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奥多摩エネルギー

息子ぼぼ助を育てていて、日々悩みが生じます。日々悩む以前に小さなころからずっと続いている悩みもあります。
息子の個性は自分とはあまりにも違い過ぎるので、わたしの経験則は息子を小さくてつまらない人間にしてしまいそう、適用しないことにしています。
悩むけど息子を信じています。そして信じている環境があります。

古典音読、サイコロ暗算。
中学校からもらってくる成績を見るとその低さに動揺しますが、音読をしていればサイコロ暗算をしていれば、素地の力をつけられる。本を読む力、数学を理解する回路になる。息子がその気になったときのために仕込んであげたい能力。

日本語音読指導者として吉祥寺ブイネットに勤務しています。そこで音読道場の神講師大澤先生と話をしたりできます。
大澤先生は夏に7泊8日で奥多摩の古民家合宿に参加した時に息子をずっと見ていてくれたので彼のことがわかります。
息子のことを相談するたびに、「ぼぼさんは大丈夫です、奥多摩に来てください」と言われます。

毎月月末の土日、奥多摩の古民家でプチ合宿があります。先月も息子が参加しました。今月も夕飯がイノシシと鹿肉、ジビエ料理が食べられるということで参加することに。土曜日はわたしが音読の仕事で不在だったので、ひとりで家を出て奥多摩に向かった息子。荷造りも電車を調べるのもひとりでしました。グッジョブ。
日曜日、わたしも迎えに行きがてら奥多摩に行きました。
到着した時はお昼の準備をしていました。泊組の子どもたちは勉強をしています。息子は作文を書いていました。作文の中にどれだけ漢字を書けるかとはっぱをかけられ漢字調べも頑張った模様です。その前にはサイコロ暗算を卒業生としたそう。

本棚にはたくさんの本
作文を書いていた息子。

寸胴鍋の豚汁、昨日のジビエの残り、無農薬新鮮野菜と卵が吉祥寺の美味しいパンで挟まれたサンドイッチ、これまた最高に美味しい白菜をキムチの下で和えたキムチ、きんぴら。
美味しくお昼ご飯を食べて、周りの子どもたちと遠慮がちに交流。昨日は大人率が低く、子どもの世界になっていました。子どもたちは楽しく会話、息子も打ち解けています。何かを息子が言うと「それは漫画での話だろ、現実にはないよ」と方々から声が上がりました。親が幾ら言ってもつたわらないこと、こういう環境なら息子に入る。

美味しい!幸せ!なお食事。

お皿洗いを手伝って、テーブルを拭いたりしてひと段落したころに、息子含め子どもたちの姿はありませんでした。山に登りに行ったよう。
大人の方々と大澤先生と囲炉裏を囲んでおしゃべり。
それぞれの親御さんが悩みを抱えています。
大澤先生やほかの保護者が経験をシェアしたり、コーヒーを飲んだり、卒業生も入ってきて「オレほんとやばかったですよ~」と思い出話をしたり。
大澤先生はたくさん遊ばせて、それが飽和になったときに勉強に向かえる、勉強して成績が上がったとしても、勉強する意義を自分でしっかりわかっていないと勉強から離れてしまう。勉強が自分に必要なことだとわかることが大切と話しました。その中で焚火はじめ自然体験はとても有効、家の中にないものしかない、仲間と良い空気を吸い、身体によいものを食べる、山から帰ってきた子たちの顔を見ればわかりますよ。と言いました。

これのおかげで寒さ知らず

「ただいま~」
ばらばらと子どもたちが帰ってきました。みんな高揚した表情で目がキラキラ輝いています。「ほら、いい顔してる」と大澤先生。

抜けるような青空、燦燦と降り注ぐ日の光。悩んでいるのは自分だけではない、親御さんたちとの交流、大澤先生との会話。
「お迎え」という名目があるから大手を振って行けるのがありがたい、ひとりだって来たい場所。

息子も合宿を経たのもあり、だいぶなじみ、ここをひとつの「居場所」と捉えているようです。

奥多摩は親子で成長できる場所。
息子に負けないくらい次回行けるのが楽しみです。



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