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恥ずかしくても無様でも自分がやりたいと思ったことをやってみることを自分に許可する。

こんにちは。

今週は新学期の準備をする1週間でした。

新しいチームの先生と教室のセットアップや名簿やその他色々準備をする合間に、全体zoomミーティングがちょこちょこ入ります。

先日新しく私達のデイケアのサポートをしてくれるサイコロジスト2人を迎えての全体ミーティングがありました。

今私たちが直面しているこのコロナによる環境の変化、職場での安全対策、個人個人が抱えるプライベートでの不安。

それに加えて、アメリカでは人種問題という今までもずっとあった根深い問題が、このパンデミックの間に大きく表面化されて、あちこちで抗議運動も起きています。NYの街自体も以前よりずっと犯罪が増えて、私も夜の外出はもうずっとしていません。

そんな状況の中で、不安に駆られたり、精神状態が乱れたりするのは当たり前のことです。そんな時に助けを求める場所があると知っていると大分違いますよね。この2人のサイコロジストは1人がスクールサイコロジストで、もう1人が一般(?)のサイコロジストで、状況に応じて職員をサポートしてくれるとのこと。

私の勤めるデイケアはの職員は、白人、黒人、ヒスパニック系、アジア人と人種も様々です。ヒスパニック系と一言で言っても南アメリカ系、メキシカン、ドミニカ共和国やプエルトリコ系、白人もヨーロッパ系、ユダヤ系、アジア人も、韓国、中国、日本とみんな違うバックグラウンドを持っています。

そんな中で自分の常識を持って、相手もそうだろうと思うととてもじゃないけどやってられません。

みんながそれぞれの問題を抱えた中で、新学期を迎える。子供の送迎や慣らし期間のやり方も全く変わり、やはり不安になるのは否めません。

 Zoomミーティングでは職員がそれぞれサイコロジストに今後どういう風なサポートが実現するのかを質問しました。

サイコロジストは「私たちはあなたに沢山の質問をして、それを通してあなたに寄り添う。全ての個人情報は機密事項なので外に漏れることはない。」みたいなことを言って、兎にも角にも1人で抱え込まないで、何かあったら助けを求めてくださいと職員に伝えていました。

そんな中、ある職員が「私は以前助けを求めたけど、何の役にも立たなかった。サイコロジストは沢山私に質問したけど、その後のフォローもなく、問題は何も解決されないどころか、見捨てられた気持ちになった」というシェアをしました。

またもう1人の職員は「あなた達は質問するというけど、その先にあるゴールは何なのか。一体どこに向かおうとしているのか?」と聞いてきました。

それを聞いて、私は自分の体験をシェアしたくてたまらなくなりました。

というのも私はここ1年ほどプライベートで日本人のサイコロジストのセッションを週一回受けていたからです。そのセッションを通して私が感じたことをシェアしたい!という気持ちがむくむくと湧いてきたのです。

でもここでもう1人の私が言います。

そんなのシェアしなくてもいいよ。誰も必要としてないよ。あなたの英語でちゃんと伝えられるの?いいじゃん、別にシェアしなくても。こんな50人も先生がいる前で、恥ずかしいでしょ?

でもそこでもう1人の私が言います。

別にうまく伝えられなくてもいいんだよ。あなたが伝えたいと思ったことが大切なんだよ。あなたはセッションを通じてとてもいい経験をしていて、セッションの良さをみんなに知って欲しいんだから、シェアして見たら?

その間にもミーティングは進んでいて、私はシェアすべきかどうか迷っていました。

私は人前で話すのが本当に苦手で、そういう状況になると声が震えて涙声になってしまいます。もう恥ずかしくて逃げ出したくなるくらい。

でも今回私はどうしてもシェアしたかったのです。

なぜなら、職員の雰囲気が「どうせサポートしてもらっても変わらない」みたいな諦めモードになっているのを感じたからです。

そこで、勇気を振り絞って、

「ちょっと私の経験をシェアしたいんだけど。」と手をあげて見ました。

普段ほとんど声を上げない私が話すのでちょっとみんなびっくりした感じがzoom越しに伝わってきます。

普段からたどたどしい話し方の私は、恥ずかしさと緊張で声が震えまくり。

「実は私は日本人セラピストのセッションを一年前から受けています。私は普段英語で自分の気持ちをしっかりと表現することが難しいので、日本人のセラピストに自分の感情を全てさらけ出すのは、私にとって本当にいい経験となってます。彼女は私の問題を解決はできないけれど、彼女からの沢山の質問を通して、私は私自身について深く学び、知ることができています。するとそこら中に散らばった思考が落ち着き、私の中心に戻ることができます。セッションの後、私は私自身に戻り、自分を頼りにできると感じます。問題は色々あるけれど、結局は個人個人が幸せで強くいられたら、社会に貢献できると思うのです。だから今回こう言ったサポートを学校側が用意してくれるのはとてもいいことだと思うのです。」

というようなことを、こんな風に上手にはもちろん言えなかったけれど、途中どもりながら「I'm sorry. I'm not good at speaking in front of many people(ごめんなさい。私は大勢の人の前で話すのが苦手なの)」と言い訳しながら、伝えました。ある同僚は私が話す傍「We all love you. Keep going」と励ましてくれました。

