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青木和義 生誕70周年記念 葡萄畑LIVE2020「青ちゃんの未完成人生狂騒曲」@月見ル君想フ

2020年11月27日(金)

青山・月見ル君想フで、青木和義 生誕70周年記念 葡萄畑LIVE2020「青ちゃんの未完成人生狂騒曲」。

バリバリ現役のミュージシャンで、現在は僕の大好きなバンド「Glider」のプロデュースも手掛ける青木和義さんの古希をお祝いする生誕祭。青木さんと言えば1970年代に傑作を生みだしたロックバンド「葡萄畑」で、僕もその昔のヒット曲「恐怖のこまわり君」をソラで歌えたりもするのだけど、去年のシリーズライブはなかなかタイミングが合わなくて観に行くことができず、昨夜、ようやく!

「お祝いされる」側でありながらも、青木さんは誰よりも忙しくほぼ出ずっぱり。葡萄畑からバンドプラネタリオ、カラオケソロまで、長い音楽キャリアに応じて編成を変え、ゲストも迎えたりしつつで「出し物」あれこれ。そこにジャンルなんてものはなく、アメリカーナありケルトありテクノ歌謡あり。ひとり多ジャンルの果てのなさ。全編通して観て、これまで点で一部だけ知ってた青木さんの音楽人生が線として繋がり、改めてその底なしの音楽キャパシティと音楽愛に圧倒されたのだった。音楽に笑いをまぶしつつの果てなき探求心。センスと知識量。ねじれと温かみ。面白い音楽は面白いひと、楽しく生きるひとに宿るものだよなと実感させられましたです。

多彩なゲスト陣に加えて、映像コメントも豪華なもの。s-kenさん、松尾清憲さん、パール兄弟(サエキさんはこの日の進行役も)、草野マサムネくん、Superfly・志帆ちゃんまでが、青木さんとレコーディングしたよき日々を回想。志帆ちゃんは場のあたたかな雰囲気作りみたいなものを青木さんから学んだというようなことを話していて、なるほどなぁと。

Gliderの超久しぶりのライブを(少ない曲数とは言え)観れたのも、盛り上がった。やっぱショウヘイくんのドラムは最高だ。また腕をあげている。そしてそのショウヘイくんのドラムで歌って弾けることに祐輔くんもまーちゃんも気持ちよさを感じているようでもあり。終演後に祐輔くんが「しばらくライブを休止して気持ちがリセットされたのがよかった」と言ってたけど、それがわかる歌と演奏で、早くまたフル尺のライブを観たいという気持ちになった。

また、葡萄畑のライブ中、青木さんに「大好きなヴォーカリスト」と紹介されて登場したGOOD BYE APRILの倉品翔くんは、葡萄畑の「蜃気楼」を丁寧に歌唱。倉品くんが歌えばそこはかとなくそこに漂う財津和夫味。彼の歌唱スタイルによく合っていた。

あと、自分的にかなりグッときたのが、Gliderにも鍵盤で加わっていた山岡恭子さんの弾き語り。キャロル・キングっぽいと言えなくもない歌とメロディが、いやぁ、沁みた。

とかとか見どころだらけの数時間。で、実感したのはやっぱ「好き」のパワーの強さと尊さだな。ずーっと音楽が大好きで、その「好き」度は若いもんにも誰にも負けてなくて、「好き」が終わらないから人生は死ぬまで未完成なんだというそのステキさ。Gliderのみんなが青木さんを尊敬するのもそういうとこなんだね。「好き」をとめたらいかんのだ。っていうメッセージを僕はしっかり受け取ったです。はい。

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