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私が赤の女王になった、わけ。 「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない(It takes all the running you can do, to keep in the same place.)」


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この言葉、有名な赤の女王(アリスインワンダーランド)の言葉で、赤の女王説といわれていることをご存知ですか?。 私自身の内面・生き方と、赤の女王のマインドリンク。 走り続けることは、私自身の生き方の軸。 時代的にはちょっと古いのかもしれないけれど、それが自分という感覚がある。 

赤の女王は、ファッションレスキューが主催するスクール、アカデミーオブスタイル&アートでの課題スタイリングだった。

私が長年やってきたスタイリスト育成スクール及び、一般の方も学べるファッションのスクールにて繰り広げられる装い課題は、生徒さんにやれやれという前にまず自らがやってみせる。そんな姿はFBでは毎度投稿しているが あらためてこちらにもまとめてみようと思った。 

結論から言うと、私の装いは、画像に代表するような【スチームパンクファッション】からの赤の女王にスタイリングを仕上げている。詳しく言えば、スチームファッションの中でもヴィクトリアンスチームパンク。

一般的なスチームパンクのイメージはこんなかんじ。

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ファッションスクールへの思い

ファッションにとって大打撃であったコロナウイルスの蔓延。見て触れて、その場でファッションチェックを行うことが最も大切な服飾専門のスクール。あたりまえに20年近く主催してきたスクール運営がコロナで阻まれた。思い切ってすべてをオンラインに切り替えた昨年1月。これには非常に大きな覚悟が必要だったし、これで本当にいいのか?と涙する日もあった。コロナのせいにして今は仕方がないと後退するのが自分なのか? 踏みとどまるには走るしかないと腹をすえた。そう 赤の女王説を地で行く自分が本来の自分の姿。惰性ではなく、オンラインのほうがいいと思えるまで、準備を積み上げた。 顔しか映らない画面、触れることもできない素材、体型すらリアルが分からない現実、授業内容・スキルが伝わるのか?最も重要な「思い」は届くのか?この熱は、伝わるのか? スキルだけなら、意外とオンラインでも太刀打ちはできる。しかし私のファッション哲学は、スキル・方法では届かない深さを心情としているため、リアルでやってなんぼ。25歳で教壇に立ち、現場のスタイリスト職業と平行に、人を育てることにも魂を注いできた自分が、まさかオンラインで授業をやらなくてはならない日がくるなんて。 しかしいざ募集してみたところ、ありがたいことに日本中、世界からも待ってました!という声が。あっというまに定員オーバーとなり、世界初、オンラインのみで学べる【マインドが服を着る・服がマインドを創る】というコンセプトの元、マインドフルファッションプラクティショーナーコースが立ち上がった。

0期スタートし、1期の生徒さん含め、約70名が学ぶ、世界にどこにもない学びだ。 ご存知の通り、私は日本で始めてパーソナルスタイリストという職業を作った人間で、20年前までこの職業のネーミングさえなかったが、今や犬も歩けばパーソナルスタイリストに当たるというほどにまで広がった。この話は以前noteにも書いている。その数年後からスクールも主催。18期まで続くパーソナルスタイリスト育成スクールでは多くのプロフェッショナルを輩出してきた。 今もスクールは存在しているが、新たにアカデミーオブスタイル&アートを設立し、マインドフルファッションという概念を生み出したのには、これまた深い理由がある。

プロに服を選んで貰う時代から、自らが選び着れる時代へ

 一言で言えば、プロに服を選んで貰う時代から、自らが選び着れる時代へ、その予感を感じてしまったから、もう止まっているわけにはいかなくなった。自分の感性に嘘はつけない、20年前にパーソナルスタイリストを考案したときのように。 あぁまた次の時代がくるなという予感。

多くの人は気がつかないうちにマインドレスな日々を送り、マインドレスな自分がない服を着ている。表層の「らしさや似合う」を自分と勘違いし、広まりきったパーソナルスタイリングの【方法】で分析したものが自分だと思い込む。あるいは、定期的に送られてくる服で軽く着替え、愛着もなく とっかえひっかえと。何か違和感を感じる人々が溢れ、行き場を失った人が門を叩くようになった。ありがたいことに政近の個人サービスは数ヶ月先まで予約でいっぱい。確かにそうやってたどり着く先の受け皿として自分が存在することも必要だが、身一つでは面倒見切れないのが現実。であれば?