するとサイコロジストの方が「本当に、彼女のいうことがまさにその通りで、私たちは問題を解決しないけれど、あなたが問題を解決する糸口を見つける手助けをするの。ありがとうシェアしてくれて。」と言ってくれました。

とは言え、シェアし終わった後は「あ〜もう恥ずかしい。シェアしなきゃよかった。英語もたどたどしくて、しかもまた涙声になって。みんなにどう思われたかな?」とズーンと落ち込みました😰

それでも自分に「どう思われてもいいじゃない。あなたはシェアしたかったんだもの。セッションの良さを受けたことのない人に伝えたかったんだから。ちゃんと伝わったかどうかは、もうあなたのコントロール出来ることじゃないから、考えるのよそう!いいんだよ、格好悪くたって、その時自分に出来ることをしたんだから。」と言い聞かせて落ち着く努力をしました。

こちらではサイコロジストのセッションを受けることは特別なことでなく、ジムに行くような感じで、心のケアもちゃんとすることが大切と考えます。私は自分はいたって健康だし、心も安定していると思っていたのですが、私の彼がセッションを受けていて「君も受けてみるといいよ。それを習慣にして自分の精神状態を健康に保つのはいいことだよ」と勧めてくれたのです。でも最初は「え〜私が何か精神的におかしいっていうの?失礼しちゃう!」と思って反発したのですが、まあ嫌だったら辞めればいいしと思い、受け始めたのです。

すると、本当にその効果に驚いて、今となっては勧めてくれた彼に本当に感謝しています。

セラピストは私が何を話してもジャッジすることなく、私の味方で寄り添ってくれます。セッションの後は私の思考はとてもクリアになって、私は大丈夫と思えます。もちろん思えないときもありますが、ゆっくり続けて行くことにより、少しずつ自分の心の筋肉が鍛えられる感じなのです。すると普段の生活でも立ち止まって、自分を観察することができてきます。

とは言え、こちらでもセラピーを受けることに拒否反応を起こす人はいます。精神不安定と思われたくないとか、弱いと思われたくないとか理由は様々だし、セラピー受けるのは病んでる人、という思い込みもあるのかもしれません。

でも私は「自分は弱い。私には助けが必要」と思えることは実はとても健康的なんじゃないかと思うのです。まずは自分の状態を客観的にみることが大切だと思うからです。「私は大丈夫」と言い聞かせて、自分の弱さに蓋をし続けるとどこかで歪みが出てくるのではないでしょうか?

何はともあれ、そして周りがどう思ったかはさておき、今回は勇気を出した自分を褒めようと思います。こういった少しの勇気って人によって違います。人前で話すことがなんともない人からしたら、私の行動を勇気なんて言ったら笑われちゃうかもしれません。でも私はそれが本当に苦手。できればひっそりと子供と遊ぶことだけ楽しんでやっていきたいタイプなので、自分でもどうしてあんなにシェアしたいという衝動が湧いてきたのかなと今になって思うほどです。

それでも恥ずかしくても無様でも自分の中のやりたいと思った行動を自分に体験させてあげるって大切だと思います。それは自分が自分を尊重していることになるからです。

ミーティングの後、以前一緒のチームで仕事をした先生が

「You are amazing. Thank you so much for sharing! You are so strong and always were and still are an inspiration to me!(あなたはすごい!シェアしてくれてありがとう!あなたは本当に強いし、いつもそうだった。そして今も私に刺激を与えてくれる)」

なんて嬉しいテキストをくれました。いやいやもうナーバス過ぎて、恥ずかしかったよ〜と返事をすると、

「I know you were nervous, but you spoke so well, you did! You really do make such an impact on people! Not only the kids with your beautiful ideas, but your coteachers as well! (あなたがナーバスなのは分かったよ。でもちゃんと話してたよ!本当に!あなたは本当にみんなにインパクトを与えてる。その素晴らしいアイデアで子供達だけでなく、先生たちにも!)」

って返してくれたのです!

私はこれを読んで、これは宇宙からのメッセージだと思いました。

彼女を通して、宇宙がメッセージをくれているんだと

ちょっと勇気を出した時に宇宙は私をサポートしてくれる。

それが正しいとか間違ってるとかではなく、やりたくて、でもちょっと勇気がいることを自分でやってみた時、宇宙は頑張ったねって寄り添ってくれるのです。決して無下にしません。

今回私の心の声は私を批判しまくりで、

「格好悪〜。何泣きそうになってまで話してんの?誰も聞いてないよ〜」ってうるさくて、その声にシェアする前もシェアした後も凹みまくりの私でしたが、同僚のメッセージで救われました。

そして、本当は誰に何も言われなくても勇気を出した自分を自分で褒めてあげられる私で居たいと強く思ったのです。

私たち一人一人の自分に対する態度が全てにつながるのだと思うのです。

まず自分。私が私の味方でいてあげる。

すると周りにも私の味方が現れるし、私も周りをサポートすることができる。

アメリカで起きている沢山の問題も行き着くところは一人一人が、自分との対話をしっかりして、自分をhappyにさせてあげる事ができて初めて、外の問題にも取り組めるようになると思います。自分自身が不安定なまま外側の問題を解決するのは難しいです。

そして自分自身が満たされていくと、問題だと思っていたことが、あまり問題に思えなくなったりもするのです。

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