娘とポケモンガオーレ ~神と嫁~

“男が本当に好きなものは二つ。危険と遊びである。男が女を愛するのは、それがもっとも危険な遊びであるからだ”   ― ニーチェ ―

【束の間】

ポケモンガオーレを娘としだして数か月か…。喜怒哀楽が一度にやってくる変わったゲームに一喜一憂しながらなんとか取りたいポケモンを仲間にしてきた…。パチンコよりも中毒性がある。

課金量が半端ないゲームにしてはあまり投資せずに、ここまで揃えられたのは近所のママ友の話を聞いていると、かなり幸運の部類であるのだろう。

しかし、なんともはや…出ないものは出ない。取れないものは取れない。

幼稚園児から小学校低学年ぐらいまでを対象としているゲームなのであろうが…ここまで大人社会の構図を見せつけるゲーム性が恐ろしくもある。

図らずもがな、タカラトミーは資本主義経済の神髄を教えてくれる機会を園児レベルから与えてくれているのだろう。攻める事と引き際は大事である。恐らく出ない時は10,000円かけてもでないのであろう。

金額ではなく運なのである。

最近は☆5は取れないが先輩からのプレゼントは興味深い…ジローチ・ディアンシー・ジュナイパーZ技ありなど色々なものを最近はちょこちょこくれる。

ジラーチは初めて見たが、その顔に見合わぬ技に驚きを禁じ得ない。こんな演出をもっと期待したいものだ。

今はプレゼントに期待しつつ、☆5は初心に戻り、心穏やかに、運が良ければ…ぐらいにしておこう…。そう、所詮は小さな子供対象のたかがゲームなのだ…。ポケモンガオーレは愛するよりも少し距離がある方がいいのであろう…。

本気になるとかなり危険なゲームである。

【妻と神】

さて、アルセウス四神はほとんどお金をかけずに三神まで揃えられたので、草神も簡単に揃うつもりで挑むも、四神はやはり簡単には揃わせてくれない。

娘も最初は黄緑の神に興味はないようであったが、最後の一柱だと分かってくると手に入れたい様子である。

妻の諫言が週末の度に勢力を増してしまう…。この状況を打破せねばならないが、なにせ嫁は常に正論なだけに無理に挑むとご機嫌を損ねてしまうので…いや、すでにかなり損ねてはいるのであるが…。

週末のガオーレにはどんな理由を付けて娘と行くか…。

神は元来性格が穏やかで博愛に満ち満ちたものでもない。日本神話を一度でも読めば分かるが神は喜怒哀楽が激しく、一たび逆鱗に触れれば人間などなすすべもないのである。

そう思えば、古来より神を奉り、八百万の神々と共存してきた日本においては、それこそが神≒嫁の取り扱い説明書なのかもしれない…と最近アルセウスと共に学んだ事であろうか。

嫁≒古代神話の神と想えばなんと対応に幅を広げてくれる事かと感心する。そうである、古来より人々は神々の顔色を窺い、恐れ慄き、お酒や何やらを献上し、ご機嫌を取っていたではないか…。

温故知新。アンチガオーレ嫁への応対ヒントは身近なところにあるのである。

手始めに、まぁまぁなウヰスキーとワインを何気なく渡したら『効果はばつぐん』であった事は言うまでもない。

そう、あなた様が今飲んでいるウヰスキーの値段に比べたら、ポケモンガオーレの小銭など、気にもならない値段なのだよ。これで当分は我が家の神も大人しくなるであろう。

しかし…神には予言が付き物である…

友人曰く『女は良くしてもらったことはすぐ忘れて、悪い事だけはその時の感情と共に鮮明に覚えているので無駄だろうね』と。なんと不吉な…。そうならないように、献上品を増やすしかないのであろうか…。

お気に入りのコーヒーを飲みながら週末の策を練る金曜日が楽しくもあるのであるが。

タカラトミーは幼児相手にも容赦ないゲームを繰り出しているが、アルセウス四神の登場を機に学びの深い局面をもたらしてくれた事には感謝しておこう。しかし、ここまで低年齢層相手に『絞る』必要性があるのかどうかは疑問であるが。

【草神アルセウス】

先週も遭遇はするが確保が出来ない。

最終週の草神アルセウス確保に娘と挑むが思い通りにはいかない。今までの三神があれだけ取れ続けた事が奇跡に近い事であったのかも知れないと、最近ようやく理解してきた…。

娘と繰り出す熱いバトルにパパの気合も上がる。既に600%超えである。

が…結局確保できぬままタイムオーバー。娘との帰路が悲しみに打ちひしがれるかと思えば意外とケロッとしている娘の笑顔に癒される。

草神アルセウスは確保できなかったが、草のアルセウスは何となく草をむしゃむしゃ食べているイメージが湧いてきて内心イマイチな感じであったので、取れなくても良しとしておこう…。

まだ平日に一人でポケモンガオーレをやりに行く勇気は芽生えていないのが救いであろうか…。

“人生は公平ではない、そのことに慣れよう。”
 ― ビル・ゲイツ ―

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