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有線放送であの日にかえりたい

音楽が聴ける職場でよかった、じゅんぷうですこんにちは。

昭和に関わる職場の店内BGMは
会社で契約しているUSEN(有線放送)。
基本的に1970年代・80年代中心の
J-POPチャンネルを流していて
懐かしの楽曲が日常なのですが
最近、少し気分を変えたくて
別のチャンネルにしてみたら
これが刺さりまくりまして!
ほかのスタッフの同意も得て固定しました。
R50Hitsというアラフィフチャンネルに!

こちらも1970年代・80年代中心ではあるけど
洋楽もかかるし、日本のアイドルソングも、
J-POPチャンネルと同じアーティストであっても
選曲がひと味違って新鮮…!

たとえばレベッカは以前のチャンネルは
「フレンズ」「Moon」「ロンリーバタフライ」の
無限ループだったのが
R50では「MONOTONE BOY」も聴けちゃうよ。
映画『微熱少年』もセットで思い出す。

安全地帯もR50ではかなりの頻度で
「じれったい」がかかるよ。
こんなにカッコいい曲だったんだとびっくり。

うしろゆびさされ組でこんなにも「技ありっ!」
チョイスされる不思議。なぜに?

原田知世は「天国にいちばん近い島」だったりと、
その選曲センスにいちいち心の中でイイネしながら
お仕事しているのですが、
この前流れてきたこの曲が
わたしに時を越えさせました。

それは

忍者の「お祭り忍者」。

高校生のときアルバイトしていた喫茶店も
お店のBGMは有線放送。
仕事の合間に時々
店内の薄いピンク色の公衆電話から
有線にリクエストをしていました。
今はネットでもできるようですが
あのころは電話です。

わたしがリクエストしてたのは
岡村靖幸「だいすき」
THE BOOM「星のラブレター」
松田聖子「マラケッシュ」あたり。
あ、B'zの「太陽のKomachi Angel」
「Easy Come, Easy Go!」も蘇ってきた。

サイフォンでコーヒーをいれる担当だった
一緒に働いていたお姉さん(今もずっ友)から
10円を渡されて、ホールのわたしが
彼女の代理で電話をかけることもありました。

ある日、彼女がカウンターの中から言いました。
「じゅんちゃん、
 忍者の『お祭り忍者』頼んで~!」

わたしは

「は…?」

忍者の、お祭り忍者。
忍者が、お祭り忍者なんて曲を歌う?
いや、もちろん忍者は知ってます。
みんなポテンシャル高いのに
わたしは推しを作れなかった忍者。

その忍者が自ら忍者と名乗りながら
お祭り忍者というタイトルの曲を歌うのかと、
ジャニーさんセンスを理解した今となっては
大いに納得ではあるんですが
当時のわたしは
「何かの間違い」だと思ったのです。

だから何度も
「お祭り忍者で合ってる? ほんとに?」
と確認しながらおそるおそる電話をしました。

いざリクエストを伝えようとすると
「あの、忍者の~、おまつ…ブッ!
すみません、忍者のお祭り…
お祭り? え、お祭り?
忍者の…忍者の~」
とわちゃわちゃしてるうちに
オペレーターのお姉さんが
「忍者の『お祭り忍者』ですね」
とくみ取ってくれました。そりゃそうだ。

そして数分後、無事に
「お祭り忍者」は流れたのです。

美空ひばりの「お祭りマンボ」を
一部引用したこの曲。

あれから30年以上たって
また有線放送で聴く日がくるとはね。
あのしどろもどろの電話をかけた、
18歳の自分を思い出した日でした。

Travis Japanが先輩たちの楽曲で
ダンスパフォーマンスをする
このYouTubeチャンネル、
電話のコール音で始まるので
リクエスト感が高まります。

ヘッダー画像はフォローさせていただいている
素晴木あいさんのノスタルジックな
公衆電話のお写真をお借りしました。
わたしが使ってたの、きっとこの電話ですね。

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