見出し画像

妖精を見た古楽器コンサート~緑の中で

わたしの住む浦和は都内へのアクセスがよく、徒歩圏内にデパートや映画館もあり、とても住みやすい街です。
欠点を上げるとしたら、みどりがない、素敵なカフェがないということぐらい。ムム!「ぐらい」ではありません。かなりウェイトの大きい欠点です。みどりとよいカフェ、このゆとりは自分の住む町にはあってほしい。

おととい、このふたつの重要アイテムを兼ね備えたところに行きました。
「みどり豊かなカフェ」(注!カフェの名前は「」)です。しかも、音楽を聴きに。みどりを愛で吸い込み肌で癒され、耳はミュージック、美味しいお茶とケーキ。五感を優しく満たしてもらいました。
音楽は中世の古楽器、イランの打楽器や弦楽器、他にはバグパイプなど。

イベントを主催していたみどりの学び舎のMOMO先生は音楽を演奏している人たちを「妖精」と形容していたのですが、本当にその通り、服装から雰囲気から彼らは妖精そのものでした。

左からLeoさん、Sallyさん、Umiさん

その奏でる音は何とも懐かしく、心臓に触れられるような感触があります。自分も過去世でそこにいたような。
途中日本語や中世の言葉での詩が入り、それがまたドラマチックでわたしたちの想像を広げてくれます。

楽器は弦が2列になっている琴、笛、ちいさなバグパイプ、ギターのような小さな弦楽器をSallyさんという女性が扱い、まるで眠っているみたいにおとなしそうな男性Leoさんがトンバクとダフ、トンバクは小脇に抱えてたたく打楽器。ダフはタンバリンのような楽器で、繊細な指のタッチが音になっていきます。Leoさんの長い指がピアノを弾くようにパラパラとトンバクやダフを触れると優しい音が出るのです。強く細かくたたくとドラムのような激しい音にもなります。わたしはこの打楽器の演奏の仕方にすっかり魅せられてしまいました。
もうひとり、女性のUmiさんはセタールの担当。セタールはイランの弦楽器。三味線と同じで三弦だそう。とても雄弁な楽器でした。

手前に2列の琴
手前にトンバク、奥にダフ

三人とも歌も歌います。心をキュッとつかまれるような中世の旋律。それらはわたしがコンサートで聴くオーケストラのようなうねるような勢いの良い音とは違い、遠い記憶を呼び起こしてくれるような音でした。

1番手前のUmiさんが弾いているのはセタール

MOMO先生が見つけたカフェは森に囲まれ、古楽器のコンサートにが最高に合う場所でした。白い服に身を包んだ三人は本当に妖精でした。映画のよう。

光が差し込み幻想的でした

このカフェはバラと果実の町である伊奈町にあり、MOMO先生プロデュースのハーブティはバラのシロップが使われてとてもおいしく、カフェのケーキとの相性も抜群でした。

ケーキのお皿にお花が

バラを満喫した後に、古楽器のコンサートで中世にいざなわれ、五感が喜んだおとといの日でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?