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日記指導のススメ

教育界でも今日が新年度のスタート。4月1日から先生方はフルスロットルで学校開始の準備を進めています。慌ただしく過ぎていく始業式までの約7日間。この短時間で1年間の学級や学年の骨組みを構築していくのです。そんな中、ちらほら聞こえてくる,「どうする?日記、どれくらいする?」などの相談の声。どうする?と聞かれたら私はこう答えます。「毎日書こう!書くだけで力がつくから。」相談されてなくても,こう答えます。「書く力は習慣の賜物,持久力と一緒。」

長年,さまざまな国語の研究会で話を聞いて,実践してきました。体感してきたことも踏まえて,今行き着いたのは「書く力は習慣の力」ということです。書く力の土台となるところは,詰まるところ「慣れ」だと思っています。まずはたくさん書くことです。たくさん書いて,書き倒してこそ,一歩先にある「表現力」の端っこが見えてくると思っています。今まで書いてきた子とそうでない子の力の差は歴然です。

書く力の増大は足し算ではなく,2乗3乗4乗などの「自乗」だと思います。今日ある力を日記に100%書き綴り,ほんの少しだけ進歩する。その進歩した自分がまた全力で書き綴る。そんな「自乗」の取り組みが,子どもたちの本当の成長だと思います。

はじめはちょっとしか書けなかった子どもたちが,たった5分間で百六十文字を書き上げる。そんな素敵な成長を,しかも目に見えて自分の成長を「自覚」できるほどの活動をしないのはもったいない。

どうして、教師はそんな素敵な活動に率先して取り組めないのか。それは子どもたちの日記に目を通す余裕がないからです。忙しいのです。真面目な方ほど思ってしまいます。とっても真面目で真摯な教師の皆さんです。

「ごめん!忙しいかった,絶対今日に見るからちょっと待ってて!」一言子どもたちに伝えましょう。わかってくれます。「あかん,早く保育所にお迎え行かなきゃ。」そんな時はハンコだけでも,丸だけでもいいんです。時にはそんな時もあります。

朝の会で日記を読んであげてください,余裕がある時に学級通信に掲載してあげてください。朝の先生の話に日記を使ってあげてください。色々な子どもたちへのアンサーの仕方があります。何も全てコメントを書いて返さなくていいのです。そんなスーパーティーチャーじゃなくていいのです。

教育の真髄は「継続力」だと思っています。「継続は力なり」。1年間日記を書き続けた子どもたちの3月のかっこいい姿を一緒に見てみませんか?

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