#闘病レポ01[診察・診断]。患者側ができる診察にのぞむときのコツ。
今日は病院めぐりや検査、腫瘍の発見までの話です。腫瘍は良性のタイミングで腫瘍を切除できたのは、発見が早かったからです。
複数の病院を巡った行動力は、友人たちに褒められました。「発見が早くて良かった」と一緒に喜んでくれた時、違和感を疑ってよかったと思えました。
わたしが発症した膵臓の病気はこちら。
病気発見までの軌跡。時系列での記録。
疲労による体調不良、という結論で終わらせるのではなく、病気を特定するまで粘ったことが功を奏したのですが、病院めぐりも気力と工夫が必要だと思いました。
結果論ともいえるけれど、少しでも同じような経験をしている人に向けて、私の事例や学びを整理してみたいと思います。
1:ことあるごとに体調を崩した2018年。
1年ほどは体調がよくありませんでした。
症状は、
定期的に39度以上の高熱を出す。
左の下腹部がキリキリする。
左の背中が疲れやすい。痛い。
飲み会後の体調が悪い。前より二日酔いする。
牡蠣にあたり食中毒になる。(はじめて!)
などです。
その度に、「こんな時に限って熱が出るのは、私の心が怠け者だからか?」とやる気問題かと思っていました。
対策として、2週間に1度マッサージへ。
発熱は近所の診療所に行って薬をもらっていました。
2:病院行く=解決とならず、原因特定できなかった。
3月末、左下腹部痛と背中痛で動けなくなりました。その時はなぜか放っておいてはいけない予感がして、その日以降、数日で4軒の病院をまわりました。
1軒目は、会社帰りに行ける夜間クリニック。
診断は「腸炎」「1週間食事をやめて断食してください」でした。診断があってないということだけはわかりました。親身にもなってくれず、二度と行かないことでしょう。。
ほかの内科、婦人科などを巡ってみましたが、痛みの原因は不明。むやみに検査することも避けるために、精密検査もできなかった。
結果、何の病気か不明。
中でも「本病院の施設では診断できない」と言ってくれた先生が一番誠実だと思ったし信頼できました。
3:好転のきっかけは「病の可能性の提示」。
そんな時期、リフレッシュでヘアメンテナンスをした際、美容院で担当のスタイリストの方に、「自分ができることは?病院に任せるしかないのかな」と相談しました。
私にとっての美容院は、人生よもやまの場。
いろんな人生経験のあるお客さんとの話をふまえて、的確なアドバイスをくれる場所です。
医師もディレクションが重要ですよ。自分で調べて疑わしい病気の可能性を提示できれば、医師も検討の幅が広がります。むしろ、それを調べざるを得なくなります。
最後に身体を守れるのは、自分自身のみです。
患者側が大事にしたい視点をもらえました。
丸腰で行ってたので、目からウロコ。
調べると、一般的に診察時間は平均3分。
医師が短時間で判断するため、できるだけ効率的に可能性を広げてもらえるように、質のよい情報提供者になればよいのだと考えるようになりました。
自身の経験と照らしてみて、
プロの立場でプロモーション立案に携わるときも、お客さまに提供いただく情報でアウトプットは大きく左右することを経験しており、妙に納得。
4:実践してみた。精密検査で腫瘍が見つかるまで。
アドバイスをもらってからは即実践。以下のようなプロセスを踏みました。
(1)ネットで自分の症状を調べる。
「左下腹部痛」「背中痛」「飲んだ後に体調が悪い」「熱」で検索。膵臓、胆石、尿道結石あたりがあやしい。
可能性のありそうな病名をiPhoneへリストアップ。
(2)精密検査ができる病院を選択し外来へ。
事前に電話で症状を伝達すると、看護師のアドバイスで受診先の科を指示されます。
※紹介状がない場合、初診料がかかります。私も5000円程度支払いましたが、切迫した状況では安いものでした。
(3)医師へ可能性を考えられる病名を提示。
症状と病名を提示したうえで、過去に病院を複数回ったが原因が分からないのが辛い、ということも伝えました。
(4)候補から病気を見立ててもらい精密検査。
血液検査と腹部のCT撮影へ。
背中痛という症状から尿道結石の可能性は考えうるということでした。
(5)腫瘍のような影の発見。
その日のうちに、CTの結果はわかります。
放射線の先生が見てくださり、結石はないが、膵臓に影があることがわかりました。
(6)後日確定診断のためMRIと腹部エコー。
MRIで腫瘍を見た結果、膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)の疑いとなり、腹部エコーで確認し、恐らく仮説の通りだろうとなりました。よい種類の腫瘍ではないと分かりました。外科手術が必要なため、外科へ受診科変更。
(7)内科から外科へ。手術の日程調整へ。
ここまで5週間です。ヘトヘト。
・膵臓の腫瘍で5cm程度。
・腫瘍の中身が袋のようにわかれている。
・膵臓の尾部と脾臓を切除する手術。
手術は2ヶ月後にすることになりました。
体にメスを入れるのは怖い。けれど、膵臓癌は見つかりにくく転移もしやすいことも知っていたため、一刻も早い切除を願い出ました。こうして膵臓の手術について決意に至りました。
(8)セカンドオピニオンの実施。
手術を受ける病院の変更というのもしたので、長くなるので、追って書きたいと思います。
さいごに。
正体不明の相手に立ち向かうことは不安だが
わかってしまえば、闘い方がわかる。
手術は不安でしたが、前に進めることが希望につながりました。
病院で納得する診断がされなかった時の方が、見えないトンネルを走るようで辛かった。検査して相手が分かる方が、よっぽど気が楽になりました。
すこしでも直感がはたらくなら、
納得解が得られるまで調べた方がいい。
診断されない=何もない、と思いがちですが、すっきりしない直感があったら、別の病院をまわってでも、追求した方が良いと思いました。
病院や医師によって診断が異なることを体感しましたし、二度と行かない病院もできました。身体のことは最終的には自分しかわかりませんし、救えません。
どうせ闘うのが同じなら、早い方がいい。
後悔しても、時間と健康は戻らないです。
腫瘍は幸い良性の段階で切除できて、他の臓器への転移もありませんでしたが、数年後だったらと思うと怖いです。
手術後、まだまだ回復途中でそれでも辛く大変ですが、本当に良い選択ができました。
自分に合う方法を探してみてください。
経験から個人として思うことを書いています。
私は通いやすい病院を手当たり次第あたる非効率な方法でしたが、病名の目安がついている場合は、名医を辿るとか、知り合いの医師に相談するとか、他の方法が良い場合もあると思います。
これが正しいということではないですので、あくまでサンプルとして参考になれば嬉しいです。
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