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なぜ、それを着るのか?を問われる時代に。コシノジュンコ氏をお迎えする機会に恵まれた。いざに備える普段からの装いや行動が未来を作る、話。その日に込めた装いはギフトとは?

内外情勢調査会、という時事通信社さん主催の日本最古ともいわれる講演機関がある。私はこの会にてファッションについて、過去幾度となく登壇させていただいてきた。その際の様子はこんな感じ。対象者は全国の会社経営者、会長任務にてご活躍の、おもに男性視聴者が多い機関だ。

横浜講演会の様子。
この日は東京帝国ホテルでの会。講演会が終わったあとの懇親会で、時事通信社現社長の境氏がご挨拶中。ありがたく、先物取引関係の名だたるトップの皆様を対象に装いについて登壇させていただいたときのもの。

内外情勢調査会では年に一度「全国大会」が行われ、その土地その土地で開催されている講演会⇒東京に召集される会、での今年の登壇者はコシノジュンコ氏ということだった。そこで、境社長から大変光栄なお誘いが。
「会場にいらっしゃる前の受け入れ時に、男性ばかりよりちょっと華やかに対談できるような場のほうがいいと思うので、いらっしゃいませんか」

行きますとも!!ですよ。私のお役目は、大尊敬し、大好きであることを大前提に、登壇される前の、和やかな時間をご一緒すること。

ジュンコ先生とは、都内で行われる業界のパーティーなどでは幾度もお目にかかリ、ご挨拶もさせていただいてはきましたが、こんなプレミアムな時間は初です。でも、私が嬉しいだけでは居ても仕方がない。

装いはギフト

そこで、自分が何を着ていくか、なぜそれなのか?を極めることに重点を置いた。そして、ジュンコ先生が何を着ていらっしゃるかも、想定する。もちろん、新刊「大丈夫」は持参で、読み込んでいたので、内容を空で言える位にはなっていました。笑 

そのときの様子。
FBにも投稿した画像ですが、、本に気持ちよくサインくださいました。境社長も一緒に。

私が着ていったのは、もちろん コシノジュンコ作品の、箔デニム加工のスーツ。もう20年、もっとか?前な物ですのでヴィンテージです。ご挨拶をした開口一番に「これ、先生の作品です」と言おうとした同時に位に「そうよね~~そうだと思って見てたのよ。これいいわね。こういうの今こそいいのかもね!!」と仰り、喜んでくださった。

インナーは、こちらもロベルトカバリの15年選手で、シルクの朱赤をチョイス。実はジュンコ先生、絶対朱赤のこちらのジャケットでいらっしゃるという想定が私の中であったのです。もしそうじゃなくとも、本の色合いには服の色を合わせる、と決めていたのですが、お会いしたとたん 自分の中で
「よっしゃ」! 笑 

なぜ想定できるようになるのか?

これはよく、私が主催するファッションスクールの学生たちからも良く受ける質問なんですが、装いはギフト、という政近メソッドを日々実践、体現し思考を鍛えていけば見えるようになる、魔法のようなメソッドなんですが、この日も嬉しいことに的中でした。まぁ 魔法じゃなくて、どれほど「今日お会いする人」のことを考え、愛を持って見ているのか?にかかっています。

全身はこんな感じ。バッグは京都・絞り素材を使った作品。
本の表紙とのリンク
先生の衣装とのリンク

肝心な講演会では ありがたいことに最前列にてお席をご用意頂き、お話の全部を心にしみこませ、書き留めたメモは20枚にも上りました。
最新刊「大丈夫」に沿った内容でしたので、ぜひこの本を手にとってみられたらと。

お帰りになる際も、お車までお見送りさせていただき、そのときもまたスタッフの皆様に対し
「ほらみて、あのスーツ懐かしいでしょ。すごくいいわよね!!」と車の中からもお伝えくださり、なんと光栄であったことか。
「青山にぜひ遊びにいらっしゃい」と笑顔で去っていかれましたが、このような機会に恵まれ、暖かいお言葉をいただけたのも「何を着る?なぜそれなのか?」を装いはギフトな精神で徹底したことは大きかったなと思うのです。

いざに備える、普段からの装いと行動とは

人生、どんなチャンスも、チャンスが向こうからやってくるということはないわけで。自分からその準備をいかにしているのか?というところは服装に限らず。ただ どんなシーンにも服装は伴うもので、ファッションは大げさじゃなく、人々の人生の「運」を決めていく大きな要素。

自己満足に陥れば奇をてらいがちだし、失礼にならない程度に収めるは害はなくとも進展なし。その境界線を見極め、何より相手やその場のことを想い装うこと。
結果、服からそのおもてなしの心は伝わり、その場の質の向上や、集う人たちとの上質なコミュニケーションが実現することになる。

実はコシノジュンコ先生、私がデザイナーとして働いていた、株式会社東京スタイルにて、JUNKO KOSHINO サンパティックというブランドにて提携されていた時期があり 同じ会社の廊下ですれ違うことしばしば。そのこともお伝えすると懐かしく感じて微笑んでくださいました。そのころ、社販で購入した数々の作品は、今も大事に着ているものが多く、母にもプレゼントしてきたブランドなんです。

なぜそれを着るか?の問いの答えの一つは
◆佳いものを長く着るという行為、そのものが サステナブルであること。
◆体系を保つこと=サステナブルであること。
をいつも掲げ、心がけててますが、その実践者で自分がいることが最も「信用」だと思って生きてます。なので、このスーツもブラウスも、このことを満たした商品だったということ。きっと長く着る、の想定。

この日もその表現者としても、コシノジュンコ先生に敬意を示したつもり。
きっとこの日に身につけたものは、娘へ、あるいは、このスタイルが似合う大事な知人へ受け継がれてもいくでしょう。

消耗品ばかりを身につけていれば、人生そのものに味がなくなる、自身が消耗品のような人生を送ることになります。高価なものは買えない?いいえ、長年着るわけですので、恐ろしいほどコスパであることは想像するに難しいことではないでしょう。また丁寧にお手入れする時間は精神的にも豊かなものです。

もしろん、ファストファッションをはじめお手ごろなものとの組み合わせも私の哲学の一つですが今回はその話は割愛で。ファストファッションでもデモトの確認などは怠らないですけれど。この話はまた。

あぁ コシノジュンコ先生との時間こそが豊かな時間だったなぁ
人生大丈夫って気合が入る、人間年齢なんかじゃないとはいえ、先生のご年齢を考えたら私なんか、ひよっこすぎて笑えますわ。。
沢山の「格好いい」「天晴れ」なお姿を見習って、この年末のハードな日々を乗り越えようっと。

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