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キラキラを引きずる青春ゾンビ

BaseBallBearの新譜「天使だったじゃないか」が先日リリースされた。
御多分に洩れず自分も鬼リピしている。
正直どの曲も等身大の「小出裕介」が映し出されている歌詞であり、10数年前に学生だった僕たち「リスナー」と地続きで感情を共有できるような作品であると感じた。
まさしく10年来ベボベを追っかけてきた自分へのご褒美のような作品であるのだ。

どの曲も刺さりに刺さりまくっているのだが、例えば1曲目の「ランドリー」の歌詞

飛び込んだきらきら引きずって歩いた

に「ん?キラキラって…あの?」
と思いスクールガールファンタジーを聞き直してみると…

君のこと待ってるよ何かがさ
あのキラキラに飛び込みたい?

キラキラに飛び込んでる世界線だったー!
だけど憧れのキラキラに飛び込んで数年後もまだきらきらを引きずって生きている世界がまさしく青春ゾンビだなぁ🧟
他にも過去に出てきたワードが存分に散りばめられているが、SNSで調べたら同じ感性を持った方たちが言及しているので是非そういった投稿を見比べながら聞いてほしい。

これもまた小出裕介が書く歌詞の良さであるのだが、過去の曲と同じワードが出てきたからと言ってただの「伏線回収〜やった〜」ではないのだ。
むしろ、全く意味の違う詩の中に過去の言葉が出てきたことで、その言葉を違った角度で見ることができるようになるのだ。

聞くたびに新しい発見ができる今作「天使だったじゃないか」をこれからも聞き続けます。
ありがとうBaseBallBear。
そしてこれからも身体第一で活動を続けてくださると幸いです。

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