見出し画像

舌の上で五味を転がす~大人の遠足

デニムにスニーカーで駅まで歩きながら、遠足だからリュックにすればよかったと独り言。
昨日はなかよしのひろこさんプロデュースの「大人の園足」に参加しました。園の字を使っているのは起案したみどりの学び舎のMOMO先生のお名前園藤さんにかけてのことです。

10時に渋谷駅で待ち合わせ、総勢9名。まずはその場で名前程度の自己紹介、知っている人もいれば初めての人も。ぶらぶら歩いて「渋谷区立ふれあい植物センター」に到着。

植物園といってもビル


日本で一番小さな植物園だそう。おしゃれなビル、内部に植物が植わっています。マンゴーやパイナップル、バニラなど割と知られている植物が多く、入り口で流されている動画を見たら「おうちで育てて下さい」のメッセージ。都会の真ん中にある植物園らしいと思いました。
リニューアル直後だったようで、機能していたのは4階建ての内1,2階だけでしたが、初の体験をしました。「植物の奏でる音楽」を聴いたのです。
植物の出す周波数を音階に変換して聞けるようにしたもの。すごい!こんな音が流れているカフェとかありそうです。
自分にも同じことを施したら音楽があるのだろう。どんな音だろうか。

音楽聴くためにちょっとしたハードル

ハーブウォーターを好きなだけ飲めたり、レストランもあり、小さいけれど楽しめる植物園。植物目当てというより植物園全体が好きになりまた来ようと思えるところでした。

少し歩いたところにある「come cafe & Osamu bar」でランチ。
ここがすごかった!店主のおさむさんはもともとは星付きレストランでフレンチを作り、ソムリエもしていたそうだけど、日本人に合った食事を意識するようになり、ご自分の食生活だけでなくみんなにも食べてもらおうと開いたお店だそう。メニューがたくさんあり、どれもこだわりぬいた食材と手作り調味料を使用。
おさむさんが変化したきっかけ。ソムリエの講習で田崎真也氏が「食べ物は薄味でワインと同じように舌の上で転がして五味を感じられるものが美味しい」と言い、それを感じ取ることのできる味覚は添加物を取ったら鈍ってしまい失われてしまう、食事はソムリエにとって鍛錬の機会であり、一日三回、年間千回以上味覚を鍛えることができる、と説いたそうです。そのために田崎氏自身は徹底的に添加物を排除したものをいただいているとか。

わたしはグリーンカレーを選びました。
通常グリーンカレーは辛さが目立ちますが、おさむさんのそれはスパイスが調和して辛さの中にまろやかさがあり、新鮮なパクチーがこれでもかと乗り、おいしかった!付け合わせの野菜も異なる発酵調味料で変化をつけた味付けがされていました。
お水も水素水。食べているとお腹がポコポコ喜んでいる感じがしました。

美味しかった!やさしい味。

コーヒーを頼んだらこれがまた目から鱗!
おさむさんが時間をかけて解説してくれました。
わたしたちが美味しいと思っていたコーヒーはえぐみだった!
説明付きで実演してくれて飲んだコーヒーは絶品、甘味を感じるくらい。冷めていても美味しい!
うちのコーヒー飲んだらもう他の飲めなくなるよと言われたのですが、今その問題に直面しています。
今後わたしはどうコーヒーと向き合えばいいのだろう。衝撃。

ここで終わってもいいくらい心もお腹もいっぱいの状態でしたが、電車に乗って目黒に移動、庭園美術館へ。

皇族であった旧朝香宮邸の中を時間をかけて見学。細部まで装飾が施され、住人であった皇族のご夫婦の意向も汲んだ作り。アクシデントによりパリで2年ほど暮らしたおふたり、西洋趣味と日本趣味があったりして目に楽しいお宅でした。何かと人の目が注がれる日本の暮らしに比べて意図せぬものだったとしてもパリのアパルトマン生活は自由を味わえたのではないかしらと一緒に観ていたおふみさんと話しました。

おさむさんに持って行かれた感もありますが、「大人の園足」、ふたつの園とてもよかった!派手さがない分、季節ごとに何度でもリピートしたい、毎月内容が変わる企画ですが、個人的には毎月このコースでも満足できると思いました。英気を養えました。

色々起こること、五味。
舌の上で転がして味わう。
答えは自分の中にある。

2月最終日。

マヤムーンさんのカレンダー。今月のメッセージ、The answer lies within you.

よかった、ありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?