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セリエA第29節 ユベントス×ジェノア マッチレビュー

お久しぶりです、二浪です。
最近だいぶ暖かくなってそろそろ春かなぁと思うことが増えましたがユベントスはまだまだ冬から抜けきれて無い様子。
そんな中の久しぶりのマッチレビューです。良ければ最後まで呼んでくだされば幸いです。


スタメン


ユベントスのスタメン

ユベントスはスタメンにダニーロが復帰。まだ完璧では無いもののラビオも負傷から戻ってきてベンチ入り。そして久しぶりのコスティッチの先発です。台所事情が厳しすぎるのでこうなるしかないよなみたいなスタメンです。

ジェノアのスタメン

ドラグシンの移籍に伴ってジェノアにレンタルで加入したスペンスやユーベからレンタル中のデウィンテルがスタメン。曲者のグズムンドソンやアッズーリにも呼ばれたレテギが全然に並ぶ陣容に。

前半


ユベントスもジェノアも非保持は532。ジェノアはグズムンドソンが3センターの一角に

ジェノアの保持設計

前半開始からすぐのジェノアは後方からユベントスの前プレを剥がしに行く姿勢を見せる。

ジェノアは自陣保持でヨハンバスケスがLSB化する形に。ユベントスのいつもの非保持設計であるLSBへのRIHのジャンプを利用して、その背中を利用する形。ガッティの迎撃対応に迷いを生じさせながらグズムンドソンがボールを引き出して前進しようとする意図を見せる。
その後一二回の迷いはあったもののガッティはグズムンドソンに迷いなくマンマーク対応をし始めてからジェノアは対応を変化させる。

ガッティを引き出してユベントスのバックラインが数的同数になったところでヴィチーニャにロングボールを蹴りこんで前進を狙う。対応するのが怪我明けのダニーロであり、優位を取り続けることが出来、自陣から比較的簡単に敵陣に侵入することが出来ていた。

ユベントスの保持設計

ユベントスの保持設計は自陣、敵陣共に一貫して3センター脇を使っ手の前進。SB位置で受けた選手が相手IHを吊り出して中央を使いながらサイドを変えて前進していく。


ミドルゾーンではミレッティがトップ下位置、キエーザがIH位置に入ったダイヤモンド型343を形成。キエーザとコスティッチは適宜内外を入れ替えながらレーンが被らないように振る舞う。

ボール循環を上手く作り出していたのはミレッティ。サリーするロカテッリの位置を埋める、逆サイドからのサイドチェンジの中継地点になる、味方が視線を集めるのに合わせてポケットを取りに行くなど局面局面で関わり続けていた

逆に物足りなかったのはマッケニー。逆サイドからの中継地点になる意識が薄く、裏に抜けて言ってしまうため左▶︎右への効果的なサイドチェンジが生まれづらく、自然と右▶︎左のボール移動でのチャンスの創出が多くなっていく。


右サイドへの接続が困難に

当然、チャンスの創出は左サイドからになる


前半に複数回見られた形

右サイドからヴラホビッチがボールを引き出し、逆サイドでミレッティが3センター脇を使って大外のキエーザへ。ボックス内はレイオフに合わせて飛び込むガッティと遅れて入るヴラホビッチの二段構えに。
計算外だったのは左大外でアイソレーションするキエーザ。1vs1でことごとくスペンスに負け越し、コスティッチの必死のネガトラに何度も助けられることに。自分で勝てないのなら視線を集めてクロスなりもう一歩の工夫が欲しかったシーンが続くシーンが多く見られた。

後半

ジェノアは前半と変わらずの振る舞いを共有し続ける。ひたすらヴィチーニャでダニーロの背中を狙い撃ちし続ける形。
一方ユベントスはキエーザを右サイドに回す形。右サイドの人数を増やすことでヴラホビッチが落ちてこずにサイドを攻略できるようにという変化であったのだろうが上手くいかない。右サイドの選手が逆サイドを除くタイミングが悪かったり同サイドで完結させたがるので結果的に循環が詰まる形に。

スペースがないのにやたら上がり続けるガッティはかなり謎だった

59分にアッレグリが動く。
マッケニー⇔ラビオ
コスティッチ⇔イリング
キエーザ⇔ユルドゥズ
一気に3枚の交代カードを切ってミレッティとユルドゥズの2シャドーからなる343のような形に変化する。
ミレッティとユルドゥズの2シャドーはボールの引き出し方も相手をピン留めする意識も優秀。2人で3センターを固定させ、HVを脱出口にしながら前進をしていく形が見られるようになる。


ガッティの接続する意識は◎。その後のボールプレーには大きな課題アリ

右WBのカンビアーゾにクリーンにボールが渡せるようになったおかげでカンビアーゾのインスイングクロスからのチャンスの創出が多くなっていく。

左サイドではユルドゥズが3センター脇でホルダーになって侵入を試みる。ヴラホビッチのタイミングのいい接続と合わせて侵入していこうとするもブロックは割れずに時間が経過していく。

78分にミレッティ⇔ウェア
恐らくガス欠による交替であろうが、実質的にブロック内での崩しを諦めた形だろう。82分にカンビアーゾ⇔キーンの交代を行い空爆での得点を狙いに行くも最後までゴールは割れず。
エースのレッドカードもあって後味最悪の幕引きであった。

終わりに

押し込むまでの工夫はよく見られた一方、崩しの局面ではあと一手加えられたんじゃないかなというシーンがとても多かったように思う。
相手の視線をあとひとつずらして行けたら簡単に点が生まれたんじゃないのかなと思わせられる試合でした。
怪我明けながらヴィチーニャを何とか抑えきったダニーロには拍手👏

おまけ

最近のユベントス(インテル戦の敗戦以降)を見ていると、優勝の確率が低くなったから来季の足固めのための実験タイムに移ったんじゃないかなと思わされる試合がとても多い(それが良いかは置いておいて)。

オープン合戦を許容したりキエーザを2列目のブロックに組み込む練習をさせ続けていることやサンドロでなくガッティが起用されていることなどを見てもその流れなんだろうなと思う。

勝ち点を拾うための戦いから成長するための戦いをやってる感がある今、結果が着いてこなくてきつい気持ちはあるけどあと少し様子を見て見てもいいんじゃないかなぁと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。機会があればまた👋

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