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息子の居場所~奥多摩

毎月第四土・日曜日は奥多摩古民家で子どもたち向けのプチ合宿→焚火の会があります。
毎週土曜日午前中に吉祥寺にあるブイネット教育相談事務所で音読道場があり指導のために通っていますが、そのブイネットの大澤先生主催の合宿および焚火の会です。

土曜日の夕方18時前に奥多摩線にある古民家最寄り駅に集合、先生が来るまで迎えに来てくれて古民家に行き、子どもたちが焚火している間に先生が夕飯を用意してくれ、みんなで食し、太鼓をたたいたりして盛り上がり、持参した寝袋で就寝、翌朝は学習、朝食、10時から焚火の会の参加者が来て焚火の会になります。
大澤先生は事前に無農薬や有機の野菜を注文して、奥多摩の猟友会が仕留めるシカやイノシシを確保して美味しい食事を用意してくれます。子どもたちのお腹を満たすだけではない、健やかな身体や脳を作るのに軽視されがちな食材をしっかり選んでくれ、子どもたちの胃袋もしっかりつかみます。

息子は夏休みに7泊8日の古民家合宿に参加し、その後何度かプチ合宿に参加しています。わたしも迎えに行きがてら翌日の焚火の会に参加しています。息子が他の子たちとなじんでいて楽しんでいる様子を目の当たりにできるのが幸せ、お昼を食べた後先生やほかのお母さん方と囲炉裏端でおしゃべりするのも楽しいです。子どもたちベースの話、国の教育についてなどなど。

今回は雨の天気、奥多摩では雪、焚火の会に来たのはわたしだけでした。合宿にはそれなりの子どもたちが来ていたはずですが、朝のうちに多くが帰ってしまったようで息子以外には小学4年生の男の子、ブイネット卒業生の社会人と大学生がいました。あとは駅まで迎えに来てくれた地域にお住いの大人のかた、自由な教育に興味がありプチ合宿を手伝ってくれているそうです。このかたが猟友会でもありイノシシやシカの肉を供給してくれます。

着いてしばらくしたら大澤先生が支度を始め、少しお手伝いをしてお昼ご飯となりました。新鮮なお野菜をふんだんに使ったお汁にうどん、きんぴらごぼうや紫大根のグリル、とろろ、生卵、わたしが差し入れた麹納豆などトッピングもたくさん。幸せなお昼ご飯をいただきました。

紫芋の焼いたものが絶品、うどんのお汁も美味しかった。

いつもはバタバタと走り回ったりぎゃあぎゃあふざけたり活気のある古民家が、子どもふたりに大人がまったり違う雰囲気でした。卒業生の若者2名はギターをつま弾いたり子どもの勉強に付き合ったり、ゴロンと横になり昼寝をしたり。
息子には兄弟がいないので、年の違う子どもたちと接するのは貴重な体験です。特に中学校の先輩とも違う、大人の域の若者の姿を近くに見ることはほとんどなく、今どきの恰好をしてギターやカメラをいじるお兄さんの存在は新鮮に映ることでしょう。

囲炉裏を囲んでのおしゃべり、心も温かに。

夫が迎えに来ることになっていましたが、雪が積もったら車が不便になるだろうと断念し、電車で帰ることになりました。息子がぐずぐず迎えに来てほしいと不満を言い始めました。わたしが仕方ないでしょうと言っていると大澤先生が「どうして迎えに来てほしいのか」と聞いてくれたり、「来てほしいと言ってすぐにいいよって来てくれたらおかしいだろ、お前無理言われてもなんでも人の言うこと聞くのか、来てほしいなら言葉でちゃんとお父さんに理由を伝えろよ」などと言ってくれました。もはや息子よりわたしの勉強になります。

紆余曲折あったものの、電車で帰宅。
月に一度奥多摩で過ごす週末。
古民家珊瑚荘、息子の居場所になってきました。わたしにとってもなるべく来たいと思う場所。

よかった、ありがとう。

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