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病院への不当な誹謗中傷を防ぐ方法

開業医の皆様、開業予備軍の学生さん、お元気ですか?先日はメールで相談に乗らせていただいた方がありましたので、情報共有ということで今日は、病院への誹謗中傷対策について、情報をお伝えしたいと思います。

ある開業の先生がいわゆる誹謗中傷の書き込みやメールでお困りになったことがあり、その折に対策のアドバイスをさせていただいたのです。同じようなお悩みの方に、お役に立てれば幸いです。
考えられる対策は下記のようなものです。


門司港のめかり神社です

1 サイトに「誹謗中傷や脅しには、毅然として立ち向かう」という姿勢を明記するのも一方法

これはかなりの抑止力になります。特に獣医科病院のサイトは営業サイトなので、つまらないことを書かれるのは痛いと思います。「このサイトは当院の広報として作成しているものです。営業妨害となる行為については、法律的手段で対応させていただきます」などです。

2 相手のipアドレスは必ず残る

どんなに匿名性を装っても、相手のipアドレスは残ります。執拗に書かれる内容が、複数を装っても同一人物であることはこのアドレスから判明します。また、送信者のメールアドレスから相手が判明すること(フリーメールで偽装しても)もあり、これだけでもかなりの情報になります。その開業医の方にしつこくメールを送っていた女性は、会社契約のメールアドレスを記載しており、しかもその契約者は彼女の配偶者の営業用メールアドレスでした。「ご主人とお話しさせていただいた方がよいでしょうか?」というメールを送っただけで静かになりました。比較的簡単に相手が特定できました。

3 自分でプロファイリングをしてみる

メールには必ず書いた人の癖が残ります。犯罪捜査間ではなくても、いろいろな症状から病名を絞り込むのが日常の獣医師の方なら、有る程度その傾向が把握できるでしょう。

4 悪質な場合は法的処置を

警察への被害届け、最終的には犯人特定という処置に出るのを面倒がらないでください。先のipアドレスから発信先を特定し、裁判に持ち込むことも可能です。営業をしている間、繰り返しメールがくることもあります。必ずメールやipアドレスは記録しておいてください。

5 同レベルで反応を起こさない

それでは相手の思うつぼです。先生には診療という大切な仕事があり、他に多くのファンがいるのです。一緒に匿名で反論したりしないことです。また、返信をして説得しようというのも、時間の無駄であることが多いのです。

おなじく、めかり神社です

6 専門家の力を借りる

専門家に相談することで、取れる対策も増えてきます。すべての問題についていえますが、自分だけで解決しようとしないことです。弁護士の相談料金は1時間5000円程度です。案外、専門家からの電話一本でおとなしくなる人がいるものです。本来正面からクレームがつけられない人なのでなおさらです。

もっと安く上げたい方は、各地の「法テラス」などがおすすめです。では、今日も診療・大学、場合によっては受験勉強(当サイトは獣医科学生予備軍の方が多いので)、頑張ってください!

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)


怒りをしずめてまずコーヒーでもめかり


似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/

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