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寄付が生み出す社会を良くする循環「ソーシャルグット・サイクル」とは

~ソーシャルセクターの成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~

NPOへの寄付やソーシャルベンチャーなどの商品・サービスを購入することが、どのようにして社会を良くしていくのかを、改めて考えてみました。すべてがこうなるとは言えないかと思いますが、NPOやソーシャル系企業が組織運営を考える際に少しでも参考になれればと良いなと思っています。

『寄付等(※1)が生み出す社会を良くする循環
「ソーシャルグット・サイクル」』
(勝手に命名しました...)

※1 寄付だけではなく、非営利組織やソーシャル系の企業の商品やサービスの購入も含むとお考えください。

①関心を持った人たちを呼び込む

これまでに関わりのなかった人たちが、イベントに参加したり、web上の記事を読むなどして、そのNPOやソーシャルベンチャーなどの事業や商品・サービスを知って、興味を持ってもらうようにします。ここでのアプローチは、いわゆる見込み支援者への施策になります。

②初回の寄付/購入を促す

上記の見込み支援者の方が、その事業や商品・サービスに共感して、NPOであれば初回寄付を、ソーシャルベンチャーなどの企業であれば、最初の商品やサービスの購入をしてもらうようにします。

ここまでの最終決定を促すには、〈途中で離脱させない導線にする〉〈寄付/購入がしやすい手段を用意する〉などが考えるポイントになります。

③継続しての寄付/購入を促す

初めて寄付/購入した方が、その事業や商品・サービス、また組織のスタッフの人柄などに強く共感し、継続的に寄付/購入してもらうようにします。

ここでは、いかにリピートしてもらえるか、アップグレードやクロスセルをしてもらえるか、を考えたりします。ただ、これらを行う際に大切なことは、彼らは「消費者」ではなく、社会を良くしていくことに共感し、集まってくれた「仲間」だと言えます。このことだけは忘れないように気を付けたですね。

④事業と組織を成長させる

NPOやソーシャル企業が、頂いた寄付金や稼いだお金を、自分たちの事業や組織を成長させるために使います。また、お金だけでなく、ボランティアやプロボノ、外部アドバイザリーなどの形で、人手として協力してもらえたりします。そのため組織の経営者やスタッフは、得た資金と労力を最も効果的に活用するために、組織や事業運営の手法を磨く必要があります。

⑤応援する人を増やす

事業と組織を成長させることで関わる人も増え、またその事業や組織が周知されていきます。そうすると、今までリーチできなかった層の人たちが、応援してくれるようになります。

ワンポイントアドバイス
組織や事業が大きく成長することと比例して、アンチな感情を抱く人が一定数は出てきてしまいます。特に、NPOやソーシャル系の企業にとっては、信頼性が、組織運営においては極めて重要な要素になります。そのため、いはゆる「炎上」などによる信頼性の低下を防ぐためにも、組織としてのリスクマネジメントが求められます。対外コミュニケーションなど、リスクヘッジの観点を踏まえることが必要になってきますが、内部のスタッフで対応できる場合は多くないと思います。外部の専門家の力を借りるなどの、何かしらの対策をした方が良いかと思います。

⑥さらに多くの関心を持った人を呼び込む

事業と組織を成長させ、多くの人の応援を得て、さらに多くの人が興味を抱いて集まってもらえるようにします。

⑦社会が良くなる

ここまでの①から⑥のサイクルを回していくことで、社会をより良くしていきます。

あくまでも参考までにお考えください。

~ソーシャルセクターの成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~

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