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「友達ってなに?」に悩んだら

埋もれていた下書き第2弾。2019年2月に書きました。

友達の定義

みたいな話を、たまにしている人がいた。
この「○○の定義」という話自体が好きじゃないんだけど、
たまに自分の中で「あ、これだな」と固まる時がある。
最初にそれが来たのが「愛」だったけど、
結局誰にも話すことはなかった。
あくまで自分の価値観と経験から生まれた自分への答えなので、熱っぽく伝えても、相手には迷惑な話だろう。

この間それに続いて珍しく「友達」についてピンと来た出来事があった。「愛」よりは話しやすいし、これで楽になれる人がいるのじゃないかなあと思って、書いてみる。

先日、「Slush Tokyo」というスタートアップや投資家向けのイベントがあった。僕自身は行かなかったのだけど、このイベントがフィンランド発祥という事もあり、大量のIT系フィンランド人が来日した。僕が昔からお世話になっている人達もいたので、イベントは行けなかったが、飲み会に顔を出す事にした。

フィンランド人はシャイで有名だが、飲むとキャラ激変してうるさくて陽気になる人も多い事は、あまり知られていない。その、完全に出来上がった現場に、夜10時に到着した。

とっくに終わったイベント会場を2時間以上も押し切って飲みながら大声で話し合う20人近いフィンランド人。シラフで混ざる僕。ほとんどが初対面だったので、色々紹介されて話すが顔も名前も覚えきらない。

しかし、シャイだろうが酔っ払っていようが、フィンランド人は基本良い奴ばかりだ。ステレオタイプは嫌いだがあえて言ってしまう。90%良い奴。

会場を出て次の場所を探そうという時も、渋谷に一番詳しいのは当然僕なので、20人が入れる店を探して歩く事になる。20人の酔っ払いを引き連れてあちこち店を物色する日曜深夜。半分に分けて収納し、英語がわからなそうな店員さんのいる方で通訳をする日曜深夜。
気がつくと全員初対面のメンバー。よくわからないフィンランド事情や時事ネタをだらだらと聞いている。

何故アダルトグッズの最新技術について大真面目に議論し合ってんだ??

そんな混乱だらけな夜中に僕がふと思ったのは、「今、この人達は間違いなく「友達」だ」という事。今この時間、わけのわからないこの時間が楽しいし、彼らの助けになるのが嬉しい。何かできる事ないかなぁなんて思いながら、彼らの飛びまくる話題にうなづいている。友達って、まるで永遠に同じ人が、なんてイメージでいたけど、「今この瞬間、僕らは友達」でいいんじゃないかな。友達は知り合いの上で、「恋人未満」とか、そういう地位やステータスの話でなくて、その瞬間その人に抱く心地よく味方でいたくなるこの瞬間の感情で良いのではと。
そこにはルールも条件もいらないし、裏切るもなくなるもない。儚いものに聞こえるかもしれないけど、むしろ自分次第で誰とでも友達になれる魔法のようなものではと。

友達とは、友情を感じた瞬間のその人と自分の事。もう、それでいいや。「何人いる」とか「全然いない」が存在しない、友達の定義。

自分だけの考えだから、言ったところで仕方ないけどね。書いてみた。

結論

友達とは、その時楽しませたい、良い思いをしてもらいたいと思う事
思えたら、それは友達

スチータスや地位ではなく、その瞬間の関係性のこと。儚く見えて、自分次第で誰とでもなれる魔法なのでは

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