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My App/Game of the year 2018 マイゲーム・アプリ オブザイヤー2018

My App/Game of the year 2018
マイゲーム・アプリ オブザイヤー2018

Happy new year everyone. Before forgetting the year passed by, I’d like to share My best game/app here. As a game industry man, I’d played (tested) so many games and apps. All written here are definitely one of the most impressive works in various ways.
皆様あけましておめでとうございます。
仕事柄、去年も大量のアプリ、ゲームに触れてきました。
自分なりのまとめとして、去年のマイベスト作品を紹介します。
あくまで個人の感想です!


The best mobile game / スマホゲーム部門

Dungeon Maker / ダンジョンメーカー by Gamecoaster
https://twitter.com/gamecoaster_twt?lang=en

In 2018, I have downloaded and played 170, games and apps combined. Not as many as I used to do when more than 20 apps everyday as a part of biz dev job at LINE though. Honestly most were for learning game techs and design and not for fun. 
スマホゲームは僕の仕事ですので、去年も大量にダウンロードし遊びました。LINEゲームに勤めていたある年は、勉強の為に1日平均で20ゲームを遊ぶという狂気的な年もありましたが、それに比べれば大分人並みになりました。去年ダウンロードしたアプリ、ゲームは併せて170です。

The hardcore simulation game is few of them which I simply enjoyed as a gamer. Dot graphics and the stressful difficulty is not for everyone, but it gives users fun to struggle for its strategy and choice, which is almost impossible at F2P games. You, as a master of monsters, manage them to defend own dungeon against human heroes. Improve monsters and traps for that, but you must lose anyway at last. You are tested how long you can hold before you are defeated. Once you lose, you play again, with a little improvement of your holdings. An amazing fun time was given by the Korean indie game developers.


その中で個人的大賞は、シンプルに「一番長く遊んだゲーム」としてダンジョンメーカーを挙げます。正直にこれだけ遊んでいると「楽しい」と思うゲームはほとんどありません。仕事目線で全てチェックしますし、作り手の工夫や苦労に思いを馳せる事の方が圧倒的です。その中でも数少ない「ただのユーザー」になれた作品です。
ゲーム性は大好きな「難しめシミュレーション」。タワーディフェンスなどが好きな人にオススメです。攻めてくる勇者・人間に対してダンジョンを守るモンスターの立場になり必死に抵抗します。でも最後必ず負けます。最後は必ず倒されてしまうけど、それまで何ターン守りきれるか、という所に情熱と頭脳、美学を詰め込みます。その為に部屋に罠を仕掛け、モンスターを配置し、彼らを育てます。
今のスマホゲームはほとんどが「ガチャゲー」であります。ガチャゲームの構造的な問題点は「面白さを究極には1種類しか用意できない」という事です。詳しくは書きませんが、それだけで10年近く持っている日本のゲーム業界は素晴らしいのですが、流石に飽きがきます。ガチャゲームではできない事、それは「自分の工夫および勉強する余地が高い」という事です。戦略を練る面白さをシンプルなゲーム性とグラフィックで体験させてくれた本作には心から尊敬の念を送ります。
残念ながら現在は遊んでいません。その理由としては「繰り返しプレー」による進捗が緩やかになってしまい、10時間を超えたあたりから苦労の割に得るものが少なくなってしまいました。ストーリーや新キャラ登場による変化が欲しくなってしまいました。
しかし少数人数で作ったインディーゲームとしては、これ以上無いほどの出来だと思います。恐らくビジネス的にも十分成功していると思います。僕も1万円くらい課金しました。その必要が無いゲームなのに!

