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じゃがいも丸ごと「ハッセルバックポテト」の作り方


やけに切り込みの多いこちらのじゃがいも。

ベイクドポテトですが、このように切り込みがたくさん入っているものは「ハッセルバックポテト」(発音はおそらくハッセルバァックポティト!)と呼ばれています。

ハッセルバックポテトとは

ネーミングの由来は、スウェーデンのストックホルムにある“Hasselbacken Hotel and Restaurant”からきているそう。

ベイクドポテトって、昔は十字に切り込みが入ってるものが主流だった気がするんですが、最近はこちらが流行っている気がします。細かく入れた切り目が焼くと少し広がって、表面がカリカリで中がほっくりとした食感に仕上がります。

そのままでもよいですが、今回はカレーに乗せていただきました。カレーの具材って、あとからトッピングする方が素材の味があるから好き。

|使ったのは広島県 安芸津町のじゃがいも

じゃがいもは広島県東広島市 安芸津町のジャガイモ「あきつ美人」を使いました。収穫時期は6月中旬~7月中旬(秋じゃがは11月中旬から12月中旬)なので、まさに今が食べ時。

毎年、有田園芸農場からお取り寄せをしています。初めて食べた時は、あまりのおいしさに生産現場を見たいと思い、農場まで車を走らせたのを思い出します。代表の有田隆則さんは、じゃがいもだけじゃなく、花や野菜の栽培、ソースやコロッケなどの商品開発など生産・物流・販売までを行う食のトータルプランナーとして有名な方。

|水はけのよい赤土が美味しさの秘訣

どうしてこんなに美味しいのか?その理由はこの景色を見れば分かります。一面に広がる赤土の畑、そしてその向こうには瀬戸内の海。

潮風が育てた安芸津町特有のミネラルたっぷりの赤土が、じゃがいもの甘みと旨味をしっかり引き出しているからです。全国的にもこんな赤土を作っているのは、あまり見ません。

|ハッセルバックポテトの作り方

では、レシピを紹介します。

-「ハッセルバックポテト」
(材料)
ジャガイモ … 好きなだけ
オリーブオイル … 適量
バター … 好きなだけ
塩コショウ … 適量

(作り方)
①ジャガイモを洗い、アコーディオン型に細かく切り込みを入れます。
②ジャガイモに少しオリーブオイルを垂らして、ラップにくるんでレンジで加熱します(1個3分位)
③ラップをはずして天板に乗せ、220度のオーブンで20分焼きます。
④バターや塩コショウなどお好みで乗せます。

切り込みは多いほどカリッカリ。少ないとその分ホクホクになるのが特徴。
切り込みの数はその日のストレス度合いで変えてください。
(例:ストレス弱→切り込み1カ所 ストレス強→切り込み10カ所)

切り込みが多くなる今日この頃。笑
まるごと食べれるって、幸せです。


中央省庁に勤務。日本の食と農に思いを馳せる妄想料理家。休日はNINO FARMにて野菜作りをしたり、全国の産地に出向き美味しい食材の魅力を発信する。フードアナリスト、野菜ソムリエ / 愛媛県出身/砥部焼大使。