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スケッチノートの3つの「I」

前回の記事ではスケッチノートに感じる4つの多様性について語りました。今回は、スケッチノートを描く際にどんなことを意識したらよいのか、僕が気をつけている3つのことを話します。

3つの「I」を意識する

僕がノートに向かう時に意識しているのは、描く内容が次に挙げる3つの「I」のどれに当たるか。

3つの「I」
(1)Information(情報)
(2)Insight(考察)
(3)Idea(ひらめき)

一つ目の「Information(情報)」から順番に解説していきます。

(1)Information(情報)

日々のインプットの中から、気になったことをノートに描きとめておくのが「Information(情報)」。

たとえば、気になったニュース、トークイベントでの気になったトピック、映画や本で気になった言葉など。

〈事例①〉
映画『ウィンストン・チャーチル』と『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』で印象的だったセリフをイラストと文章でメモしたのが、次のノートです。

〈事例②〉
話題の本『ファクトフルネス』のポイントをメモしたもの。こちらはアナログノートではなく、iPad Proで描きました。

「Information」をスケッチノートに描く場合は、自分の頭で覚え切れないことを記録しておく外部脳をイメージします。

(2)Insight(考察)

インプットした内容をメモとしてまとめたのが「Information(情報)」。時間がある時は、インプットした内容について深掘りして考えて、「Insight(考察)」を加えるようにします。

〈事例①〉
雑誌『WIRED(Vol.30)』の特集「Identity デジタル時代のダイヴァーシティ 〈わたし〉の未来」の内容をもとに、アイデンティティとダイバーシティについて思考を巡らせたものです。

〈事例②〉
雑誌『ニューヨーカー』のアート・ディレクターであるフランスワーズ・ムーリーのTED講演『ニューヨーカー誌、象徴的なイラストの舞台裏』の内容を図にまとめながら、自分の考えをメモしたもの。

「Insight」をスケッチノートに描く場合は、情報をもとに自分なりの考えをまとめる思考の場所にノートがなります。

(3)Idea(ひらめき)

情報に自分の考えを足したのが「Insight(考察)」。考えを巡らせていると、新しいことを思いつく瞬間があります。その時は「Idea(アイデア)」としてスケッチノートに描き込みます。

〈事例〉
もし僕がオリジナルのノートをつくるとしたらどんな仕様がいいか、アイデアをメモしたのがこちらです。現在は市販のノートとiPad Proを使っていますが、いつかはオリジナルノートをつくれたらと思っています。

「Idea」をスケッチノートに描く場合は、日々の「Information」や「Insight」をヒントに、発想の場所にノートがなります。

スケッチノートに描く、3つの「I」。

これらは連続するプロセスです。

情報をまとめているうちに考察が生まれ、考察しているうちにアイデアを思いつくため、それらを別々ではなく、ノートに混在してまとめる場合もあります。

スケッチノートに描く対象は、参加したイベントのレポートでも映画のレビューでも何でも構いません。大事なのは、扱うネタをどう料理するのか。

情報としてまとめるのか、考察を加えるのか、アイデアに昇華するのか。3つの「I」を意識しておきましょう。

次回の記事では、今回の内容をふまえて、どんなことがスケッチノートに期待できるかをお話しします。

次の記事はこちら

前回の記事「スケッチノートに感じる4つの多様性」をまだご覧になっていない方は、そちらもあわせてどうぞ。

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櫻田潤/インフォグラフィック・エディター

NewsPicksで働きつつ、個人でも活動中。データや情報を視覚化して、見えにくかった事実やストーリーを見えるようにする人。ビジュアルシンキングラボ主宰。📚著書に『たのしいインフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』 ほか。

たのしいスケッチノート入門

スケッチノートに関する連載。「考え方」「描き方」「使い方」を解説。スケッチノートとは何か。インフォグラフィックやグラフィック・レコーディングとの違いは? なぜいまスケッチノート? どうやって描くの? など。
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