The best mobile app / スマホアプリ部門

NHK 2018 FIFA World Cup / NHK 2018 FIFAワールドカップ by NHK

I’m sorry if you haven’t tried it. Probably the app is only for Japanese app market. The official W-cup app provides you all live streaming, recorded full time, long and short digest, pre and post game interview and detailed stats of every game. Perfect app to enjoy the biggest sport event which you need TV, pub or other internet things never.
アプリ部門は、ゲーム以上にハズレが多かった年という印象です。むしろ今年はアプリに対する興味が増幅し、あらゆる種類のアプリを試しました。しかし「人々にそんなに必要無いのに一発当たるかもと思って作りました」系サービス(本人たちはそのつもりは無いでしょうがもちろん)だなあと削除してしまう事も多かったです。
その中で、まさかこんなタイプのアプリを推したい為の賞じゃないのに、選ばざるを得なかったのがこのNHKのW杯アプリです。世の中に数多く蔓延する「リアルイベントのサポートアプリ」ですが、どれもまともに楽しめたものではありません。それこそ「必要無いのにせっかくだから作りました」的なものばかりで、まとめサイトを見た方が100倍マシ、Twitterの方が情報多い、動画ならYoutubeでいいや、などなど、、、本作も確実にその中の1つとタカをくくっておりました。
このアプリの素晴らしいところは「W杯を観る人のあらゆるタイプの需要を満たしている」事です。初心者からサッカー好きまで。誰が作ったのか知りませんが、このアプリを作った方々に今後オリンピックその他大事なものは全部任せた方がいいと思います。ここまで必要な事全部押さえてくれたアプリを他に知りません。試合の生放送からダイジェスト、前後のインタビューやタイムテーブル、そして何より大事なのが「それ以外の無駄な押し付けを一切してこない」という美しさです。作り手側の欲求で押し付けられた機能や無駄な情報は一切なく、ユーザーが欲しいものだけをわかりやすく確実に案内する。そして唯一ある「それいる?」機能は、シーンを様々な角度から映してくれるカメラ。使った瞬間に「これいる?」が「これいる!!」に変わります
このアプリを使用しているW杯期間に、アラを探そうと努力しましたが「決勝トーナメントに移ったのに予選リーグの情報が最初に表示される」くらいしか思いつきませんでした。本来様々な制限があるはずのW杯という大舞台公式アプリを、よくぞここまでシンプルで素晴らしいものにしてくれました。感謝感謝。

The best PC game PCゲーム部門

The longest time spent game / 最も遊んだ大賞
Train Valley2
by Alexey Davydov, Sergey Dvoynikov and Timofey Shargorodskiy
http://train-valley.com/tv2.html

Doing smartphone game business, but myself is truly a PC game fan from casual to core. Sometime hard to believe how myself played such many games while working and living with family. PC game market is the most diverse and chaos among the others. A lot of treasures and craps but what excite me always is, it has a lot of hidden gems. The simply cute-looking train simulator is one of them. You can name tens of AAA games released this year. However I spent the most time on this indie game, which was made by 3 Russian (I believe) talented guys. The rule is as simple as a kid can play, but deep as I feel my brain is required to work hard to solve calculus or some kind. Playing the game was to me, like mediation. Focused on simply thing and forgot everything else.

普段あまり言いませんが、僕はPCゲーム大好きであります。しかも買い切り型のみ。仕事に活かす為に触るモバイルゲームと違い、自分の心の栄養として多くのPCゲームに触れます。PCゲームは超大型タイトルから超インディーゲームまであらゆる規模の遊びがあらゆる国から提供されており、このカオスな市場はゲーム好きの「発掘欲」を駆り立てます。今年も50以上のゲームを遊びました。
その中から最も長い時間遊んだ作品をまずは大賞にせねばなりません。「たくさん遊んだ」というのはシンプルに「最も遊びたくなった」ゲームであります。世の中にキラ星と輝く大作も心惹かれなければ30分で止めて削除します。◯◯◯◯とか△△△△ですね。「どれでも遊んでいい、という状況において、結局何を遊ぶのか」このシンプルな問いこそがあなたにとって良いゲームかどうか、だと思います。
このゲームは超シンプルな「線路をひく」ゲームです。例えば「牛乳を作りたいので、牧場に麦と人を運んで、牛乳が出来たら街へ持っていく」という要望に対して、麦農場と牧場、牧場と街の間に線路を引きます。それだけです。7歳くらいの子供でもできるルール、しかし少しずつ条件が加わっていくと「微分積分でもさせられているのか!?」というような脳みその使い方になってきます。しかもリアルタイム!(難しいステージの条件の1つはゲームを一時停止しない、というものもある為)。やり方を間違えると効率が悪く制限時間を超えたり、電車同士が衝突してしまうなんて事も。しかし、基本的には平和で牧歌的な世界でダラダラと作業を行えるので、「まるで瞑想の代わりのように」心を整えるのに遊んでいました。ラジオやニコ生を聴きながらやるのにも丁度良い。グラフィックもかわいいし。