自らが学び、自分で【何故これを着るのか?】を身に着ければいいという考えに至った。

プロになる人にとっても、一般の服を勉強したい人にとっても同じ【基本】&【登竜門】としてマインドフルファッションを学ぶ。この学びを深めることで、自分【を】生き、自分が服を着る、真の心地よさや高揚感、表現の癒しを体現し、豊かな人生を歩めるようになるというコンセプトだ。 コース開催期間は授業がない日も24時間、オンラインサロンで繋がっていて、生徒同士と私の対話が止まることはない。世界からの参加もあるから稼動する時間も生徒ぞれぞれ。学校説明については、お問い合わせが多いので少し触れておいたが、マインドフルファッションとは何ぞや?という解説とともに、また徐々に綴っていきたいと思う。  

装い課題はこんな風に生徒さんに伝えられる。リアルな告知文、そのままを転載。

最終第4回授業・5月29日(土)19時~ 22時

装い課題・「やり着る。装うことは生きること・装いはギフト」 

     コロナ明け、リアルパーティー(想定)

 テーマ 「やり着るギフトファッション」 アリスワンダーランドをはじめお洒落なディズニー映画からの インスピレーションを得て、仮装ではないがそれとわかる、登場人物からのパーティーウエア。

今は会えないけど、コロナ明けたらきっと会える。 海外組みはなかなか、、といってもきっと会える。 

コードは、【気分はドレスアップ】といっても、ドレスダウンなカジュアル要素が入っていても問題はない。気分は、というところに注目。他のみんなの装いがいかに想像できるか?がとても大切。そして選んだ登場人物(動物などももちろん可)のコーディネートは単なる仮装じゃなくオリジナルであること。そこに【自分】が在ることが肝。例えば、私の場合何を着るにもいつもロックテイストが入っている、といったような。また、 今まで勉強したこと SDGS サスティナブル・ボーダレスはあたりまえ、自分の箱から出る、は常にチャレンジ、新しい自分と常に出会い、会いたかった仲間とついにリアルで会える、そんな気持ちを大切に、思い切り「やり着り」ます。客観視、重要です。TPP0SM毎日考えた先に、自分の表現がわかるようになります。愛を持って装いましょう。 

T 2022年、政近のバースデー月・2月。(仮)夕刻から~ 

P キリストンカフェ新宿(仮) 

P アカデミーオブスタイル&アートで学んだメンバー 

0 オンラインのみのスクール・リアルで喜びを分かち合う。 ご縁を深く楽しいものに。一応おまけで、政近57歳バースデーパーティーも。

S 自分で考えよう ヒント・自分・他者・社会・学校の価値 

M マインドがどう服を着ているか?自分にしか書けないこと。

※TPPOSMは T 時間 P 場所 P 相手 0 目的 S ソーシャル 社会的背景他 M マインド これは政近メソッドの軸の一つ。ソーシャルがわかりにくい?という方は政近のユーチューブでもご覧になって下されば幸い。

 「あぁもう無理、簡単な課題しか出さないって面談でいったじゃないか!」と落ち込む皆さん、でもね、ある日突然このような日がくるのが人生。私と出逢った限りそうなったってこと。ドレスコードは実はとても親切な行為。なければ余計に迷い、結局どうでもいいテンションが上がらない自分を創る。そして大切なことを学びとして教えておきます。 ドレスコードは「そもそも」身分の差をなくすためのものであったということを。

やり着る限界は人それぞれ。仕事などの関係で準備時間ゼロの人は、例えば上半身の何かだけでも。限界も自分で決めたらいいこと、人と比べず自分の、装うことは生きること、ギフトを考え着ること、ではみなさん 土曜日にお会いしましょう! 

と、ここまでが課題発表に書かれた文面丸写し。面談とはスクール開催中一人10分の面談がありましてね。そのとき最終課題は まぁまぁ軽いって言っておきながら、こんな課題が出た、というわけ。この課題はコースの最終課題だったんですが、実はこの前に 「なり着る」という課題があり、自分自身と真剣に向き合って貰った。あなたは誰?アイディンティティーは?何をもってして「THIS IS ME?」 と。 その課題で紐解いた自分自身の生き方、内面、マインドを常にスタイリングに表現することも、政近メソッドの大事な軸。 どんな装い課題がでようとも、マインドが服を着る、は基本で それがTPPOSMのになるといいうこと。 冒頭に書いた赤の女王の言葉は私そのもの。 表層的なコスプレをするのではなく、自分自身の心の表現。 そして自己表現には、どこの場所で集まるのか?Pが大きな装いの理由になっていく。 パーティーの場所に決めた新宿キリストンカフェの雰囲気は以下の通り。

