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日本最古の学校で平安・室町体験と論語

2月の晴れた日
栃木県足利へ行ってきました。

半日観光の備忘録です。

今回のメインは足利学校

まず太平記館へ寄ろう!

理由は簡単。
足利学校への入場料が安くなります。 
(個人の場合)
こちらのスタッフさんが声をかけてくださり足利観光に関するパンフレットをくれました。
そして..

「これを見せれば参観料が
420円→350円になりますよ」

ですって!
一般 420円
団体 350円

一般の参観料を安くする裏技を教えてくれたんですね。ありがとうございます。太平記館の裏は無料駐車場になっています。JR足利駅から徒歩5分の場所にあり、足利のお土産品が多数揃っていました。

参観料を支払いまして
(割引価格)

イケメン小野篁と不断梅の絵馬あり
入学証とシールがもらえる

足利学校へ半日体験入学!

日本遺産 史跡足利学校
実が落ちない「不断梅」
入徳門

入徳門は足利学校へ入る最初の門です。「入徳(にゅうとく)」とは「徳に入る」という意味で道徳心を習得する所、すなわち学校に入るという意味だそうです。学校は勉強だけをする場所ではない、道徳心を学ぶ場所であることを知らせてくれます。
庭には梅が咲いていました。「不断梅」といい「実が落ちない」から縁起が良いとの事。受験生の味方ですね。

気品ある外観 遺蹟図書館

入徳門をくぐると左手に旧足利学校遺蹟図書館が見えます。足利市重要文化財に指定されている大正時代の建築物として貴重な存在、和風の屋根や洋風の外壁は和洋折衷の様式で意匠的な特徴が随所に施されています。図書館の中には膨大な蔵書や古書を所蔵していますが全てを拝見できるわけではありません。図書館の内はこじんまりとしていて、そこへ所狭しと「源氏物語」「紫式部日記」「枕草子」「徒然草」など名作の「注釈書」の原本が保管されていました。
(撮影不可)

足利学校遺蹟図書館の蔵書約3万2000冊は、古書約1万7000冊と、郷土資料約4000冊、そして日本史関係等の一般の参考図書約1万冊からなっている。

Wikipedia足利学校遺蹟図書館

平安時代の傑作に関する注釈書。その文字が凡そ平仮名で書かれているため、令和に生きている私にも読めるのです。読める..なんて美しい文字…

先日、東京上野で「やまと絵展」へ行った体験と紐付き平安時代へ再び思いを馳せる穏やかな時間でした。個人的に、この図書館が足利学校の展示の中で一番心が惹かれました。

日本最古の孔子廟でお参り

孔子廟
天辺にはシャチホコ

孔子坐像
日本最古の孔子像で栃木県の文化財に指定されています。孔子は世界三大聖人の一人で儒学の祖。

小野篁像
おののたかもり
足利学校創建説の一人でもあります。
学問に大変優れており一説では菅原道真と並び称されています。

この2人が祀られています。
像は孔子廟の奥にあり、内部へは立ち入り禁止なので外側から遠目で拝みました。

足利学校で漢字テスト

足利学校の校舎へ
宥座之器(ゆうざのき)

この水汲み場が校舎の入り口にあります。水を飲むためではありません。

孔子の教えを元に作ってあります

空(から)の時は傾き、水をほどほどに入れると起きてきます。また、いっぱいに入れると、ひっくり返ります。

史跡足利学校

試してみました

はじめは傾いていた器が水を注ぐと緩やかに水平になります

ちょうどよい所でピタリと水平

やがて、それ以上の水を汲むと

バシャーーーン

器がひっくり返り水も溢れます
転じて

満ちて覆らないものはない

中庸


過不足なく調和が取れることの大切さを教えてくれています。

欲はホドホドで..
やっぱり調子に乗るのが一番良くないな、うん

しかと受け止めました。

中へ入ると

校舎の廊下
廊下から見える景色
漢字試験コーナー
94点 

漢字テストに挑戦してみました。
3問間違えちゃった...残念
「ニ段」もらいました。
(自己採点)

この漢字テストコーナーの横では
イケメン小野篁による論語の解説動画が流れていました。

父母の年は知らざるべからず

論語

イケメンが解説してくれました。両親の年齢は忘れてはいけないと説いています。元気に歳を重ねていることを喜び、親孝行できるのも長くはないことを恐れるための教えです。

本当にその通り

私は、51歳で亡くなった母へ充分な孝行が出来ませんでした。年齢が若ければまだ時間があるとは限りません。時間は惜しみなく減っていく。両親だけでなく、家族や友人等自分にとって大切な人へ悔いのないよう孝行したいなと実感します。

その他、足利学校の創設から習わしまでの展示がありました。

世界に知られた足利学校
1400年代の終わりから、スペイン・ポルトガルなどのヨーロッパ諸国は香辛料などの資源やキリスト教の布教を目的とし、東洋に進出し「大航海時代」が訪れます。日本にも多くのキリスト教宣教師が訪れ日本の文化を海外に紹介しています。
ルイス=フロイスの「日本史」に次のように記されています。
「最も重要な足利の大学でキリスト教を広めることができれば日本人のキリスト教への改宗は簡単になるだろう」
つまり、宣教師たちにとって「足利学校」は儒学の大学として布教の前に立ちはだかる大きな存在だったのです。

史跡足利学校

室町・戦国時代にかけて関東地方の最高学府といわれた足利学校。宣教師フランシスコ・ザビエルによって、広くヨーロッパへ伝わりました。敷地面積は約5,000坪でサッカーコート2面強くらい、決して広大な敷地ではない小ぶりな土地に深い知識と歴史が詰まっていました。当時、選ばれし人達がこの学校で学んでいる足跡を辿れるのは、現在まで丁寧に保存・保管してくれる人々の地元愛があればこそです。

衆寮(しゅりょう)
学生寮も完備

国宝 鑁阿寺(ばんなじ)

鎌倉にもない鎌倉時代の建造物
本堂が国宝、他も指定重要文化財
美しい鐘楼

足利学校を出て、次は鑁阿寺へ。ここは源氏の名門、足利一族のふるさと。足利の始祖は八幡太郎義家の孫、義康で鎌倉時代に2代目 義兼がこの鑁阿寺に居を構えました。そして子孫も足利に移り住み多くの寺社を建立したことから足利氏ゆかりの寺社が点在しています。

国宝の本堂、太鼓橋は上手く写真が撮れず掲載を断念...

足利グルメを楽しむ

鴨汁そば 大和芋添え

鑁阿寺の東門を出るとすぐ見える門前そば きくや本店。
温かい鴨汁と蕎麦。ちょい足しメニューで大和芋を追加しました。
蕎麦はのど越し爽やかだし鴨汁はコクがあって旨いし大和芋も最高。
味わって食べるつもりが、美味しかったものでこの写真を撮った後に速攻食べ終わってしまいました。立地も鑁阿寺の側なので(ソバだけに)お客さんが次々に訪問していました。ご馳走様です!

BLTサンドとクロッカン

ブーランジェリーパルクでお土産にパンを買って帰りました。
次の日の朝、美味しく頂きました!BLTサンドイッチのパンがふわっふわ、野菜もベーコンも絶妙なバランスで挟まれているからちょうどいいんです。デザートはチョコバナナクロッカン。チョコが浸ったカリカリバナナの香ばしいこと。速攻で飲んでしまいました...このお店、近所にあったら通い過ぎて危険。地元の方が次々に入店している活気あるパン屋さん。 

足利、良いところ。
次回は渡良瀬橋の夕焼けを観に行こうかな♫

Junko Summer

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