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存在と可能性という名のパン屋

ベッカライ
エクジステンス
ウント
ムェークリヒカイト

意味はないよ
この店名に

朝が来た
焼き上がったパンの香りが部屋を満たす
さあ店を開けよう

おそれていたことは起きない
すべての可能性がある
死なない
以外の

実家で見たアルバムのなか
過去のわたしに娘はそっくりだ
そしてあなたにわたしは

こんなにも脈々とあなたたちから血はわたしへと流れ
そしてこんなにもわたしはあなたたちのことを知らない

残された紙の山
人には誰にも宗教が必要だ
信じるものが
でなければ人の一生は長すぎる

人生最大のひまつぶしキタ! は真理
そういう意味で
おんなでよかったです
バンドは来世でいいや

夜が明けたら
存在と可能性というパン屋に行こう
忠実なパン屋だから
6時にはもう店を開けているはず
歯が立たないほどかたいパンを買おう
仏壇に捧げるハード系のパンを
入れ歯が食い込むようなふにゃふにゃパンに用はない

存在を証明するには
かたいパンが必要だ
そして可能性
明日、生きている
というやつと
明日、死ぬ
というやつ
どっちもください。
エコバッグ、持ってきました。

楽しいことをしていきます。ご一緒できたら、ほんとにうれしいです!