「でも私、はっきり言ってこのペンギン売れるとは思いません」(きっぱり)
私は精神科の病院に通院していて、3年前のある日相談室のTさんに最近の悩みや今後のことなどを話していた。
「私、夫のキャラクターのよしペンをLINEスタンプにして売りたいんです」
Tさんは、「いいですね、でも私このペンギン、はっきり言って売れるとは思いません」(きっぱり)
私はむかついた。彼は敏腕のケースワーカーでみんなから信頼されている人だ。Tさんの意見はいつも正しい。その彼がそう言うのだからきっとよしペンは売れないだろう。
でもっ……!!
私の心の中で何かが動き出した。
私は本当にLINEスタンプを制作した。Tさんに売れないと言われたよしペンで勝負に出た。
スタンプを販売したところ、妹や友人たちが買ってくれた。でも、でも、でもやっぱり売れない!!
色合いが悪いのだろうか、かわいくないのだろうか、知られてないだからだろうか、うーん。
悩んだ末、もう少しLINEスタンプを作ってみることにした。言っておくが私がパソコンを使えるようになったのは2015年くらいで、その翌年にLINEスタンプを販売している。しかもパソコン教室はほぼ自学で、最初はパソコンの画面をスクロールする方法が分からず30分悩んだ挙句、先生に「すみませーん」と照れながら手を上げて教えてもらった。そんな私はパソコンに触れる度、おもしろくて楽しくていろんなことをあっという間に覚えていった。
気がつけばよしペンやつかれダケなどもう11個もLINEスタンプを作ってるではないか。そして今はLINE絵文字も制作している。。。
でも、やっぱり最初にTさんが言った通り、少ししか売れない。
やれやれ、Tさん、貴方は正しいですよ、と思った。
以前Tさんには作業所に行くことを勧められた。障がい者が通う、尿検査の尿カップとかを封筒に入れたり、掃除をしたり、商品券を入れる箱を作ったりするところである。私は結婚前にそこに3年くらい通ったが、あまりいい気分では働けなかった。指導員がいて、指導員のいう通りに動いてレベルみたいなのをつけられるらしい。いいレベルの人は工賃もいい。なんだそりゃ。。。しかも結婚してる私が通うと、夫の収入があるのでお金がかかるらしい。お金がかかるボランティアか?
私は「Tさんの言うことは全部正しいとは思いません」と言った。
私には夢がある。文章でも絵でもいいからコンテストみたいなもので賞をとること、じゅんこ3として有名になること。
Tさんは転勤で違う病院に行ってしまったが、今度もし会う機会があれば、Tさんがびっくりするような、いい報告をしたい。
サポートしてくれたお金(貴方からの愛)は、銅像の制作費としてコツコツ貯めます。 優しい貴方には「じゅんこ3、本当に銅像になったよ、こりゃビックリだ会」にお招き致しますので、楽しみにお待ちくださいませ。尚、石像になる、ブロンズ像になる等、内容が大幅に変更になる場合もございます。