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パブリック・スピーキングの基本と極意 ②【 ピーク・エンドの法則 】

パブリック・スピーキングの基本と極意 ②
【 ピーク・エンドの法則 】

講演、講座のコンサル、選挙の演説などのブレーンなどもしてきました。まぁ、その道のプロの方のそばにもいた事もあるものですから。

ちなみにそんな講演、講座、スピーチ、授業や商談時のプレゼンテーションに至るまで、人前で堂々と話す事が「パブリック・スピーキング」です。欧米では学校で教育を受けます。

日本でも企業の朝礼で、朝礼当番にスピーチをさせる企業があったり、学生でスピーチコンテストなどあったりもしますが、欧米と比較すればそのパブリック・スピーキングの重要性は浸透しておりません。

今回②では、そのタイトルの法則について解説します。

講演を聴く時、色んな「時間」の講演会があると思います。演説会しかり。

僕の経験では最短で10分、20分、30分、45分、60分、90分、120分という時間枠が、これまでにありました。
(規模は様々ですが、皆、単独のスピーカーが話す講演です。パネルディスカッション等は除きます。)

で、まず本題へ行く前にこの前提知識も案内します。

人が一般的に集中して話を聴いてられる時間は「45分〜50分」です。これは科学的に証明されてる事です。

講演をする会場を抑える費用の関係上、60分〜90分を通しでやるしかない都合もあるでしょう。
ですがもし可能なら、90分の場合、ハーフタイムで5分〜10分程度の休憩を入れる事が理想です。

その点、学校での授業が、1校時が45〜50分である事は理に叶っています。

では本題の解説。

長い時間、話を聴かされても、オーディエンスは一番盛り上がった「ピーク」の話と、最後( 「エンド」 )に聴く話しか覚えていない、という事実です。
もちろん、中には100%すべて覚えている人もいるでしょう。
しかしこのピーク・エンドの法則も、100人中80人がそうだったという統計で確かな事です。

45分の講演会に参加したとして、最後の方に総括(今日のまとめ)を話せば良いでしょう。
あとはせいぜい覚えている事は、講演中でとても笑いをとった場面だとか……ピークとはそういう事です。

最初の10分間、どんな話をしてたっけ?という事は、よほど印象に残る話でないと、45分経てば覚えていない人が8割です。

パブリック・スピーキングの基本と極意の①では、「スリーポイント・トーク」を説明しました。
必ず「これから○○について大事な事を3つ、話します!」と、ポイントを3以内に絞り込んで話し出せ、という事でした。
それでも最終的に覚えてもらえる事は、1つだけかもしれないという事です。

一つ例を挙げます。

3つ話してもどうせ1つしか覚えてもらえないなら、
話のエンド近くに、予想を覆す「イレギュラー」を持ってくる、というワザです。イレギュラーが同時にピークともなり得るからです。

例↓

〜◆〜

「タイム・マネジメント、つまり時間管理の3つのコツについて説明します。

 みなさんも、仕事で限られた時間の中でやる事が沢山あり、時間管理に追われているでしょう。
加えて、家の事、子供の事、何らかの活動に参加しているかもしれません。
自分一人の趣味の時間などを、犠牲にしていませんか?

時間は皆さんの人生を構成する重要な要素です。タイム イズ マネーどころか、タイム イズ ライフと言っても過言ではありません。

そこで時間管理、3つのコツを説明します。

1つ目。まずは基本中の基本。優先順位の設定をし、それにそって計画的にこなしてゆく事です。

2つ目。それでもこなし切れない段階の時、このステップです。仲間の協力を求め、役割分担をしてこなしてゆく事です。物理的にそれしかありません。

3つ目。それでもそれでも!!それでもこなし切れないならば このステップです!

『やらない事、やめる事を決める』

やる事を決めるのではありません。それはもう決まってて、時間が無いと悩んでいるのでしょう?
そうではありません。何をやらないか?を決める事が非常に重要なんです」

〜◆〜

1つ目と2つ目のアンサーは、わざわざ聴かなくても当然だと思われる事を用意します。
そして3つ目で「やる事を決める」と思われそうな所へ「やらない事を決める」というイレギュラー爆弾を投下します。

ピーク・エンドの法則を理解して、話したい事を構成します。

何も「ピーク」とは、笑いを取って盛り上がる事ばかりではありません。
イレギュラーのように意外な角度からのアンサー、または目からウロコのアンサーなど様々です。

※画像と内容は関係ありません。ですがこれで癒されてください😄

#パブリックスピーキング #講演 #講座 #演説 #プレゼンテーション #スピーチ

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