本作のパブリッシャーは「Alexey Davydov, Sergey Dvoynikov and Timofey Shargorodskiy」です。そんな会社聞いた事ない!という方、はい、よく見てください。3人のロシア人の名前です。はい。会社ではなく、この3人が個人で作っています。素晴らしい事ですが、欠点としてはステージを大量に用意できない事です。実際ゲーム内には30しかステージが用意されていません。何時間が遊ぶとほとんどコンプリートしてしまいます。
この欠点を補ったのが「マップ作成、シェア」のシステム、別名UGC (User Generated Contents)と呼ばれるものです。世界中のこのゲームのファンが、それぞれオリジナルのマップ(=問題)を作り、アップします。それを他のユーザーが遊び、「いいね」したりします。人気作品はより多くの人に遊ばれ、遊ぶ方も次々と新しいステージが遊べる、制作者もステージ作成に追われる事なく、アップデートに時間をさけるという、Win-win-winであります。この開発とユーザーの近さ、熱の高さがPCやインディーゲームの面白さですね。

The most impressive and shocking / 最も美しく鮮烈賞
Frostpunk
by 11 bit Studio

I have to pick up the name anyway. Playing this is definitely the most impact-giving experience to me. Will blog later.
上記Train Valley2と並んで、今年どうしても取り上げなくてはいけないのがこの作品です。しかし、こちらはもはや「専門のnoteをシリーズ連載する」と決めてしまったので、多くは語りません。楽しみにしていてください。ただのゲームにここまで価値観を揺さぶられてしまう経験があるからこそ、ゲームの世界は素晴らしいのです。

The most disappointing game / ガッカリゲーム部門

Fallout76 by Bethesda Software

For fans, you knew it. For whom has not played the series, just play Fallout4. It could be the hardest choice that which of RDR2 and Fallout76 game fans should play in Nov, but turned out easiest topic once this one is released 2 weeks after RDR2. All greatness of Fallout was gone due to the simple demand that “I wanna play Fallout with friends together”. Online feature killed the story and living-in-this-world atmosphere and wonderful action feature like VATS system. Ruined to a B class MMORPG with Fallout IP. As a huge fan of the franchise, I will pray god for Fallout5 is released soon as possible.

