJリーグ経験しているブラジル人のその後を追うような形で事務所、代理人を紹介してきたが個人的にこの資料は今後のJリーグ移籍でも非常に役に立つと実感した。取引数が桁違いに多いことと他資料との見比べにも関連性が高いのも一つ。今夏の移籍にも必ずブラジル人が日本にやってくるのは確実なので、それも踏まえて興味ある方は是非手元に近い所に保存しておくことをオススメする。

ではまた次回のnoteでお会いしましょう!

ありがとうございました!!

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