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【[横浜]熱闘スタジアム第Ⅱ部】さあ、いよいよCSだ!「必勝ゲームプラン」を大胆予想!!

プロ野球2022~戦いすんでも、日は暮れず

プロ野球2022シーズンの全日程が終了した。
セ・パ両リーグとも最後になって、長く記憶に残るパフォーマンスが続いた。
 
パ・リーグでは、最終戦にオリックスのリーグ優勝が決まり、ロッテの井口資仁監督が球場のファンを前に今年限りの退任を電撃的に明らかにするというハプニングがあった。
 
セ・リーグでは、優勢と言われた巨人がAクラス入りを逃して、阪神が3位をもぎ取り、ヤクルト村上宗隆選手は、横浜ベイスターズとの最終戦で、レジェンド王貞治さん(巨人、現ソフトバンクホークス会長)の大記録を塗り替える56号本塁打を最終打席で放つ(三冠王も決める)という横浜ファンも大興奮の劇的な試合があった。(試合結果:横浜2-ヤクルト8)


レギュラーシーズンの、最後の打席で大記録を打ち立てるなんて、やっぱりこの人は“村神様”

阪神との短期決戦で重要なのは、「監督のゲームプラン」

横浜ベイスターズは、9~10月の連戦につぐ連戦をよく戦い抜き、2位でCS(クライマックスシリーズ)に進出し、10月8日(土)から阪神タイガースと3連戦を戦うことになったが、阪神は走攻守のバランスがとれた手ごわいチームだ。


阪神は防御率・盗塁数とも上回るが、横浜は本拠地で11勝2敗と圧倒的に勝ち越している

■セ・リーグ~CSファースト/ファイナルの日程■
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★10月8~10日   CSファーストステージ(3試合制)     於/横浜球場
★10月12~17日 CSファイナルステージ(6試合制 ※) 於/神宮球場
        1位のヤクルトに1勝のアドバンテージが与えられる。
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CSは短期決戦だから、勝敗のカギを握るのは、「監督のゲームプラン」――それに気づかせてくれたのは、「三冠王」を3度も獲得し、中日ドラゴンズをセ・リーグ2連覇(一度は日本一)に導いた名将の落合博満さんだ。


(↑)中日監督時代の落合博満さん。球界復帰が待望されるなか、来期の巨人監督かとささやかれたが、原監督の留任が先ごろ決まった

あるTV番組で司会者から「ヤクルトはなぜこんなに強いんでしょう?」と問われ、落合さんはいつものように「(高津)監督のゲームプランがいいからじゃないですか」とすかさず答えた。(2022年7月3日TBS系「サンデーモーニング」)

阪神・岡田時期監督は矢野現監督の采配を痛烈に批判

「監督のゲームプラン(采配)」――ドラマ・映画・演劇でいえば、役者に相当するのが選手、シナリオと演出を担うのが野球監督(コーチ)と置き換えてもいいかもしれない。
 
野球の場合のシナリオは、先発~中継ぎ~抑えの投手リレーと、先発~代打の打撃リレーを事前に想定してベンチ(&ブルペン)入りの選手(※26名=通常は<投>10名<打>16名)を構成し、いざ試合が始まったら展開しだいで、どの選手を誰にバトンタッチするかという演出、つまり監督の“采配”の見せどころになる。
 
この点、“虎吉”の義弟には申し訳ないのだが、ペナントレース開幕前に自らの退陣を予告して選手・ファンを戸惑わせた阪神・矢野燿大監督の最大の失敗は、「大山、佐藤輝というホームラン打者の守備位置を今日は内野、明日は外野とコロコロ変えたこと」(動画での発言要旨)にある。
そう喝破したのは、このほど阪神の次期監督に決まった岡田彰布さんだ。
 
つまり、阪神・矢野監督の「ゲームプラン(采配)」は、岡田次期監督に言わせれば、メチャクチャだったということになり、彼らのバッティング感覚を狂わせただけでなく、阪神がペナントレースから脱落した要因とも言われるセ・リーグ最高の失策数86横浜は64=守備率1位)も、大山、佐藤輝の守備のまずさに責任を押し付けるべきではないと言いたいのだろう。

CSファーストステージの先発投手を予想してみた

阪神のことはさておき、横浜・三浦監督の「ゲームプラン(采配)」を予想してみよう。
 
まず、横浜の先発投手陣には、【今永、大貫、石田、濱口、ロメロ、ガゼルマン、上茶谷、東】がいる。


(↑)横浜の先発投手陣の成績(9月27日時点)

そこで、阪神とのCSファーストステージ(3試合制)は、次のような先発投手の顔ぶれが順当だと、当初は思っていた。


(↑)今シーズンにノーヒットノーランを達成した横浜のエース・今永昇太投手

★初戦  今永
★第2戦 大貫
★第3戦 石田
 
9月18日からのローテーションと投球内容(下表)を見ても、それが妥当だと思ったのだ。
(註:〇は勝利投手、×は敗戦投手)

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9/18日(日) 19日(月) 20日(火)  21日(水)  22日(木)  23日(金)  24日(土)
〇大貫   ×今永 〇ロメロ ×ガゼルマン  〇石田  〇濱口   ×大貫
――――――――――――――――――――――――――――――――――
25日(日) 26日(月)    27日(火)  28日(水)  29日(木)  30日(金)   10/1日(土)
今永  <試合なし>  上茶谷  ガゼルマン  〇石田  大貫  〇今永
×エスコバー     〇入江 ×伊勢          ×東
――――――――――――――――――――――――――――――――――
10/2日(日) 3日(月) 4日(火)  5日(水)  6日(木)  7日(金) 8日(土) 
×濱口   ×坂本   ―――――<全日程終了>――――― <CS開始>      
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野球評論家の先発予想のキモは、石田投手だった

ところが、野球評論家たちは、CSファーストステージというのは、3試合制だから、先に2勝すれば決着がつくので――、
★第1戦 今永 ~初戦をとれば絶対有利なので、エースを立てる
★第2戦 石田 ~阪神との相性が良いので、第2戦の先発マウンド
――という見立てだ。
 
たしかに、石田投手は3勝0敗と阪神にはめっぽう強い。


(↑)かつては開幕投手をつとめ、今シーズン途中から尻上がりに調子をあげてきた石田健大投手

なるほど、阪神との対戦成績を考えれば、第2戦の先発投手が石田という説は説得力がある。
しかも、横浜は本拠地では強いというアドバンテージがあるから、2勝必勝で、CSファイナルステージに進出という予想だ。
 
したがって、CSファーストステージの第3戦はひとまず想定せずに、野球評論家たちは10月8日からのCSファーストステージ(3試合制)の先、つまり間隔がたった1日しか空いていない12日からのCSファイナルステージ(6試合制)までを一体化した<ほぼ9連戦>として見据えた「ゲームプラン(采配)」を作らなければならないのだと言う。
 
そこで、ファンとしても、先発投手以外にCSファーストステージを勝ち抜くリリーフ投手陣打撃陣のポイントも押さえておきたいと思った。
 
(急ぎ、次回に)

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