今年後半のゲーム業界最大の話題といえば、間違いなく「Red Dead Redemption2 (RDR2)とFallout76が2週間しか間を空けずに出てしまった事件」でしょう。世界最高作品を連発する完全無欠ゲーム開発会社、ベセスダソフトウェアVSロックスターゲームスという「四皇」のうちの2つが直接対決を広げてしまうというゲーム業界グランドラインにおける大戦争に世界政府は大慌て。TBSラジオ「After6ジャンクション」でも2週続けて取り上げられたこの事件。
https://www.tbsradio.jp/312529
https://www.tbsradio.jp/314741
しかし、結果的には「Fallout76の自爆」により、期待通りのRDR2を繰り出したロックスターの圧勝で終わりました。終わってみると勝負にもならなかった印象。
Falloutシリーズは任天堂作品ほど「みんなが遊んでいる」わけではないにせよ、発売されるとなると世界中が大騒ぎし、ファンがこぞって祭りを行い出し、カウントダウンともなると他のサービスアクセスががくんと落ちるとも言われる、映画で言えば「スターウォーズ」に近いものがあります。日本ではそれ程知名度がないので伝わりきってはいないのですが、アメリカ・ヨーロッパでは「猫も杓子もFallout」という状況になるカルト的人気シリーズ。3, NVとヒット作が続いた後、期待と不安が混ざった前作Fallout4も、人々の期待を軽く超える傑作となった為「もうBethesdaなら間違いない」という信頼が、ファンにはありました。「息抜きにスマホアプリも作ったら全米売上1位とっちゃった、Oops」事件もあり、無敵感半端ない中での新作登場。
しかし、見事に爆死。当然のように記録的な「予約数」はあったものの、数日間だけ様子を見た多くのユーザー達が目にしたのは初日に購入した人々の酷評レビューでした。それにより初週売上が中心地イギリスにて3位(2週以上前に発売したRDR2に敗北)というとんでもない事態に。次週からも売上は下がり続け、いや、それよりも酷評レビューは増え続け、わずかな期間にして「今年最大のガッカリ」としてゲーム史上に名を刻むこととなりました。有名レビューサイトのスコアも以下の通り。


そんな世の中の風潮を「神経質すぎるだろ!Fallout新作が遊べるだけで幸せに思え!」と思っていた僕も、ゲームを5時間ほどプレーする頃には、あるレビュワーの一言が頭の中から離れなくなりました。これはFalloutの新作ではなく「Falloutの皮を被っただけのただのMMORPGだ」と。
確かに。。。Falloutの何が素晴らしいかと言えばキリはないが、ストーリーと世界観は外せない。「核戦争により文明が一度滅んだアメリカ」という舞台設定の中に、これでもかと詰め込まれる現実への皮肉とジョーク、そこで生きる人々の価値観や生き方、巻き込まれていくストーリー、どちらも人類の為、未来の平和の為を願いながら争い合う集団、その中で突きつけられる選択肢、、、まさに自分がそこに生きているかのような世界
そのストーリーが、本作では「ほぼない」。申し訳程度にあるものの、わずかなストーリーは「所々で広うテープに残された声」だけ。実感が湧かない。そしてもう一つの楽しさ「成長要素とアクション性の丁度良いバランス」も本作では完全に破綻。ゲームとして楽しめない。何故こんな事になったのか?理由はたった一つ「元々1人遊びの為に作られていたゲームを、なんとかみんなで遊べるオンラインゲームにしよう」とした為だ。オンラインゲームの面白さは、知り合いや知らない他人と一緒に戦ったりできる事、問題点は「時系列で物語を追わせたりする事や開発側が望むようなペースで成長させられない事」である。そして「常にインターネット回線が良い状態でないと遊べない」事。この、オンラインに慣れた会社なら何年も前に直面し、解決してきた問題点を、オンラインゲーム実質初挑戦のベセスダはつまづいてしまったのだ。むしろあらゆるゲームを遊んできたユーザーの方が「え?こんな問題解決できなかったの?」と驚いてしまう程に。オンラインゲームにする為に変更したあらゆるゲーム性が、Fallout本来の面白さを「ほぼ全部」削いでしまっていた
世界中のユーザーの酷評は、このシリーズに対する絶大なる信頼感とのギャップであり、行き場のない悲しみと怒りで溢れた結果なのである。間違いなく、レビューを書いている全員が、Falloutの熱烈なファンなのである。前作を何百時間遊んだかわからないほどの僕を含めて、、、

もし遊んだ事のないゲームがあれば、ぜひ遊んでみてください。今年もたくさんのエンターテイメントで生きている喜びが味わえたら良いですねー。では、人に優しく良い一日を

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