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山から受けた恵み

登山の経験と言えば、小学生の時に筑波山、社会人になってから会社の仲間と行った富士山のみ。特に興味もなく、周囲の友達が山に魅せられている話を聞いても心動かずにいました。

今年のGWは夫が那須の三斗小屋温泉の旅館を予約しました。その旅館は2時間ほど山道を歩いて行かないと着かないとか。
近頃全く運動をせずにいたわたしはへばってしまわないか家族に迷惑をかけやしないかドキドキしていました。
しかしネガティブな心配事が良い結果を生まないことに気付いた今日この頃なので、ポジティブワードをぶつくさ言いながら登山に臨みました。

「身体ピンピン、身体ピンピン、身体・・・」

抜けるような青空、雲一つない素晴らしい景色。

休憩中。

つい二日前に買ったばかりの登山靴は足にフィット、わからないながらも暑い場合寒い場合を考え用意した服も妥当なようです。

すれ違うひとりひとりに「こんにちわ」と声をかけながら進みました。
夫がなぜかわたしの父を誘い、父は植物に詳しいので、これは何?と聞くと答えてくれたり、標高によって生息する植物の種類が違うことをその場その場で教えてくれました。

無理せず適度に休憩しながら進み、登り始めて3時間後にゴールの旅館に到着。夫が早起きして作ってくれたお弁当を食べ、父とおしゃべりしながら茶館のチェックインを待ちました。

夫が作ってくれたサンドイッチ。前の晩にわざと多く焼いて余ったチキンが入っていました。

登山を始めてすぐにインターネットがつながらなかったので、スマホはずっと機内モードのままで単なるカメラと時計となっていました。旅館に着いても同じ。写真撮りも落ち着いたので電源オフ。

旅館は山小屋風だけど相部屋ではないし、匂いもよく木目が美しい木の建物。お料理も部屋に持ってきてくれます。お風呂もシャワーなどありませんがとても良いお湯で景色よし。ネットがつながらないのでスマホに気を取られることもなく何とも言えない安らぎを感じました。

14時過ぎの部屋からの眺め
18時過ぎの部屋からの眺め

暗くなってから外に出ると空には満天の星、足元の池にはサンショウウオが卵の周りに集まり、カジカガエルが群れになりコロコロとか弱くてかわいい声を奏でています。旅館のおじさんが来て栃木独特の素朴ななまりで色々教えてくれました。

9時には消灯、部屋の電気が自動で消えました。
隣の部屋からはいびきが聞こえてきます。
そんなに長い時間眠れるのだろうかと思いましたが、しっかり眠れました。

朝ご飯は6時半から。
たっぷりいただき、7時半に出発。昨日来た道を適度に休みながら帰りました。昨日通ったのでどこが難関だかわかるのでだいぶ落ち着いて歩けました。朝起きて太ももが筋肉痛で足が上がるか気になったので、今度は、

「身体楽々、足ラックラク」と思いながら歩きました。

休憩中の夫と息子

2時間半後、全員無事に車を停めてあるところまで着きました。

鳥居をくぐったら駐車場が前方に。

お天気に恵まれ、快適な登山ができました。
登山に目覚めた、と言うほどにはなりませんでしたが、これくらいだったら機会があったらまた体験したいかも。靴もあるし。

想定外だったのは、完全なるデジタルデトックス。今後のスマホとの付き合い方が変わりそう。

目新しいことを体験でき、文明を閉じ自然にたくさん触れました。
山登りする方々は皆気持ちの良い人ばかりでした。

よかった、ありがとう。

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