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私の夫と結婚して　イジメっ子の実態

Junko Summer

2024年2月28日 20:24

タイムリープ

最近、このテーマを基にしたドラマや映画が益々増えましたね。流行る作品はタイムリープに関する初期設定がリアルで、本当にあるかもしれない、ゾクっとするからドラマの世界へ沼落ちする

私の夫と結婚して

このドラマもそうでした

最終回まで完走したので
感想をつらつら書きます。

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注）ネタバレがあります。
感想は個人の見解です。

タイムリープの法則

このドラマに惹き込まれた設定は
運命が他人へ移りゆく点です。

自分が回避できた不幸は
身近にいる誰かが代わりに背負う

しかも、興味深いのが

運命を引き起こした時の会話
死に至るときの状況
原因となる器物（テーブル）

これらがまるっとそのまま
引き継がれます

その設定がわかりやすく
テンポよくドラマを楽しめます。

主人公ジウォンの1回目の人生は悲惨そのものでした。唯一の救いは亡くなったお父さんから溺愛されていたことのみ。度重なる不幸がストレスを生み胃癌になります。しかし、死因は癌ではなく浮気夫に突き飛ばされた勢みでバランスを崩しテーブルの角へ頭をぶつける事故死。

胃癌で亡くなると思いきや
別の理由で人生が幕引きする

この時点で考えさせられます

今までの人生で気づいたこと
人生は予測がつかないことだらけ
何が原因で人生の潮目が変わるのか分からない

そして、運命は予測がつかないから
気をつけるにも限界がある

ジウォンは2度目の人生へ着地

足し算のお洒落が似合う！

ジウォンが病でやつれた姿から華々しく美しい姿へ変貌する過程がワクワクします。

人ってこんなに変われるんだ？

一方

この男、身近にいそうなんですよね。場当たり的に人と接しているので無邪気にジウォンを傷つけます。

こんな人が身近にいたら関わっては
いけない代表選手

ジウォンが背負っていた運命は

↓
1.会社で火傷をして跡が残る
2.彼氏から軽視される
3.結婚しても大事にされない
4.浮気される
5.浮気相手は長年の親友
6.ストレスから胃癌になる
7.夫に突き飛ばされて人生終了

1以外は、この男が元凶
（あと親友のスミン）

これら負の運命の矢は2度目の人生で別の人へ振り分けられます。1度目の人生で夫と親友の裏切りを知るジウォンは決意します

私の夫と親友が結婚すればよい

このドラマのタイトル降臨。
前回の人生が嘘のように、強く賢く立ち回るようになります。

すると、どうでしょう

善良な人がジウォンの味方になってくれたり、かつて自分をイジメていた同級生へも毅然とした態度で臨むようになり人生がどんどん好転して

イケメン御曹司に溺愛される
ようになります！！
（逆転満塁ホームラン）

少女漫画の設定も鉄板で、主人公に対して「良かったね、前回の人生は散々だったから今回は幸せになって欲しい」と心から応援したくなります。

気になるのは振り分けられた運命の後先です。

私の代わりに胃癌になってしまった..
テーブルの角に頭をぶつけて
死んで欲しくない
今度は誰が浮気する？

負の運命は別の誰かが引き継ぐことを知り驚くジウォン。生まれ変わって強くなった彼女は、自身が大切に思う相手へマイナスのバトンが渡されないよう策を練ります

怒りをエネルギーに変えたら
人間怖いくらい強くなる

ジウォンが別人過ぎる！

信じる人を間違えると人生が暗転する

1度目の人生で、ジウォンは間違った人を信用して悲惨な目に合います。自分のポテンシャルが高くても信じる人を誤っただけで台無しになる、そんな教訓を突きつけられて寒気がします。このドラマでは悪役がわかりやすく描かれているので、彼らへ天罰が下ったときは心おきなくスカッと胸がすくのですが...

現実世界でイジワルな相手を見分けることはもっと分かりにくいだろうと思うのです。人を精神的に陥れる言葉のガスライティングというやり口が世間に浸透しています。このドラマでは親友のスミンがそうです。視聴者には悪どい女であることが冒頭からネタバレされるので、単純な構造にも思えますが現実は..

親友という名の敵
friend +enemy フレネミー

...怖いですね
スミンは典型的なフレネミー

詐欺師の知恵が新しい詐欺の手口を生むように、フレネミーの思考は常に対象者の前途を阻み、いかに没落させるかが目的です。心の底では対象者に対して嫉妬/執着しているはず。実は対象者に憧れている部分があるからこそ気になって仕方がない。

前述の無邪気な男と共に関わってはいけない人です。

そして、もう一つ注意すべきは

スミンの策略によりジウォンを虐めた同級生は同罪です。スミンの根回しを若気の至りで信用してしまったとはいえ、聞きかじった情報を検証せずに悪用しています。一見、スミンの代わりにジウォンを成敗しているようでいて単なる憂さ晴らし。イジメを成立させる大きい役割を担っています。

このドラマではイジメっ子が改心しますが現実はどうでしょう。音信不通だったり、イジメの証拠の隠蔽だったり。
私は以前、職場で1人の女性に意味不明なほどに無視し続けられた経験があります。出会って1週間は頭から足の先まで褒めちぎります。こちらがちょっと気持ち良くなった時に、足元を掬うように無視が始まるので訳が分かりません。業務の内容から2人きりになることが多く、毎日職場に行くのが苦痛でなりませんでした。色々あって、その職場を後にして数年後まさかの偶然で再会をしました

小さな子供を連れた彼女が笑顔で私に手を振るのです

彼女のタイムラインでは、この挨拶で過去を洗い流して記憶を上書きしたかったのか、可愛い子供を私に紹介したかったか真相はわかりません。
ただ、現実としては

なかったことにしたい
忘れたフリ

コレがイジメっ子の真理だろうと胸に留めています。
因みに私は驚きのあまり