プリンス『レイヴ・アン2・ザ・イヤー・2000』ライヴ絶響上映@Zepp DiverCity

2019年6月20日(木)

Zepp DiverCityで、プリンス『レイヴ・アン2・ザ・イヤー・2000』ライヴ絶響上映。プリンス研究家の長谷川友さんと共に登壇しました。

あんな大勢の前で喋るなんて生まれて初めてのことなのでびびってたんだけど(そもそもトークショーに出ること自体、去年の渋谷カルチャーカルチャー「プリンスナイト The Talk Session」に続いて2度目)、思ったほどには緊張しないで楽しむことができました。

真面目な話、今までずっとライターは裏方なんだからあまり人前に出るべきじゃない、そもそも喋るの苦手だけども好きな音楽を伝えたくてだから文章書いてんだし…という考えでやってきたんですが。なんか妙な昂揚感あったし、世界が広がった感じもあったかな。大好きな人の話をするのはやっぱ楽しいものですね。

会場満杯。立ち見&踊り見のお客さんもいっぱいいたようで。そりゃあ、なかなかの景色でしたよ(よくアーティストがライブで「こんな景色を見せてもらえてありがとう」みたいなこと言うけど、その感じ、ちょっとわかったような)

いやしかし、30分はあっちゅうま。普段のインタビュー仕事で30分がどれぐらいか体感的にわかってるはずなのに、ああいう場だとそれがわからなくなる。司会の川口さんから「じゃあ最後に…」ってふられたとき、えっ、もう? まだ半分くらいの感覚なのに、ってなった。やっぱプロの喋りの人たちってそこらへん、すごいんだなと改めて思いましたです。

ほかにもいろいろ「このこと言おう」っていうの考えて臨んだんですけどね。「このライブのプリンスはまじ凄いすよ。ギター弾きまくりだし、手持ち鍵盤もピアノも弾いて、パーカッションもやって、ダンスはキレキレだし、顔芸いろいろだし、ゲスト立ててるときもまったく集中切らさず全楽器に気を配っていて、サードアイどころかいくつ目があるんだ…」みたいなこととか、「ファンクとロックだけじゃなくてブルーズもあればゴスペルもあってもう全部盛りですよ」みたいなこととか。

あと、実は友さんと事前に3曲ずつ見どころ曲を選んでいて、それについても話そうと思ってたんだけど、そこまで行けずにタイムアップ。

因みに自分が選んでたうちのひとつが、JBの「Talkin' Loud And Sayin' Nothing」をベースにした曲からグラハムセントラルステーション「It's Alright」へ繋げる場面。マイク・スコットのギターソロがあって、金髪ダンサーの煽りがあって、ロージー・ゲインズがスキャットっぽく歌って、プリンスに紹介されたメイシオが吹き歩きして、プリンスは弾きにくそうな手持ち鍵盤弾いて、カーク・ジョンソンのドラムがどかどか鳴って、プリンスがスティックで床叩きながら坂上がって、シーラばりのパーカッションやって、そのあとダンスしまくって、おまけにスプリット(股割り)14回!とか言ってやって、で、ラリーに「パーティーの楽しみ方をわかってない人がいるぞ」「1984年と勘違いしてる人がいる」っつって、ラリーが「みんな手を叩くんだ」っつって盛り上げて、ホーンヘッズが高らかにホーン鳴らして、メイシオも吹いて、プリンスはラリーと絡んで……そうしながら「どーだ、最高だろ?!」って顔をプリンスがする、そこ!

いや初めから終わりまで全部が全部見どころの作品なんだけども、とりわけあの場面がね、凄まじいんですよ。

トーク終わってから僕も2階で絶響上映、体感したんだけど、その場面を筆頭に「うわー、やっぱここすげえや」ってとこもあれば、(DVDで何度も観たのに)「ここでこんなこともやってたんだ?!」という新たな発見もあって、やっぱ最の高でした。ほかのプリンスのライブ映像も、あるもの全部絶響上映してほしい!

まあそんなこんなで何しろ記憶に残るいい夜になりました。友さん、お疲れ様。NPGメンバーの紹介とか友さんじゃなきゃできなかったし、あれがあってよかったと思います。声かけてくださった川口さん、スタッフのみなさまもありがとうございました。いい経験になりました。あと会場でお会いしたみなさん、どーもでした。そしてプリンス。全てあなたのおかげです!

ちなみに着てたTシャツはプリンスが星になった年にNYの屋台で買った、いわゆるバッタもんです(そのわりにクオリティ高いっしょ?)

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