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1-小林さまドテラ50

アリスインワンダーランドの登場人物たちが、この場にマッチしそうなことは誰でも想像がつくでしょう。ディズニーキャラクターの何を選んだとしても、アンティークに寄せる、そしてフォーマルを意識、そのくらいまでの読み解きができるようにならないと、場の華になるか壁の花になるか?の差がでてくるわけだ。そう、装いによって当日思い切り楽しめるか、また他参加者にとってギフトになり、場の価値を上げられる存在になれるか?

キリシタンカフェのコンセプトはこう。

ヨーロッパ・スペインカタルーニャ地方のゴシック教会をイメージして作られた21世紀の教会レストラン
フランス、スペインをはじめヨーロッパより直輸入した、煌びやかなシャンデリア、アンティークの家具、荘厳な雰囲気を演出する装飾品や大理石のテーブルに囲まれながら、特別な夜をお過ごしいただけます 。

ゴシック建築・ヨーロッパ。よってこの時代の西洋のファッションは?という読み解きから想像できるのは中世後期~ロココ、ビクトリア時代の西洋の貴族スタイルがヒント。

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赤の女王やマッドハンターの衣装がリンクしているのがわかるでしょうか?そして、ここから日本のカルチャー文化といわれるゴスロリにたどり着くのですが、このあたり解説するとファッションの教科書一冊出来てしまうので、簡単にイメージだけを掴んでください。

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最終的にはスチームパンクへと表現は進化しますが、スチームパンクの装いのポイントの一つには【コルセット】があります。ビクトリアンファッションの特徴の一つでもありますね。

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へ?ゴスロリは何とか想像がつくけど、スチームパンク?!って何なんだな人は多いと思う。でも世界的愛好者がいる分野で、ゴスロリより、インターナショナルなんですわ。

スチームパンクって何?

まず、スチームパンクに入る前に、サイバーパンクを知ることがミソ。

これはサイバーゴス。サイバーにだっていろいろある。スポーツミックスなのは若者の間で浸透してますね。

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1980年代に生まれたSFジャンルの一つで、大規模ネットワークや電脳世界、AIの発展、人体や頭脳の機械化といった表現で、どこか人間性の失われた、ハイテク化された未来社会を描く世界観のことをさし、このサイバーパンクの派生ジャンルとして生まれたスチームパンクは、「スチーム」とある通り、蒸気機関が実世界よりも著しい発展を遂げて表現される世界観です。
そのようなスチームパンクの世界観をファッションに取り入れたスチームパンクファッションは、カラーはアンティーク調、革で作られたアクセサリーで物語の主人公を冒険者風に仕上げたりする手法が中心。スチームパンクのなかにも様々な着こなしによって種類があり、今回の私は、冒頭に書いたビクトリアンスチームパンクの類になるわけ。(この王冠の変わりに付けてるのは実はブローチです。)

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こんな風に子供も楽しめるし、、

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渋い大人たちも、、

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スチームパンクなんて知らない、こっちは知ってるけど、という方も多いでしょう。これはパンクね。あぁこれは知ってるーって感じかな?

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こんな風に、装いを理解していくには、TPPOSMを常に考え、ファッションの歴史を知り、時代のトレンドや族を知る。その上でドレスコードを読み取れることがとても大事なんです。

そして、ある程度歴史が繋がってきたり、知識の蓄積ができたら、興味がある分野を深堀りするといいんですよ。様々な歴史が繋がり、自分の生きてきた世代のことも、改めてわかるようになる。懐かしい~とか言っている場合じゃなく、時代は巡ります。何かを掘り下げていくうちに応用が利くようになりますからね。そういう知識と興味がどこに繋がっていくのか。そう自分の中身と。そういうのが個性になるのであって、人と違う面白さなんです。

ちなみにこの日の授業では、このクラスの40人全員にスチームパンクならこういうのが似合うよ、な提案をして大盛り上がり。何故会ったこともないメンバーなのに【ほんとうに似あいそう!】と心が動くのか?それは2ヶ月間ずっとそれぞれの表層じゃなく内面と向き合ってきたからなんです、その感覚が似合うを奥深く汲み取れるようになってきてるんだよ、いつの間にかね。こういうのは教科書読んでるだけじゃ習得不可能な本当のスキルね。まだ実際に選べなくても、感覚が分かるようになるんです。あぁスチームパンクって言葉すら知らなかったのに、なぜか画像に出てくるコーディネートが○○さんにマッチするということだけはわかるようになった、不思議です。という感想も多々。忖度の似合う~かわいい~ではない 深いところから感じるもの。

