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とりあえず100冊読んでみた

イラストレーターになることを決め、すぐのことです。友人作家の紹介で、初個展の予定までトントンと決まってしまいました。初個展は地元デパートのギャラリースペース。

しかし「絵」のこと「アート」のこと、「展示会」のこと、何も知らないことに気が付きました。さぁ大変です。個展の日程は決まっています。そう、〆切のはじまりです。
とりあえずアート芸術関係の本を100冊読んでみることにしてみました。

・ぼくの読書のしかた
・学歴も経歴も何にもない
・読めば読むほど、読む本が増える
・読書マップ

ぼくの読書のしかた

ぼくの読書のしかたは受け売りです。某教授の本に、

「百見は一読にしかず。読んですむものなら、読んですませたほうがいい。ひとジャンル10冊も読んだら専門家、30冊も読んだら教授になれますがな」

とか、なんとか書いていたの(どの本か探せないので、勘違いだったかもしれません)を真に受けることにしました。
それ以来、興味のあるジャンル、知らないジャンルの本は、とりあえず3冊読むことにしています。3冊読んで、わからないところが出たらまた3冊、また3冊読んで・・ etc.

学歴も経歴も何にもない

ぼくは美大や専門学校などで絵を学んだ経験、受賞歴や美術関係の仕事についたこともありません。(ついでに書いておくと、最終学歴は中卒です。本人は気にしていないのですが、どこぞの美大でも出ているのだろうと、勘違いされても困るので。)

ただ、見るのも描くのも好きで、ネットでイラストを公開していたことと、そこから少し仕事を頂いていたくらいの経歴です。

いざ、「個展」と言ってもその「個展」の意味がよくわかりません。そういえば額に絵を入れて飾った経験もありません。何も知らない、ということだけははっきりわかりました。

そこで、本を100冊読んでみることにしたのです。

30冊読んで教授なら、100冊読んでおけば何とかなるだろう、というよくわからない自信です。若さですね。

読めば読むほど、読む本が増える

近所のブックオフで美術関係の棚から、気になった本をかたっぱしから買って次々読んでいきました。
いまにして思えば、〆切からの逃避だったのではないかと思えなくもありません。

アート芸術といった大きなくくりで本を読んでみると、例えば

・ハウツー
・作家のエッセイ
・美術史
・ジャンル、技法
・芸術論、思想
・etc.

と、アート芸術といってもいろいろな切り口の本があることが分かりました。

そこから、まずはハウツー系を読むと、

・スケッチ
・デッサン
・デザイン
・画材別にいろいろ
・パース(遠近法)
・アート系の仕事の仕方、財務、会計
・etc.

と、どんどん増えます。今度は美術史を読むと、

・西洋美術
・日本美術
・現代美術
・デザイン
・etc.

で、その中にそれぞれまたジャンルや技法があって、

・洋画
・日本画
・工芸
・デザイン
・イラスト
・油画
・岩絵具
・アクリル
・デジタル、CG
・etc.

と、まだまだどんどん、かけ算、十進分類法的に増えていきます。

読書マップ

それぞれ、読んで行くだけで、すごい数になりました。けっきょく最初の個展までに200冊くらい読んだようです。

読めば読むほど、自分が知らないところ解らないところが増え、いま知る必要があるところ進むところはどこか、自分の中に読書マップのようなものが出来上がって行くのがわかりました。

よくこの時期にこんなに読めたな、と思うのですが若かったんでしょうね。いまはとても読める気がしません。おそらく子どもがまだ生まれる前から読んでいたのと、逆に小さいうちの方が添い寝しながら読めていたのかもしれません。

この時期に読んだ本が、ぼくの基礎になっているのだと思います。最近は、積ん読になりがちなので、読書マップを少しでも新しくしたいと思います。

・ぼくの読書のしかた
・学歴も経歴も何にもない
・読めば読むほど、読む本が増える
・読書マップ



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