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友達のダンス発表見に行った。元カノがいた。留学から帰ってきていた。久しぶりに会ったけどやっぱり特に感情は無くてほっとした。
元カノのお母さんと妹がいた。声をかけてくれて嬉しかった。いつもみたいに近況でも聞こうと思った。隣に元カノの彼氏が見えた。俺より面白そうで、俺よりセンスが良さそうな彼。茶色っぽい長髪を垂らしていた。どうしようと思い、心半分で話しながらお母さん妹彼氏と順番に視線を泳がせた。みんなバツが悪そうな顔してた。多分俺もしてた。声をかけてくれたお母さんにいたっては、しまったな…と言う顔をしていた。俺は邪魔者になっていた。そこは俺の居場所だと思っていた。たとえ元カノと別れても、元カノが誰と付き合っても俺の居場所だと思ってた。発表後みんなで飲み会があったようだけど当然そこには俺の居場所はない。邪魔者だから。もう嫌われないように。もう仲間外れにされないように。そうやってやってきたのに大事な居場所は俺のどうしようもないところでなくなっていた。最悪。最悪だ。
好きでもないくせに、その場にいられるのは俺だけだと思っていた。




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