見てるだけじゃなく自分もアクション(トライ)していくから、自分もほかの人のことも分かるようになるんですよ。この感覚は実際ともに学ぶメンバーに聞いたほうがリアルだから、いずれ授業感想をここにも挙げていこうかな。

いずれその先には自分自身でドレスコードを提案できるようになること。こういうと「私パーティーなんか行かないし」という発想の人がいるが、会社にはいくでしょう?働いていない人も、散歩には行くでしょう?一歩外に出た時点でもうドレスコードは派生している。

自分の人生、毎日服を着るのに、どこかあきらめや惰性でありきたりな日々を送る。仕事だからこれで仕方がない。子育て中だからお洒落はできない。ほんとうにそうですか?スーツであっても、その縛りの中でも十分、自分を表現することは可能で、装いはギフトとなる自分からコードを提案、創造したらいいんです。そういう日常がどれほど人生に覇気を与えることでしょう。

自分なりの創意工夫、柔軟なアート思考 の欠落が、特に日本人は激しいと感じているわけで、それじゃぁこれからの時代生き延びる、たのしむことは難しい。最近の私の講演会では、服装の着方よりも、服とマインドについてなど、佳き仕事をするためには服装の力をどう使えるのか?というような依頼が増えていることも事実。凝り固まった社畜体質からの脱却。昔はマナーや、こうでなくてはならない、を中心とした講演が多かったが、今は多様ですよ。「で、なくてはならない」をどう外せるか、ボーダレスな時代に服装も自由になるだろう。しかし自由こそ責任が伴うわけで、講演会を聞く社員さんたちはどう責任を取れないいのか見当もつかないんです。この責任、奥が深いよ。

例えばこうしたスクールを、仮装の学校ですか?と思うその心が【箱】。頭固すぎる。既成概念に縛られた過去の感覚です。誰もが同じな表層的なファッション、制服や無難に慣れきった感性からしたら、ついていけない、自分には関係ない、と思うんでしょう。表を取り繕ってきただけの人は、服がほんとうにしっくりくる、とか はまるとか、という真の似合うを体感したことがないんです。だからファッションが嫌い。好きといってる人も、小学生の女の子が服に興味が出てきたときの感情からなんら成長していないから、浅い。何故それを着るのか?選ぶのか?が明確な人は、服装にその人の生き方、マインドが反映しているものです。何を着るかより、どう着るか?なんです。それぞれのマインドに乗せて。

そんな自分軸に立ち返り、どう表現したらいいのか?多くの人はわからない状態でいる。それは家庭でのファッション教育が皆無である現実。反抗期に少し興味を持ち始めるのが最初の記憶。。だからそのまま大人になり基本も知らず、ファッションで、遊んだことが人生一度もなかったりするからなんだよな。ファッションで遊んだことがない、ファッション経験値の恐ろしいほどの欠落。はじけたことも失敗したこともないから マインドの開放ができていない。これは自分らしさを自ら狭めている姿なんです。基本がないから外すこともできないのは、これ誰のせいなんだろう??と私は35年間考え続けてきました。こういうことも整理して考えたこともないのに、センスってどうしたら磨けるんですか?という質問がやたら多いことにも問題がある。あぁ誰かが、本当のこと、ファッションの基本や本質を教えていく必要があるんだなと思い続け、教壇から降りたことはない。。。センスの話はまた別次元で書き綴りたいと思うが。

服装の基本も遊びもないまま、何かのレールに乗り、安心な箱をいくつも作る。無難な日々をすごし、いつの間にか自分の可能性の扉を閉じていく。自分はまぁまぁだと思い込み、客観視できない。自己肯定感も高めと思っていても実は心は疲弊している。自撮りで沢山自分を披露しても、それは作られた自分であって、心は疲労人よりも優位に、という焦りが滲み出てしまう。あるいは、自分は自己肯定感が低いと思い込み、その理由は誰かのせいになったまま箱から出れないケース。この両者は以外にも実に似たマインドを持っていたりする。実は両方とも豊かには生きていない。お金の問題ではなく、マインドの安定軸と、ほんとうに自己を認めるという開放・耀きの中にはいないのだ。どれだけの人が、レスキューサロンで【私って誰なんでしょうか?】と涙を流したことか。

