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今年の漢字を1月に決めてソール・スタインバーグの手帖に書き込んだ

1月も半分過ぎて手帖を新調した。イギリスのREDSTONE DIARYの2024年版、今年のテーマはずはり「ファミリーダイアリー(家族の日記)」。表紙絵はソール・スタインバーグによる1968年の作品「ファミリーポートレイト」。どこかホラーのようでもあり謎めいている。表紙を開くと、イギリスの作家ジュリアン・バーンズによる寄稿。家族とは退屈で時に、容赦無く、辛辣だということが皮肉と愛情たっぷりに書かれている。うん、確かに。無償の愛を差し出し合う家族ではあっても、家族とはそういうのもなのかもしれない。

ところで、先日聞いていたポッドキャストのパーソナリティが、「1年の漢字を年初に決める」と話していた。私は毎年12月に「今年の漢字」を決めていた。今年はこんな年だったな〜と振り返りながら、それを年末に気のおけない女友達と、酒と蕎麦を食べながらお互いに言い合うのだ。

2022年は「車」。運「転」免許も取ったし、「転」んで怪我もして、大阪ではどこに行くのも「タクシー車」の世話になった。2023年は「動」。身も心もぐるぐると動き回った年だった。年末に「今年の漢字」とあるように、年末の恒例行事だと疑いなく思っていたが、「1年の漢字を年初に決めるとこの1年の方向性が定まりやすくなる」と話していたのを聞いて「なるほど」と思った。終点ではなく起点の発想だ。確かに、それが自分のマインドセットや指針にもなるやもしれないし、何か決断をするときの助けになるかもしれない。そこで数日考えた。当たり前だけど考えても降りてこない。お風呂に入ってぼんやりしていたら、ピンときた。「拓」だ。一度は書かないと忘れてしまう性格なので、湯気の立つ浴槽に「拓」と書いた。2024年は「拓」で行こう。思っていたあれこれに理由が付く。開拓、切り拓く、押し広げる。高知という土地もそうだけど、これまでにない場所や環境で腰を据えて暮らしていく。そこでの開拓や、まだまっさらの今年を押し広げていく。

本当の私は出不精で、人見知りもある。家には猫が3匹もいて天国だ。車に乗らないと基本的にどこにも行けないから面倒くさくなって家にいる、仕事もほぼリモートで出来る、、、というループだ。この内向的暮らしをどう切り拓けることができるのか?(笑) ということで自分にハッパをかける意味からも、「拓」が降りてきたのは嬉しい。 そして、父の名前は拓郎だ。切り拓く男!家庭はさておき、仕事は開拓しまくっていたよなぁ。食品メーカーの、スパイス研究者だった父はいつも香辛料の匂いがしていた。家にはカレーやチョコレートなど試作品がたくさんあった。父を思い出した「拓」と「ファミリーダイアリー」。

手帖の先頭ページに「拓」とだけ書いた。これからここに文字が増えていくのが楽しみだ。

画像は、冒頭に書いた手帖 The FAMILY Diaryをパチリ。
Photo by Junko Sasanuki


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