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自閉症の甥っ子が怖かった話

4歳になる甥は自閉症で中程度の知的障害。

力が強くなってきて、体の上にかけ登ったり頭突きをしたり。行動一つ一つが突発的で、力加減を知らず、ハラハラする。

何度も「これをすると、おばちゃん痛いの。お前も痛いの嫌でしょ?だからやめて」と伝えても、なかなか理解してもらえず。

ずっと4歳の甥っ子が怖かった。彼もそれを察知して、私にはあまり近づかなかった。甥っ子を預かり。珍しく朝布団の中に入ってきた彼に、

「おばちゃん、お前のことが怖いんだよなぁ。お前はやめてって言っても力の限りぶつかってきたりするでしょ?おばちゃん痛いの嫌いだからさ」

と言ったら、意外にも静かに聴いている。なんとなく、この子は地球に生まれたのが初めてだなと感じていたので

お前は、地球が初めてだからなぁ。体を持ったのも初めてで、痛いのすら初めてで、全部面白いんだろうなぁ

と言ったら、にこーと満面の笑顔。それから見えないコミニケーションが進んだのか、私になつくようになった。

相変わらず、突発的な動きが多いけど。不思議と「怖さ」が消えていった。

「怖い」は無知から始まる。相手の心を知れば、たいていは少しずつ愛に変わる。「怖い」なんて、小さな子供に言っちゃダメと思ってたけど。

率直さは、やっぱりすべてのコミニケーションの始まりだと思った。

こういう時、西洋占星術の天体配置の、その完璧さに気づいて震える。

水星は、月の次に在る。

それは、「」の次に「言葉」があると言うこと。「心ない言葉」は、水星の力を萎えさせるのだ。

まず最初に、感情がある。ハートがある。本音がある。

その先に続くコミニュケーションは、宇宙の完璧なリズムだ。


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