今まで通り、顧客サービスも継続するが、本質的な学びのきっかけを得ることができるスクールをリニューアル。「やっちゃえ」を人生の中でできたらいいけど、なかなかそうもいかないなら【服でやっちゃえ】を経験する。自分の加減を小さく見積もっている人間が自分の可能性を広げ箱から出るにはファッションはもってこいなのだ。

そのうち本来の自分にたどり着いていく。そんな課程を踏んでいる学生徒さんたちのはっちゃけた様子をどうぞご覧ください。

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オンライン上でも、はっちゃけが伝わってきますね。11歳~70代までが自由に装い姿は圧巻、それぞれが20秒のプレゼンテーションも行います。

へ?なんかギターもったがマッドハッターがいる?!笑

わははは この人は私のパートナーですが、これはまぁどちらかというと仮装。でも、ギター持っているのは「どこかに自分を入れる」というドレスコードの答え。こうした課題に正解はないからこそ、仲間の表現を見てヒントにしたり、同じ課題でも、それぞれの解釈の個性から自分を見出したり、そういった思考+アクションの繰り返しが、スタイルをつくっていくんですよ。コスプレも体験がない人が多い国、これびっくりです。仮装も思い切りやっていくうちに、自分とのリンクがわかるようになり、外をそのまま歩けるようなスタイルに変換できるようになる。コスプレは経験なければその面白さもわからない。ましてやタウンコスプレ(政近考案単語)にして時代の気分を味わう、なんてことは一生できないで終わるわけで、どんだけ勿体ないことなのか。例えば私なら、映画を見に行くとき、出演キャラクターの装いを何気なく表現して行くんですよね。先日はエヴァの初号機ファッションで行ったけど、私にとっては日常です。その写真は、またの機会に。

赤の女王・スタイリングエデュケーション

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↓ 同じ顔してみました~♪ちなみにヘアはヅラじゃなく地毛でハート型に結い、赤いエクステぐるっと巻きまきしました。アマゾンでズラをぽちるのではなく、工夫してオリジナルに。メイクアップは、ブルーのシャドーと繭のアーチだけ普段と変えました。授業やるので、あまり顔に違和感があると、見ている人がきついでしょうし。笑

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こんな感じでオンライン授業~

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一番肝になるスカートは、コムデギャルソン。数十年前、必要なくなった顧客様から譲り受けたものです。靴はイタリア製のワインブラックコンビのエナメル。20歳のとき購入だからもう35年はいていますね。ジャガードベストとブラックレースのトップスは娘24歳から拝借。アクセサリーは、シャネルメゾンで鍛えられたというデザイナーのもので、長さを出すのにベストに縫い付けてみました。スチームパンク用のコルセットのみ,メルカリでお値打ちで入手。誰かが必要なくなったものをこうして生かすことはごみを減らす行為。手持ちのものは、30年以上愛用しているものが多く、私のワードローブ構築はすべて、サスティナブルです。

では、ラストはおまけ!!貸衣装じゃなく、彼も自前。あぁこの赤茶のスーツも20年はたちますかね。何やかんやと使えます。すそはハッターのように短く折り曲げたようですが(スタイリングもメイクアップも、手伝いませぬ、彼も自分でトライ)靴は息子のブーツを拝借ですね~

そう、柔軟にアイテム活用をしていけば、服はそんなに数は要らないのです。柔軟性と自分軸。自由自在にイメージを変えられる術を身に着けることは、単なる気回し術のような軽い発想ではなく、内面から発するエナジー表現の種類なんですよ。

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さて、今週末は、2ヶ月の学びを終えた生徒さんたちが進級し、先に学んでいる0期のメンバーと合流授業。

世の中は緊急事態宣言延長で、まだ苦しい状況ですが、例えオンラインでも自己表現し仲間と切磋琢磨できる幸せは、ほんとうに有りがたい。ファッションの着せ替え学校じゃないので、それぞれが自身と向き合い、他者の価値観を知ることでも自分の存在を確認できる。さてこの世に何しに生まれてきたのか?そんなことまでファッションを通じて見出せる深い学びなのだ。

赤の女王になって、あらためて自分は走り続けることがしっくりくることに納得。同時に気が強く孤独な女王に親近感も覚え、私にとっては親友のような気持ちかな。笑 










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