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バインダー 〜書斎の中の仲間たち〜

 小〜中学生の頃、やたらとルーズリーフ&バインダーが流行っていたような気がする。新学期が始まると「今年こそ、ちゃんと勉強しよう!」といった具合に、とりあえずバインダーを新調。まあ、案の定、次の年も「今年こそ〜」となる訳で、バインダーが増えるばかりで・・・一向、勉強をした記憶がない。
 
 それはそうと、上記写真のバインダー、小学生ぐらいの時に富士カセットに付いている応募券を集めて貰ったもの。表紙に赤いロゴ、緑の文字で思いっきりFUJI CASSETTEと書いてある。当時流行っていたYMOがC Mのイメージキャラクターで、彼らが写ったカセットレーベルや光るバッジ、あるいはレコードケース等、音楽に関するグッズから交換する商品を選べたと記憶している。

 このバインダーもそうした交換商品(ノベルティ・グッズ)の一つで、文具にも関わらず無理やり? “音楽”に結びつけている。とりあえず右上にSOUNDの文字(笑)だがこのバインダー、それだけでは終わらない。なんと! CASSETTE TAPE HOLDERなるものが付いている。
  
 それがこれ↓

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 カセットテープ3本と単3乾電池4本を収納することが出来る代物。まあ、要するにカセット・ウォークマン全盛期のMUSIC LIFE的に気の利いた超?便利グッズなのだ・・・多分。

 もしかすると、当時の音楽大好き大学生なんかには有効利用されていたのかも知れない。だが、こちらは小学生、学校にウォークマンなんてものを持っていって音楽を楽しむなんてことが許されるはずもなく・・・ましてや、こちとら公立小学生! 歩いて数分の徒歩通学。電車の中でウォークマンなんて生活とは縁もゆかりもありゃしない。友達に自慢しようと考えた関口少年、 “カセットテープ&電池” を入れた状態で2~3回程度は持ち歩いてみたと記憶しているが・・・実際のところ、このカセットホルダーなるものの恩恵に与った覚えがない。そう、気付けば時代はCDウォークマン(音飛びが憂鬱な悪名高き代物)になっていたのだから。

 だが、捨てられない! 
なんだか愛着を感じずにはおれないバインダー&カセットホルダーなのでした。

 ちなみに、数十年の時を経て、現在は作曲&編曲スケッチ専用のバインダー(五線紙ルーズリーフのみ収納)として活躍してくれています。もちろん、カセットホルダーは外されたままで・・・。

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