騎馬戦
当時、中学生だった私は校則や制服を押しつけてくる先生や学校なんてだいっっっっっっっっっきらいでした。先生のいうことをお利口さんに「はーい!」なんて聞くクラスのみんななんてだいっっっっっっっっきらいでした。
気の合う友達は数人いましたが、親友と呼んでた人もいましたが、喧嘩をして口をきかなくなりました。そんな中、運動会という名のいやーな行事がありました。騎馬戦をやるんです。当時身軽で背が小さかった私はみんなの上に乗って、ハチマキを取るという役を強制的にやらせられました。
「じゅんこちゃん、ほら乗って!!」
「やだよ!!私重いからやだ!!」
みなさん、私が嫌がっているのに、上に「そーれっ」と上手に乗せました。私も上手に乗りました。はあああああああああああ……とため息をつく私。あれ?もう、よーい!スタート!!と言っているではありませんか。やるしかありませんよ、私。。。
まずは最近私の悪口を言っていると噂のKちゃんを狙います。騎馬戦の下の人たち、今日だけは私のいうことを聞いてKちゃんのもとへ行ってくれます。「おりゃー!!」じゅんこ、勝負にでました。あれ?意外と私って強い?Kちゃんのハチマキをいとも簡単に取りました。
私は調子に乗りました。「やったるでーーーー!!」(じゅんこは東北人です)
次はFちゃんを狙います。下の皆さん、じゅんこは重くないですか?と心配になりながらも、下の皆さんのためにもじゅんこはFちゃんを狙います。
賢いFちゃんはハチマキをぎゅっと頭に巻いていました。これではなかなか取れません。が、じゅんこは力づくで取りました。
Fちゃんは地面へと崩れ落ちました。
下の皆さんは「じゅんこちゃん、おとなしいわりにけっこう強いよね……」と言ってますが、じゅんこはもう闘志に火がつきました。。。誰にも止められません。。。
気がつくと、おとなしいじゅんこさんは手にハチマキを6本握りしめていました。もちろん、じゅんこさんのハチマキは誰にも取られていません。
下の皆さんは唖然としています。。。「じゅんこちゃん、、、、つ、強い……」
こうして、私は下の皆さんのために?私の力を運動会といういやーな行事で存分に発揮することができたのです。この時私は思いました。下の皆さん、ありがとう!と……。
後にFちゃんはこういう言葉を残しています。「じゅんこちゃんに、無理矢理ハチマキ取られて頭を打った。じゅんこちゃんのせいだ!」と。
「あら、ごめんねー。Fちゃんハチマキぎゅっとしてるからーなかなか取れなかったのー」
それを聞いた下の皆さんは言いました「じゅんこちゃん、やっぱり強い……」
人間、どこでどう活躍するなんて分からないものですね。
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